様々なアロマディフューザーが100均やホームセンター、はたまたハイブランドなどでも販売されていますよね。
価格も香りの種類も使われている瓶なども本当に多くの種類が存在しています。
お店で見てても目移りしてしまうくらい一店舗にも数種類も置いてある場合もあります。
そんなアロマディフューザーが自分で作れるのはご存知でしたか?
オシャレなインテリア性の高いデザインのディフューザーが多くある中で、見た目は良いけど、匂いがいまいち気に入らないなんてことはありませんでしたか?
そんなときは自分の好きなアロマでディフューザーを自作してみましょう。
瓶にもアロマの香りにもこだわって作れたら良いですよね!
今回はアロマディフューザーの自作方法から、アロマのブレンドのヒントなど、詳しくご紹介していきたいと思います。
リードディフューザーなら簡単自作!棒を活用する作り方万能!
アロマの香りが拡散されるものを、「リードディフューザー」といいます。
その棒は実は木製ではなく、竹や籐(ラタン)で出来たスティックです。
リードディフューザーは、「スティックディフューザー」と呼ばれることもあります。
アロマの香りを楽しむのには、電気式のアロマディフューザーなど複数の種類があると思います。
リードディフューザーは、そういったものと香り方が違うように感じます。
その理由は、キャンドルなどのものと違いアロマオイルに熱を加えないので、精油そのものの香りにいちばん近い香りを楽しめるからなんです。
電気式のアロマディフューザーやキャンドルなどの火を使うものは、アロマが、熱で揮発(液体が気体となって発散すること)して香りが発生します。
もうひとつのリードディフューザーの良いところは置いておくだけでいいということです。
電気式のアロマディフューザーですと、アロマを香らせようと思ったら、コンセントにつないで、電源を入れる必要がありますよね。
アロマキャンドルでしたら、火を点けなければならず、どんなものでもアロマを香らせるためには、ワンアクションが必要となります。
その点リードディフューザーは、電気も火も使わないので安全ですし、エコですよね。
中身がなくなるまで一定期間そのまま置いておけますし、もちろんそのまま外出することもできます。
火を使うものだとそのまま外出は危険が伴うので避けた方が良いですよね。
そして、インテリア性が高いことも魅力のひとつです。
リードディフューザーは、インテリアショップなどでも取り扱われていたりしますよね。
通常アロマの香りは目に見えませんが、リードディフューザーは、視覚的に楽しむこともできる香りといえるのではないかと思います。
瓶の形や色、スティックの広がり方や長さや形などで個性を出すことができます。
リードディフューザーがひとつあれば、6~8畳くらいの広さの部屋を香らせることができるので、豪邸に住んでいない限り問題なく部屋全体に香りをいき渡らせることができますよね。
では、ここからはリードディフューザーを自作するための材料と作り方を紹介していきます。
リードディフューザーを自作するための材料
- ガラス瓶
- 棒(リード)
- 無水エタノール
- お好みの精油
ガラス瓶
キレイに作るポイントは口が狭いガラス瓶を選ぶ事です。
瓶の口が狭いほうが、棒(リード)の収まりが良くなるからです。
リードは、放射線状に広がっていたほうが、見た目もきれいなるので、インテリア性も高くなります。
棒(リード)
竹や籐(とう)製のものを使用するのが一般的です。
中には竹串で代用して作っている方もいらっしゃったのですが、籐製のスティックを使った方が、香り立ちが良いのでおすすめですよ。
リードディフューザー専用のものは、ほとんどが籐で作られたものだと思います。
籐の中には気泡があって、そこにアロマの香りが浸透して揮発するという性質を利用しています。
リードは竹製のものでも大丈夫なのですが、籐製のものと比べると、香り立ちがあまり良くないとう点があるので、できれば籐のものを選んだ方が良いものが作れると思います。
必要な棒の本数ですが、100mlのリードディフューザーを作るとしたら、だいたい5~8本くらい必要となります。
リードディフューザーは、瓶に挿し込むスティックの本数で香りの強さが調節できます。
香りを強くしたい場合はスティックの本数を多くして、香りをさり気なく漂わせたい場合はスティックの本数を少なくすればよいのです。
市販のリードディフューザーを使った場合、人によっては香りの加減でスティックを余らせてしまうこともあります。
そんな余らせてしまったスティックは、自作のリードディフューザーに用いるのがおすすめです。
精油と無水エタノール
無水エタノールに対して、精油の量が10~12%必要です。
