近頃なんだか「さつまいもブーム」が来てますね。
さつまいも沼にハマッてる若者も沢山いるそうですよ。
昔ながらの焼き芋や大学いもはもちろん、甘い蜜がまさしくシロップのようにジュルジュル湧き出た次世代焼き芋も。
そんななか、素朴な味わいの干し芋も好きな方も多いのでは?
ずっとポリポリもぐもぐしてる人っていますよね。
魅力は豊富な栄養価です。
特に干し芋は焼き芋や他の芋に比べ、不溶性、水溶性食物繊維豊富。ビタミンやカルシウムもたくさんあります。
また、貧血に効く鉄分や高血圧予防のカリウムは普通にさつまいもに比べ含有量が倍になるのだとか。
カロリーも倍になるのでめちゃくちゃヘルシーではないも、1日50g程度ならダイエットはもちろん、赤ちゃんの離乳食や子供のおやつ、夜食にも最適です。
そこで今回は、干し芋のおいしい保存方法を中心にお話していきたいと思います。
干し芋の賞味期限は半年まで大丈夫?種類別に違いがあります!
冷蔵庫でも保存できますが、その際は乾燥がネックなので1枚1枚ラップに包んでから袋へ、約3ヶ月保存できます。
食べるときには食べる分だけレンジで加熱するとそこまで乾燥が気にならず食べることが出来ますよ。
トースターを使えば少しカリカリ、焦げもついて焼き芋気分も味わえます。
個人的にはトースターの方が食べたいかも。
消費にもう少しかかりそうな時は、アルミホイルで1枚1枚包みジップロックなど保存容器に入れて冷凍庫へ、冷凍保存は約6ヶ月保存可能です。
さて、干し芋と一言でいっても、その種類は20種類近く。
種類によって全く違う特徴をもちます。
干し芋用と生食用はまた違うので、もしご自身で作りたい場合は干し芋用を購入しましょうね。
日本のシェア90%は茨城県の太平洋沿岸部ひたちなか市、那珂市、で東海村で生産。
11月~3月までの寒い時期に出荷されています。
寒い時期の澄んだ晴天や、海辺の潮風にさらされることであの美味しさが実現するんですね。
ひたちなか市には干し芋神社があり、茨城県内では干し芋フェスも!
毎年干し芋の大ファンが沢山集まるそうです。
今回はその中でも有名な種類を紹介しましょう。
玉豊(たまゆたか)
干し芋用の代表格。
シェア80%はこの玉豊です。
噛みごたえあり、ムチムチ感がたまらない。
素朴な風味で飽きがこないのが特徴。
紅はるか
比較的新しい品種の紅はるかですが、その人気はようかんのような味と食感。
干し芋なのにもかかわらず、少しベタつくほどの蜜が特徴。
紅キセキ
柔らかい食感が特徴の紅キセキ。
非常に高い糖度を保ちながらも、あっさりした後味で万人受け。
安納芋
焼き芋としても大人気の安納芋。
真っ黄色で紅はるかに負けず劣らず。
紅はるか、安納芋は共に焼いてアイスやホイップクリームなどのアレンジもおすすめですよ。
いずみ
希少品種のいずみは、ホクホクしていてじゃがいものような食感。
先に解説した玉豊より甘いものの、紅類や安納芋よりさっぱりしていて食べやすい。
干し芋は芋の種類だけでなく、切り方や作り方にも特徴があります。
まず切り方ですが、
- スティック状の角干し
- 薄く何枚にも切られた平干し
- 丸ごと干した丸干し
があります。
角干しはそのまま揚げちゃったら芋けんぴになりますね。
平干しや角干しに比べ、丸干しは約1ヶ月近く天日干しするためお値段も少し高いのが特徴。
そのぶん他の2つより食べごたえ十分です。
鹿児島県の焼いて干すのとは違い、茨城県は蒸して干すので中がふっくらしています。
食感の違いで産地を選ぶのもいいかもしれないですね。
干し芋の冷凍保存は1年もの期間できる?
