ナパージュの代用に何が使える?ジャム・はちみつ・アガーで試してみた

グルメ

ケーキ屋さんで売っているケーキやタルトの上に載っているフルーツってつやつやしていて宝石みたいでとってもきれいですよね。

食べるのがもったいなくなるような気持ちさえ湧いてきます。

あのつやつやとしたきれいな見た目になるのは、ナパージュというものでコーティングしているからなのです。

自分でお菓子作りをしようと思ったときにレシピにナパージュという単語がでてきて戸惑ったことはありませんか?

ナパージュなんてあんまり聞いたことないし、スーパーで買えるのかなと少々不安になりますよね。

実際に私がそのような経験をして戸惑いました。

ナパージュは仕上げだし、なくても問題はないかなと思ってナパージュなしでタルトを作ってみたのですが、お店で売っているものとは比べ物にならない仕上がりに、、

やっぱりナパージュを塗ればよかったととても後悔しました。

仕上げにナパージュを塗るかどうかで見栄えがかなり変わってきます。

せっかくお菓子作りをするなら見た目もお店で売っているようなケーキみたいにしたいですよね。

実はナパージュは特別な材料をそろえなくても身近な材料で作ることができるんです。

今回はどの材料でナパージュを作ることができるのかとその作り方を紹介いたします。

ナパージュの代用にはちみつは使える?

スポンサーリンク

そもそもナパージュってなんなのでしょう?

ナパージュとは食材のつや出しに使うジャムまたは液体状のゼリーのことです。

基本的には水、砂糖、ペクチンを使って作られます。
(ゼラチンを使って作られるものもあります)

ペクチンとはリンゴや柑橘類の果皮に含まれる天然のゲル化剤です。

加熱し液体に溶かし、その後冷めると弾力のある状態に凝固する性質があります。

ナパージュには薄く色が付いたものもありますが、すべてにおいて透明感があります。

チョコレートやいちごの味がついたものもあり、そういったものは塗るだけで風味付けができます。

ナパージュの役割は、

  • ケーキやフルーツにツヤを出しおいしそうにみせること
  • フルーツの乾燥や変色、劣化を防止すること
  • フルーツやトッピングの飾りなどの形が崩れるのを防止すること

ナパージュの種類ですが、市販されているナパージュには、加水加熱して使うタイプと加水加熱しなくても使える非加熱タイプがあります。

加水加熱するタイプは、好きなフルーツピューレなどを加えて、味付きのナパージュを簡単に作ることもできます。

このタイプは冷えるとゼリー状にしっかり固まるので、フルーツがたくさんのったケーキを崩れにくくする効果もあります。

ただ冷えるとどんどん固まっていくので、固まる前に手早く塗る必要があります。

あと、ゼラチンを使ったものが多いのでそういったものだと塗ったときにナパージュが溶けてしまうフルーツもあります。

それは、キウイ、パイナップル、イチジクです。

これらのフルーツはタンパク質を分解する酵素がふくまれているので豚や牛などのタンパク質からできているゼラチンが固まらないのです。

生のフルーツではなく缶詰のフルーツなら大丈夫です。

非加熱タイプのものは、開封してそのまま使うことができます。

加熱するタイプと比べると、生のフルーツを傷めることもないので便利です。

こちらのタイプは基本的にペクチンで作られているので、どんなフルーツにも使えます。

加熱するタイプと違って、ゼリーのようにしっかりは固まらないのでトッピングを崩れにくくする際には少し向かないかもしれないです。

製菓材料販売店であればこういった簡単に使えるナパージュが売っているとは思いますが、よほどお菓子作りをすることがなければ、常備している家庭は少ないのではないでしょうか。

私も買おうかどうか迷いましたが、使い切れるか不安だったので、もしかしたら家にあるもので代用できるかもしれないと思いネットで調べました。

もともととろみがあり甘いはちみつであれば、ナパージュとして使えるのではないかと考え、まずははちみつでナパージュを作ることはできるのか調べてみました。

はちみつはナパージュの代用品として使えることがわかりました。

ただ甘さが強く、砂糖の3倍もあります。

実際ハチミツで作ったナパージュをフルーツタルトの仕上げに使ってみましたが、フルーツの自然の甘味が消え、はちみつの味に占領されているようでした。

スポンサーリンク

また、風味も独特なためフルーツやケーキには向かないかもしれません。

ハチミツを使ったナパージュはパイ生地などが適しています。

はちみつをナパージュにする場合は、少量のお湯でハチミツを伸ばして塗りましょう。

はちみつはペクチンのように冷めても固まる性質はないので、きもち固めで作りましょう。

見た目はつやつやときれいになりますが、トッピングを崩れにくくする効果もないので注意しましょう。

ナパージュの代用にジャムは使える?

ジャムでナパージュを作ることはできるのでこちらも代用可能です。

実際ジャム自体もペクチンの働きを使ってつくっているものなのです。

しかも、ナパージュブロンというアプリコットと砂糖を煮詰めたジャム状のものが仕上げ用のナパージュとして販売しています。

使うフルーツと同じ種類のジャムで作れば、味や見た目にも違和感なく使えると思います。

こちらも実際に、イチゴのタルトを作ったときにイチゴジャムでナパージュを作りましたが、本来のイチゴのおいしさ邪魔することなくとてもおいしく仕上げることができました。

ジャムをナパージュにする場合は、ジャムの半分から同量程度の水を混ぜて軽く温め、茶こしなどで濾しましょう。

果実などの固形物が残ってしまうと見た目が悪くなってしまうのでしっかりと取り除くようにしましょう。

ナパージュの代用にアガーは使える?

ナパージュの代用にアガーは使えます。

そもそもアガーって何だかご存じですか?

ちょっと聞きなれないですが、植物を原料としたゼリーの素です。

ツノマタやスギノリといった海藻や地中海原産のカロブというマメ科の植物の抽出物から作られます。

カロブは日本でキャロブやイナゴ豆と呼ばれ、チョコレートの風味を出すために使われることもあります。

ゼリーやプリン、水ようかんなどを作る際に使われることが多いです。

アガー自体は無味無臭なのでどんな食品とも組み合わせられます。

近所のスーパーでは見つけることができませんでしたが、富澤商店という製菓材料販売店で100g500円ほどで購入することができました。

一番の特徴は透明感です。

果物ゼリーを作るときなんかに使うと果物が映えてとても美しい見た目になります。

食感は柔らかく舌ざわりがなめらかです。

よく似た使い方をする寒天と比べると、寒天より食感に弾力があります。

熱湯で溶かして使うものですが常温で固まります。

そして一度固まると溶けだすことはなく型崩れしにくいです。

量は、アガー1g、水50g、砂糖10gほどを目安にしてみてください。

アガーをナパージュにする場合は、ダマになりやすいので砂糖と混ぜた後に熱湯で溶かし粗熱が取れてから塗りましょう。

透明度が高くつやつやになるのでナパージュに向いています

もともとゼリーを作る材料でもあるため、トッピングを崩れにくくするために使うのにも適していると思います。

まとめ

以上、ナパージュの代用品について紹介しましたがいかがでしたか?

私が実際に作ってみて一番使いやすかったのはアガーでした。

フルーツ本来の色や味を全く邪魔しないのと、しっかり固まるところが良かったです。

ナパージュを塗る際は100円ショップなどでも売っているシリコンのハケを使うと塗りやすかったです。

ショートケーキに乗せるイチゴなどの場合は、ナパージュにそのままくぐらせてから飾ってもいいと思います。

ぜひ試してみてくださいね。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました