外壁塗装などで大活躍のペンキ。
最近はDIYでも使ったりしますよね。
自分の好きな色で好きなように塗ることができるので創造性も高まります。
木材や鉄やアルミ、銅、プラスチック、コンクリート、モルタルなど色々な素材に塗ることができます。
あなたはペンキを塗ったことはありますか?
しかし昔からペンキといえば鼻にツーンとくるあの強烈なシンナー臭。
私はあの臭い、凄く苦手です。
あなたもあの臭いは嫌いですよね?
好きな人はいないと思います。
しかし最近では科学技術が格段に進歩し、臭いが少ないペンキが開発されています。
今回はあの嫌な臭いを消す方法と臭いが少なく体への害が少ない最新技術を駆使したペンキ。
水性ペンキと油性ペンキのメリットとデメリットをご紹介します。
知っておきたい!ペンキの臭いを消す方法とは
主に3つがありますので、ご紹介します。
換気
窓を開けて換気します。
併せて換気扇や扇風機を使うことによって空気を循環させます。
空気中に漂う塗料のミストやシンナー臭を外へと出すことができます。
防毒マクスの着用
臭いを消すと言うよりはマスクを着用して強制的に臭いをブロックしてしまおうという方法です。
防毒マスクは着用することにより空気中の有機溶剤を取り除いてくれるのでフレッシュな空気を吸うことが出来ます。
シンナー臭だけでなく塗装時に出たミストなども取り除くことができます。
細かい粉塵を吸って起こる病気である「じん肺」に罹患する危険性も大変低くなります。
ペンキを塗るときは必ず使った方が良いおすすめのアイテムです。
しかしこの方法では、防毒マスクを着用している自分だけ臭いや粉塵から守られている状態です。
同じ部屋や同じ家にいる家族やペットへの影響を抑えることはできませんので注意が必要です。
防毒マスクはホームセンターやプロショップなどで購入することができます。
防毒マスクは主に3種類あります。
面体と吸収缶から構成さており有毒ガスなどの濃度の上限により3種類の組み合わせになります。
- 直結式小型防毒マスク…直結式小型防毒マスク専用吸収缶
- 直結式防毒マスク…直結式防毒マスク専用吸収缶
- 隔離式防毒マスク…隔離式防毒マスク専用吸収缶
このように、作業環境や状況に応じて吸収缶を選びます。
吸収缶を面体に取り付け、正しく使うことで効果を発揮します。
製品に関しては、日本呼吸用保護具工業会技術委員会が発行する「防毒マスクの取扱説明書等に記載することが望ましい事項」に準拠しているものが良いとされています。
消臭剤の使用
シンナー臭が酷いときは専用の消臭スプレーが効きます。
トイレやリピングなどに使う部屋用の消臭剤とは異なり、シンナー臭専用のスプレーです。
塗装中ではなく塗装後に使って、残った臭いを消すイメージです。
例えば外壁塗装や屋根塗装の際は一般的に下塗り、中塗り、上塗りの合計3つの工程があります。
下塗りでは臭いはほとんど気にならないことが多く。
中塗り、上塗りの工程で臭いが気になる人が多いみたいです。
なのでシンナー臭専用スプレーを使うなら中塗りや上塗り後がおすすめです。
庭やガレージでのDIYの際は全ての作業が終わった後にスプレーを使うのが良いでしょう。
臭いの少ないペンキとは?体への害が少ない商品を紹介します
臭いの少ないペンキはあります。
体への害が少ない商品をご紹介したいと思いますが、まずは油性塗料に多く含まれている有機溶剤の体への悪影響についてご説明します。
臭いがキツくて、有害な可能性がある有機溶剤は、
- イソプロピルアルコール
- 1ーブタノール
- メタノール
- キシレン
- ベンゼン
- トルエン
- キシレン
- エチレングリコール
- クロロホルム
- 四塩化炭素
- トリクロルエチレン
- 二硫化炭素ガソリン
- 石油ナフサ
- 石油ベンジン
- 石油エーテル
- テレビン油
などです。
これらが人体に及ぼす可能性がある症状は、
- 吐き気
- めまい
- 頭痛
- 食欲不信
- 月経不順
- 睡眠障害
- 肌荒れ
- アトピーの悪化
- 不妊
- 男性不妊
- ノイローゼ
- 呼吸困難
- シックハウス症候群
などです。
軽度なものから重度まで様々な症状があってちょっと怖いですね。
有機溶剤は揮発性が高く、空気中に成分が溶け出して吸収されてしまいます。
でも前章でご紹介した対策をして今からご紹介する体への害が少ない商品を使用すれば大丈夫です。
ここでペンキの役割について基礎知識をご紹介します。
ペンキの役割は主に3つあります。
①保護する
ペンキは乾燥すると、その表面が薄い膜に覆われます。
この膜は非常に丈夫で、守る役割をしてくれます。
例えば雨水や直射日光、塩害などです。
これらから守って長持ちさせる役割があります。
②美しくする
ペンキは色んな色があり、模様や絵を書いたりして飾ることができます。
加えて、艶感や滑らかさ、立体感などを与えます。
③特別な作用を与える
ペンキによっては様々な作用を持ったものがあります。
例えば防腐、防さび、防カビ、防虫、耐熱、遮熱、蛍光、蓄光、光伝道などです。
特別な作用を持たせることによって新たに価値を高めることができます。
さてお待たせしました。
害の少ないペンキ5選!をご紹介します。
ポーターズペイント
オーストラリア産高級塗料です。
日本でも手に取ることができます。
288色のカラー展開で、好きな色を見つけることができそうです。
大理石の粉が塗料に含まれている塗料もあります。
変わった特殊な塗料が多く販売されており、こだわりが強い上級者のための商品展開です。
塗料の多くは揮発性有機化合物(=VOC)フリーで安全安心です。
Hip
日本のCOLORWORKSから発売されている塗料です。
カラー数は日本最多の1488色。
- 5分ツヤ
- 2分ツヤ
- ツヤ消し
の3種類の塗料があります。
揮発性有機化合物(=VOC)塗料なので安心して使うことができます。
特徴は、
- 塗った時の伸びが良い
- 色ムラが目立ちにくい
- 飛び散りが少ない
です。
公式オンラインショップでも購入できるので店舗が遠くてなかなか行けないという方にもグッド!
FARROW&BALL
イギリスの塗料です。
ヨーロッパでは歴史的建造物の修復にも使われています。
品質がかなり良く、お値段も高いです。
カラーは132色です。
他メーカーと比べると少ない気もしますが揮発性有機化合物(=VOC)フリーで安全面にも配慮されています。
JCOLOUR
国内のターナーから出ている塗料ブランドです。
カラー数は227色あります。
塗料の伸びが良く、揮発性有機化合物(=VOC)フリーで安全な塗料です。
今回紹介する塗料の中ではダントツの安価!
広い面積に塗るときや初心者にも手を出しやすい塗料です。
ベンジャミンムーア
DIYの本場アメリカで創業100年以上の老舗メーカーです。
カラーバリエーションは3600色もあります!
色の種類ってそんなにあるの?と驚いてしまうほどの数字です。
特徴は、
- 速乾
- 飛び散らない
- 色ムラになりにくい
- 壁紙の上からそのまま塗ることができる
です。
初心者でも使いやすいように作られています。
揮発性有機化合物(=VOC)を全く含んでいないので無害でほぼ無臭です。
ペンキの概念を覆すような商品で、びっくりですね。
子供やペットがいる家庭でも安心して使うことができます。
ここまで塗料5種類をご紹介してきました。
これらの塗料は多くが揮発性有機化合物(=VOC)フリーなどの安心して使用できるものです。
体への害が少なく、子どもやペットがいても安心して使うことができますね。
水性ペンキは独特の臭いがない?!油性と比べて値段もお手頃
水性塗料は油性塗料に比べて臭いが少ないです。
以前は油性塗料が主流でしたが、ここ最近は水性塗料の技術開発が進んでいます。
種類もかなり増えたので沢山ある中からお好きなものを選ぶことができます。
ここで、水性塗料と油性塗料の特徴について解説していきたいと思います。
大前提ですが、塗料は「水性」と「油性」の2種類のタイプに分類することができます。
これら2種類の違いは希釈剤として水かシンナーのどちらを使用しているかという点です。
そもそも塗料の原料は顔料、シリコンやフッ素などの合成樹脂、添加物といった固体が使われています。
しかし当然、個体のまま塗ることはできないので液体にするために希釈剤(薄め液)で溶かします。
そうすることで塗りやすいペースト状に加工するのです。
薄め液として使う原料は水性塗料には水、油性塗料にはシンナーなどが使われます。
以前、油性塗料は高耐久で高価格でした。
しかし最近は技術開発が進み、水性塗料でも油性塗料のような高耐久の商品が販売されています。
現在、水性塗料の品質は油性塗料と比較してもさほど変わりなく、価格帯にもあまり差はありません。
ここからは、水性塗料と油性塗料のメリット・デメリットについて考えていきたいと思います。
水性塗料のメリット
水性塗料は希釈剤(薄め液)に水を使用しているのでシンナーのように強い刺激臭がないのが魅力です。
気分が悪くなってしまったりシックハウス症候群になってしまうなどの心配がなく安心して使用することができます。
大気汚染の原因となる揮発性有機化合物(=VOC)の排出が少なくて環境に配慮した塗料として徐々に人気が出てきています。
原料にシンナーを使っておらず、引火の危険性が低いのも人気の秘密です。
火事の心配が少なくDIYでペンキを使うペンキ初心者にも安心です。
外壁塗装を専門業者に依頼する場合にも火事やシンナー臭トラブルを避けることができるのは大きなメリットになります。
塗料の種類には、1液型と2液型があります。
1液型は缶を開封後そのまま使うことができます。
2液型は主剤と硬化剤を混ぜて使います。
通常、2液型の塗料は、知識や技術がある専門家でなければ混ぜ合わせることが難しく、扱うことができる人が限られてきます。
一方1液型は開封してそのまま使うことができるため簡単に塗ることができます。
水性塗料には1液型のタイプが多く種類も豊富です。
水性塗料のデメリット
水性塗料に含まれている水分は一定の温度に達しないとしっかり乾燥しないことがあり特に気温が低い冬季は、乾燥まで時間がかかってしまう可能性があります。
水性塗料を使うときはなるべく暖かく晴れた日が多い春〜夏の時期を選んで塗るのがポイントです。
水性塗料はモルタルなどの素材には相性が良いです。
反対にステンレスやアルミなどの金属部分にはあまり適しません。
そのため例えば家の塗装で言うと雨樋、破風板などの塗装には向かない場合が多いです。
しかしこのような場所でも水性塗料で対応できる裏技があります。
下地をサンドペーパーなどで磨くなどしてから塗る方法です。
どちらにしても専門的な知識を持っている方に相談しながら塗装を行うのが安心ですね。
油性塗料のメリット
油性塗料の希釈剤(薄め液)として使われているシンナーなどの有機溶剤は耐久性の高いコーティングを作ることができます。
外壁や屋根などに使われているように特に耐久性が高いです。
水性塗料と違い、天候や環境に左右されずに作業を行うことができる点が魅力です。
金属への塗装も問題なく行うことがきます。
油性塗料のデメリット
特出すべきは希釈剤(薄め液)の原料である有機溶剤などのシンナー臭です。
揮発性有機化合物(=VOC)を排出することがあるため例えば家のリフォームの外壁塗装などでは近隣住民への配慮が必要になります。
突然隣の家からシンナー臭がして気分が悪くなったら、嫌ですよね?
また、シンナーは引火性が非常に高いため保管場所などの管理には十分注意しなければなりません。
素人が扱うと事故を起こしてしまう心配もあります。
専門知識を持った人が取り扱うことが望ましいとされています。
火事になったら大変ですよね。
気をつけましょう。
まとめ
ペンキと言えばあの強烈なシンナー臭。
しかし最近では科学技術が格段に進歩し、臭いが少ないペンキが多数販売されています。
水性塗料はあの刺激的なシンナー臭が少なく揮発性有機化合物(=VOC)を排出しないため取扱も容易で安全な塗料として認識されています。
しかし温かい環境でないとなかなか乾燥しないなどのデメリットもあります。
水性塗料と油性塗料、それぞれのメリットとデメリットを理解して目的や取り扱う人に合わせて適切にペンキを選びましょう。
楽しいDIY、安全な外壁塗装やリフォームをしたいですね。
あなたも是非ホームセンターやプロショップで安全で使いやすい塗料を見つけてみてください。
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