干し芋はそもそも保存食なので、保存期間は少し長め。
しかし、先に話した
- 角干し
- 平干し
- 丸干し
と干し方によって違うので注意が必要です。
角干しと平干しは、共に約2ヶ月もちます。
これは見た目通り薄いので、水分量が少ないため。
丸干しは約1ヶ月。
生に近い状態のホクホク食感は、程よい湿度によって保たれていますから、逆にいえばカビが生えやすいということです。
安納芋や紅はるかも元々水分量があるので他の芋に比べると保存が難しいです。
話はズレますが、先日我が家で買ったにんじんも湿気にやられてしなびていました。
戸棚を開けたらにんじんのミイラがいてショックでしたよ、残念ながらその日はにんじんなしカレーです。
どちらも根菜と芋類で水分が少なそうですが、意外にもすぐ外気と内側からやられるんですね。
さっさとカットしてすぐ使える状態にしておけばよかったのかもしれません。
さつまいもに関しては、干し芋にすればいくらかもつにしても、やはり素人の手作りの場合保存料がない分、もっともっと短いでしょうね。
プロのつくるものでも、昔ながらの干し芋はカラカラだった分水分量がなくカビが生えにくかったのですが、年々食感を重視するようになり長期保存が難しい食材となってきたんだそう。顧客のニーズは本当に難しい。
とはいえ、中にはもらってもすぐ食べないからととりあえず冷凍庫に入れちゃえという方もいるのでは?
はーい、筆者もそんなズボラな一人です。
うっかり1年モノが発掘されたそこのあなた、食べられるか不安ですよね。
…はい、すみません。
結論からいえば、あとからまた詳しく話しますが、霜や緑、黄色い粉(カビ)がなければ基本的には問題ないようです。
賞味期限はあくまで美味しく食べれる期限。
味の品質は多少落ちているでしょうね。
先に話したように1枚1枚、もしくは1回分ずつラップやアルミに包んで保存袋に入れてるものは長期保存でき基本的に食べられます。
でもただ袋に入ってる状態のものに関しては、出したあと半解凍になり無駄にしてしまうことも。
みんなで食べるならいいですが、やはり面倒でも1枚1枚…1回分ずつにした方がいいですね。
また、いくら元々がそうとはいえ、一年経ったものを半生状態は怖いので最初に話したレンジもしくはトースターで、しっかり加熱することが大切です。
個人的にはストーブで炙るのがいいですね。
小さいお子さんとするときは注意してくださいね。
ちなみに、食べてお腹がすーぐ緩くなったら、それは食物繊維のおかげではなく、消費期限のせいですよ。
賞味期限と違って食べなくてはいけない期限です。
冷凍庫と自分のお腹の過信には、くれぐれも自己責任を持って注意してくださいね。
干し芋が腐っている!?白い粉が付く理由を紹介します!
さてはて、いざ干し芋を食べようと思ったら白い粉がたくさんまぶしてあることありますよね。
これ、もしかして腐ってる!?
と、不安になるのはまだ早い。
すぐゴミ箱行きにしちゃうあなた、まずは先に話した消費期限を過ぎてないかチェックです。
あ、過ぎてない…セーフ!
では次に黄色や緑、茶色いものは混じってないですか?
入っていたらそれは間違いなくカビです。
糸引いてません?完璧アウトですよ。
あと、干し芋を光に当てて黒い斑点が出たらカビなんですって!
知ってました?早速試して!
これも…?…セーフ!
と、いうことは…。
白い粉は、干し芋であるさつまいも自らが出している糖分。
つまりは甘い証拠です。
ふぅ、ひとまず安心。
あれですね、干し柿のまわりとかにもついているサラサラした粉砂糖のようなもの。
バナナでいうシュガースポットです。
まぁ、なんでも熟す時は腐る前ですから、絶頂期に食べられるならばこの上ないですね。
とはいえ、放置しすぎは注意ですよ。
糖分が存分にあるということは、そのぶん糖分は湿気に弱いので、高温多湿を避けることが最重要です。
袋に湿気や汗のようなものありません?
酸素と水があれば、食べ物についている微生物も間違いなく生きています。
害がなかったものが一気に悪魔に変貌しますよ。
すぐ食べるか、若しくは袋を移し替えて保存!
せんべいの袋についてる乾燥剤も一時的になら使ってみるといいでしょう。
まとめ
さてさて、皆さんどのくらい干し芋の沼にハマりました?
実は筆者、さつまいもも干し芋もそこまで…だったのですが、なんだか書けば書くほど魅力的に感じました。
ふふ、単純ですな。
とりあえず、いつまでも美味しく干し芋を食べるなら、
- 自分が好きなさつまいもを見つける
- 面倒でも個包装して保存
- カビと白い粉を見極める
でしょうか?
私も早速、うちのおばあちゃんとこでテーブルに並んでたの食べてみようかしら。
冬のコタツでの新しい楽しみが増えそうです。
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