精油は1滴が0.05mLですから、30mLのリードディフューザーを自作するときは、精油を60滴以上、入れることになります。
リードディフューザーを自作するための作り方
無水エタノールと精油をガラス瓶に入れて混ぜ合わせ、リードを入れます。
ポイント
精油を何種類かブレンドする場合、いちど別の瓶に無水エタノールと精油を入れて一晩くらい寝かせると、香りがのなじみがさらに良くなりますよ。
ハッカ油を使ったアロマディフューザーの作り方
お部屋の香りを爽やかにしたいのなら、ハッカ油を用いるのがおすすめです。
そこでここからは、ハッカ油を使ったリードディフューザーの作り方をご紹介します。
「ハッカ」って昔の飴のイメージ程度の印象かもしれませんが、意外に日々の生活に使える万能アロマなんです。
中には局方(薬グレード)のものもあり有能なのがわかります。
ハッカ油とは、いわゆるアロマテラピーで使うエッセンシャルオイル(アロマオイル/精油)と同じものです。
つまり油脂ではなく、植物から香り成分を抽出したものです。
そのため香りが強く、揮発性が高い性質があります。
アロマテラピーをご存じであれば、ラベンダーやイランイランといったエッセンシャルオイル同様の使い方をすればOKなんです。
ハッカ油を使ったアロマディフューザー
用意するもの
- ハッカ油
- 無水エタノール
- リードディフューザー用のスティック
- お好みのガラス瓶
作り方
- 瓶に適量の無水エタノールを入れます。
- そこにハッカ油を数滴垂らします。
- スティックを挿せば、完成です。
分量などについては上のリードディフューザーの自作方法を参考にしてみて下さいね。
香りの持続時間は長く、香りがなくなればハッカ油を足すことで繰り返し使えるため、自作したリードディフューザーはエコアイテムともいえます。
さまざまな種類のあるハッカ油の中でも、局方品のハッカ油は精製度の高さが特徴です。
精製度が高いためアロマオイルとして使えるだけでなく、掃除や虫除けスプレーなどさまざまな用途に活用できます。
そのため、局方品のハッカ油をひとつ常備しておけば、生活のあらゆる面に役立てることができます。
ハッカ油は、生活に取り入れられる万能アロマです。
ハッカ油でリードディフューザーを手作りし、爽やかな香りでお部屋の香りを彩りましょう。
一般にアロマ専門ショップで売られているエッセンシャルオイルは色のついた遮光性のビンに入っているのですが、ハッカ油は透明なガラス瓶に入って販売されているものも多いようです。
でも、中身はエッセンシャルオイルなので、日光に当てず箱に入れるなどして保管するが無難だと言えます。
基本的にどのエッセンシャルオイルもすべて紫外線、熱、水気に弱く、劣化の原因になってしまいます。
和ハッカはセイヨウハッカ(ペパーミントやスペアミント)と比較してメントールが多く含まれます。
そのためメントールの際立った爽快感が香りの特徴となっています。
でも、きついというよりは和種らしく日本人の好むさっぱりとした軽やかな香りなので、どんな方にもオススメできる香りです。
苦手な人は少ないアロマの1つなので、アロマ初心者の方でも試しやすいですよ。
ちなみにスペアミントはメントールよりカルボンという成分が特徴で、甘い香りがします。
ハッカ油(ペパーミント)の効能
寝苦しい夜に涼やかさをプラス
ディフューザーに入れて部屋に香りを広げれば寝苦しい夜も快適になります。
また、ハッカ油スプレーをコットンやティッシュにしゅしゅっとして、それをクーラーの近くや扇風機の前にセット。
ひんやりとした香りと冷感によってクールな涼風になります。
芳香浴にもなり、お部屋がハッカの香りに包まれて、暑気払いにもなります。
夏は寝室にディフューザーを置いておくのが良さそうですね。
イライラを切り替える香り
イライラしているときにもおすすめです。
運転時の集中力UPや車内芳香にも使えます。
これはペパーミントのデータですが、まったく香りがないときと比較してペパーミントの香りを30秒ほど吸い込むと小学生の気分に好影響を与え、計算ミスが減少する傾向があるという実験結果があります。
メントールが影響していると思われるので、ハッカ油も活用できます。
虫除け
メントールは虫が嫌う成分といわれます。
キャンプ、登山、夏祭り、公園など虫の多い場所に出る時に試してみてください。
夏の窓を開けたい時にも、窓際にハッカ油のアロマディフューザーを置いておくと虫除け効果が期待できるかもしれませんね。
アロマディフューザーを長持ちさせる方法は?
「お部屋にアロマの香りを漂わせたいけど、すぐに香りが消えてしまう…」と悩んでいる方はいませんか?
アロマを楽しむ方法はたくさんありますが、その中でも香りが長持ちしやすい方法やポイントをご紹介します!
