鏡餅の飾り方に順番はある?ゆずりは・昆布・スルメの順番を確認記事

1月の出来事

お正月の飾りでなくてはならない存在である鏡餅。

鏡餅には一見シンプルそうに見えて、飾り方に手順があるのです。

お正月シーズンになればデパートやスーパーなどですでに飾り終えた鏡餅を見かけたりしますが、地域によっては飾ったり飾らなかったりする物があります。

「今年こそはお手製の鏡餅で新年をお祝いしたい。でもこの飾り、どうやって飾ればいいの?」と手順で悩んでいるそこのあなた。

この記事では、正しい鏡餅の飾り方の順番についてご紹介します。

この記事で解決できる悩み

  • 鏡餅の飾り方の順番でゆずりはいつ飾る?
  • 鏡餅の飾り方の順番で昆布はいつ飾る?
  • 鏡餅の飾り方の順番でスルメはいつ飾る?

この記事で紹介した手順の通りに行えば、正しい手順かつ毎年スピーディな飾り付け作業ができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

鏡餅の飾り方の順番でゆずりはいつ飾る?


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鏡餅の飾りでゆずりは裏白の後に飾ります。

鏡餅の飾り方において、ゆずりを飾る前にまずは鏡餅を乗せる台(三宝・三方)を用意します。

次に、四方紅または奉書紙と言われる紙を敷きます。

その次に裏白を飾ります。

二本の裏白が葉の字のように末広がりに飾るのがポイントです。

そして、ゆずりを飾ります。

二本のゆずりが裏白の上に重なるように、末広がりに飾るのが一般的です。

現代の鏡餅ではゆずりを省略することもあるのですが、ゆずりを飾ることにはちゃんと意味があるのです。

ゆずりは、新しい葉が生えてきてから古い葉が落ちていくことから、我々人間の命の巡りに近しいものがありますよね。

つまり、新しい葉にその場所を明け渡す、人間の家庭に照らし合わせて、「家計が長く続く・子孫繁栄」の縁起物としての意味が込められています。

また、ゆずりの下にもう一つ「裏白」というものがあります。

飾る場所は同じなのですが、裏白のみを飾る地域もあるようです。

では、裏白とは何かと言いますと、シダと呼ばれる植物で、葉の裏が白いのが特徴です。

このことから裏白呼ばれるようになりました。

裏白の特徴は、古い葉も新しい葉も同時に成長するところです。

ですので、「長生きをする・夫婦が長く続くようになる」という縁起物です。

まとめると、

  • ゆずり→家計が長く続く・子孫繁栄
  • 裏白→長生きをする・夫婦が長く続くようになる

となります。

裏白のみを飾るのか、ゆずりも飾るのかはその地域によって違いますが、ご自身のやってみたい飾り方を実践するのが一番ですね。

鏡餅の飾り方の順番で昆布はいつ飾る?

昆布は地域によって飾ったり飾らなかったりするようですが、二段に重なっている餅の、上の餅と下の餅の間に飾ります。

あくまで、上記した飾り方は数ある方法の中での一つなのですが、実は他にも飾り方が複数あります。

  • 餅の上にのせる
  • 餅の下に敷く

それから、昆布の方向にも種類があります。

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  • 両端を横に向ける
  • 両端を手前と後ろになるように向ける

昆布の意味としては、「よろこんぶ(喜ぶ)」といった語呂合わせがあり、喜びの縁起物として飾る地域があります。

また、昆布は広布(ひろめ)と呼ばれていて、「広布=喜びがひろがる」という意味からも来ています。

昔は、夷子布(えびすめ)などとも呼ばれており、七福神の恵比寿様と同じ呼び方ということから、「福を授かる」ともされていました。

これは、昆布が蝦夷という場所で取られていたところから来ているようです。

まとめると、昆布を飾る順番は餅の次で、飾る場所は、餅と餅の間か、上にのせるか、下に敷くかです。

飾る向きは、両端を横に向けるか手前と後ろになるように向けるかです。

昆布の飾り方は地域色が強く、複数の飾り方がありますので、飾り方が悩ましい場合はお住まいの地域の方に尋ねてみることをお勧めします。

また、悩み事としてよくあるのが、お正月シーズンが終わり、飾り終えた昆布をどう活用するかだと思います。

出汁をとったあと、切って料理に混ぜるのも絶品ですが、煮込んで昆布の佃煮にしてしまうのも、ご飯のお供になるし、一味違う昆布の活用方法だと思います。

鏡餅の飾り方の順番でスルメはいつ飾る?

するめを飾る場所は昆布と同様であることが一般的です。

昆布を餅と餅に飾るのであれば、するめも同じく餅と餅の間に飾ります。

昆布とするめでは、スルメが上になるように飾るのがポイントです。

ですが、飾る方向については、同じでなくてもいいようです。

様々な鏡餅を見ていましたが、昆布を横向きで飾るならば、するめも横向きで飾ってある鏡餅もありますが、昆布は横向きに飾ってあるけど、するめは前に垂れるように飾ってある鏡餅もありました。

どの飾り方にするも自由なようですが、一番多い飾り方は、餅の下か餅と餅の間で、昆布と同じ方向にする飾り方でした。

ではなぜ鏡餅にするめを飾るようになったのかというと、するめはとても日持ちをすることから、末長く幸せが続くようにと飾られるようになったのです。

また、室町時代にはお金のことを「お足」と呼んでいました。

そのお足がたくさんある生き物として、イカを干したスルメを飾られるようになったとも言われています。

するめは漢字で「寿留女」とも書き、良妻・良縁の意味も込められています。

現代の鏡餅ではするめを簡略化されて飾られていない鏡餅もありましたが、こういった由来で素晴らしい意味が込められているんだと知ると、飾ってみたくなりますよね。

するめを飾るやり方は主に九州地方あたりで見られるようですので、その地域にお住まいの方はぜひ試してみてください。

また、九州地方以外にお住まいの方でも、魅力的に感じたのなら取り入れてみるのも良いと思います。

まとめ

今回は、鏡餅の飾り方の順番についてご紹介しました。

三宝・三方の上に四方紅または奉書紙をのせ、裏白の上にゆずり葉をのせます。

その次に、御幣(ごへい)・四手(しで)・紙手(しで)を載せた後、餅をのせます。

それから、昆布やするめをのせますが、餅の上にのせるか下に敷くか、餅と餅の間に敷くかは地域によって異なります。

そして餅の上に橙やみかんをのせます。

最後に末広(扇子)をのせて鏡餅の出来上がりです。

ぜひこれらの手順を把握して、豪華な鏡餅と共に良いお正月を迎えてください。

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