落としにくい汚れの代表格、こびりついてとれない水垢にお困りではありませんか?
グラスなどのガラス製品、お風呂の椅子やシャワーヘッド、トイレの手洗いボウルに至るまで水を使うあらゆるところに発生する白いカリカリした汚れが水垢です。
実はこのガンコな水垢、クエン酸のつけ置きで落とすことができます!
水垢は水道水のカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が結晶化したものです。
水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸で中和することによって、汚れを落とすことができるのです。
でもクエン酸つけ置きのお掃除ではちょっと注意しなければいけないこともあります。
つけ置きで落ちないケースや、逆にひどくなってしまうこともあるのです。
今回はクエン酸のつけ置きでの濃度やつけ置き時間、またクエン酸つけ置きで水垢が落ちない場合についてもご説明します。
水垢をクエン酸でつけ置きする際の濃度は?
つけ置きする濃度は水1リットルに対してクエン酸が大体大匙1杯です。
結構溶け残るのでよく混ぜてとかしてくださいね。
ここにつけ置きしたいグラスなどを入れておくと水垢汚れがゆるんできます。
魔法瓶水筒の内部もクエン酸水を入れてつけ置けばすっきりきれいになりますよ!
つけ置きできないほど大きなものや動かせないもの、例えばお風呂場の椅子や鏡、蛇口などはどうすればよいでしょう?
その場合はクエン酸湿布がおすすめです。
クエン酸湿布する場合のクエン酸水の濃度は、200ミリリットルに対してクエン酸が約小さじ一杯です。
よく混ぜて作ったクエン酸水をスプレーボトルに入れて使用します。
クエン酸水は一カ月を目安に使い切るようにしましょう。
クエン酸水を水垢にスプレーしたらキッチンペーパーを張り付けて湿布します。
さらに上からラップをかけて蒸発を防ぎます。
その後ゆるんだ水垢をお風呂場用洗剤などを使ってスポンジで掃除します。
クエン酸水の濃度をご紹介しましたが、濃くした方が効果があるか気になりますよね?
確かにクエン酸濃度を高くした方が一般的に水垢を落とす効果は高まります。
しかし濃度を濃くすることによって素材を痛めてしまい、かえって汚れが付きやすくなってしまう可能性があります。
また刺激もつよくなるので手肌への影響も気になりますね。
よってクエン酸水の濃度を濃くするのはあまりおすすめできません。
水垢をクエン酸でつけ置きする際のつけ置き時間は?
つけ置きしたグラスなどは2、3時間で様子をみて引き上げるとよいでしょう。
汚れ具合によっては時間を少し延長したりしてください。
すると水垢がゆるんで落としやすくなっています。
その後中性洗剤を使ってスポンジやブラシなどで水垢をこすって落としましょう。
クエン酸湿布したものは1、2時間が目安です。
汚れの具合によっては様子をみながら時間を延長してもよいでしょう。
水垢がゆるんだらスポンジなどを使って落とします。
水垢が厚くてとりにくい場合はプラスチックカードなどで、下地を傷つけないよう注意しながら削り取るのもおすすめです。
以上がクエン酸つけ置き時間の目安ですが、つけ置き時間を長くしたい場合はどれくらいやってもいいのか気になりますよね?
延長する場合は様子を見ながらですが、ひと晩くらいがつけ置きする限度です。
素材によっては傷んでしまうこともあるので、必ず様子を見るのを忘れずに、異常を感じたらすぐに中止するようにしましょう。
クエン酸を使わないほうが良い素材
ここでご注意です。
つけ置き時間にかかわらずそもそもクエン酸を使わないほうが良い素材もあります。
例えば大理石、鉄などのさびやすい金属、コンクリートなどはクエン酸と相性が悪いので、つけ置きはしないよう注意し、付着した場合はきれいに洗い流しふき取るようにしましょう。
良くわからない場合はクエン酸が使えるか見極めるために、目立たないところで先に試すことをおすすめします!
その他にも劣化するもの、例えば例えばゴム製品や水筒の外側の塗装なども劣化や剥がれの可能性があるのでクエン酸を使わないか、短時間にとどめた方がほうが無難です。
同時使用に注意!
そしてもう一つ大事な注意があります。
クエン酸を使うとき、塩素系の漂白剤などを同時に使わないようにしましょう。
酸性のクエン酸と塩素系の漂白剤が混ざると毒性のある塩素ガスが発生し、大変危険です。
塩素系の漂白剤を使いたい場合は日程をずらすようにしましょう。
水垢がクエン酸で落ちない場合がある?ひどくなった場合も
水垢がクエン酸で落ちない場合、また逆に汚れがひどくなってしまう場合のことをご説明します。
水垢がクエン酸で落ちないケース
水垢がクエン酸で落ちないケースは次のようなことが考えられます。
まず水垢があまりにがっちりこびりついている場合はつけ置き後にスポンジだけでは落ちない場合があります。
このような時は汚れ具合に応じてメラミンスポンジやプラスチックカード、耐水性紙やすりの細かいものなどを使って水垢を落としてみましょう。
ただしこれらの方法は下地が柔らかいものやコーティングされているものだと傷をつけたりして見た目が悪くなったりかえって汚れが付きやすくなったりします。
必ず目立たないところで試してからにしましょう。
もう一つ考えられる原因は、汚れが水垢ではなく湯垢だった場合です。
湯垢は金属石鹸や石鹸カスとも呼ばれ、石鹸成分と皮脂などが混ざり合ってこびり付いた汚れで、お風呂の洗い場の床や湯舟などによく見られます。
湯垢は水垢とよく似ていますがクエン酸だけで落とすことはできません。
アルカリ性の洗剤なども使う必要があります。
また湯垢は水垢ほど固くないので、プラスチックカードで削るのもおすすめです。
クエン酸つけ置きで水垢がひどくなるケース
次にクエン酸つけ置きで水垢がひどくなるケースをご説明します。
クエン酸は水垢のカルシウムなどと反応して汚れが落ちます。
長時間クエン酸と水垢が接触していると化学反応が進んで結晶ができ、これが汚れになってしまうことがあります。
おおよそ12時間を超えるとこの汚れができやすくなります。
汚れを落としたいからと長時間のつけ置きはしないようにしましょう。
もし一回のつけ置きで水垢が落ちなければ別の方法か、日を置いてチャレンジすることをおすすめします。
まとめ
今回はクエン酸を使った水垢の落とし方、クエン酸を使う上での注意点などをご紹介しました。
クエン酸での水垢掃除のポイントは濃度と時間を守る事、クエン酸が使える素材であるか確認すること、塩素系漂白剤と混ぜないことです。
クエン酸は環境にやさしく便利な洗剤です。
水垢を落とす以外にも使い道があるので、ぜひご家庭に常備していただきたいアイテムです。
今回ご紹介したようにクエン酸の使い方に注意して、ナチュラルライフを楽しんでくださいね!
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