すぐに始められる簡単な方法もありますので、是非参考にしてくださいね♪
まず通常の香りの持続時間ですが、30mLのリードディフューザーで、1週間から10日くらい香りは持続します。
この大きさだと2週間は厳しいという感じです。
市販のものだと1カ月くらいのものが多いでしょうか。
100mLで、1ヶ月くらいの目安です。
リードディフューザーを自作するときに、基本の作り方を少し変えるだけで、ディフューザーを長持ちさせることができます。
アロマ ディフューザーを長持ちさせる方法を紹介します。
グリセリンを使う
無水エタノールを一部、グリセリンに置き換えると、持ちは少し良くなります。
グリセリンに置き換える量は、お好みで大丈夫ですよ。
アロマオイルの種類
アロマは瓶から出すと気体になって香りとして空気中を漂います。
気体になる速さによって香りを強く感じる時間=香りの持続時間が異なります。
その香りの持続時間には大きく分けて3つの種類があります。
揮発が早いもの:トップノート
揮発性が高く、一番早く香りが立ちます。
アロマを出した瞬間にふわっと香り立ち、はかなく消える香りです。
柑橘系やハーブ系のアロマが多く該当します。
持続時間は10分から30分ほどと言われます。
中間のもの:ミドルノート
トップノートの次に気化が早いアロマです。
ハーブ系、フローラル系、スパイス系などのアロマの多くが該当します。
香りの持続時間は3時間程度と言われます。
遅いもの:ベースノート
時間が経ってから香り立つ種類のアロマです。
樹木系やオリエンタル系など重く深みのある独特な香りのアロマが多いです。
持続時間は2時間から半日程度ととても長いです。
精油も、保留剤となる「ベースノート(長持ちする香り)」の精油を入れることでも、リードディフューザーの持ちが良くなります。
ではベースノートのアロマオイルをいくつか見ていきましょう。
■ヒノキ
清々しく爽やかなグリーンの香りです。
爽やかな香りでリラックス&リフレッシュできます。
虫除けの効果もありますよ!
■フランキンセス
レモンのような爽やかで優しい香りです。
気管支炎や喘息など呼吸器の不調にも効果的です。
■ベチバー
甘く濃厚で、スモーキーな香り。
ベチバーは何世紀も前からインドでは使われていました。
虫除けの効果もありました。
外の熱気を冷まし、家の中では甘い香りが漂っていました。
今はオリエンタル調の香りには欠かせない精油です。
■パチュリー
甘くスパイシーさがある土のような香り。
オリエンタル系の香りを作るのには欠かせない香りです。
フローラル系でオリエンタル系の香りと相性がいいです。
インドでは19世紀位に衣服の香り付けに使用されていました。
乾燥させたパチュリの葉を衣服に挟むことで、防虫剤にもなりました。
■ベンゾイン
甘く、バニラに似たバルサム調の香り。
古くから悪霊祓いや宗教儀式に使われたほか、薬や香水の原料としても使われました。
甘さを出したい時に使います。
また、保留性があるので、揮発しやすい香りを長持ちさせることができます。
■サンダルウッド(白壇)
ウッディーで甘い、オリエンタルな香りのアロマ。
お香の原料としても使われているのでなじみ深い香りかもしれませんね。
深いリラックス効果や殺菌消毒作用があります。
レモンやオレンジなどの柑橘系の精油は、香りが飛びやすいトップノートですが、上に挙げたベースノートの精油と合わせることで香りも一緒に長持ちさせてくれます。
それに、ベースノートの精油が入っていると、香りに奥行きも出ます。
アロマオイルをプラスする
香りが弱くなったと思ったら、デュフューザーへ精油を足してみましょう。
入れすぎると刺激が強くなってしまうこともあるので注意してください。
また、時々オイルをかき混ぜると香りが立って感じやすくなります。
棒(リード)の本数を調節する
リードディフューザーの中に棒(リード)が多く入りすぎていると、中のアロマオイル水が必要以上にスティックに吸い込まれ、早く揮発してしまいます。
自宅ではほのかに香る程度で十分アロマを楽しめるので、リードを数本抜いて使っても良いかもしれませんね。
まとめ
アロマディフューザーを自作するときの楽しみは、自分の好みの香りに調合できることですよね。
トップノート系の揮発性の高い香りがお好きな方でも、ベースノートのアロマとブレンドして使うことによって、香りに奥行きが出ますし、長持ちもするので一石二鳥ですよね。
お気に入りの瓶に入れて、リードディフューザーを作れば、インテリアとしても癒しの効果にも抜群のものが作れると思います。
棒(リード)も真っすぐのものや、くるっとカーブしているものなど種類があるので、組み合わせたりして使えば、本当にオリジナルのディフューザーが自作できると思います。
リビングや寝室、トイレ、玄関などで違う香りが楽しめるので、いくつも作って自分だけの調合も一緒に楽しんでみてくださいね。
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