毎日スリッパを履いていると臭くなってくる・・・こんな経験はありませんか。
スリッパが臭くなる原因を考えてみましょう。
①足の臭いがうつる
1日中外出したあと、家に帰ってそのままスリッパを履く方は多いとおもいます。
長時間靴を履いたあとの足や靴下は臭いですよね。
とくに仕事で履くことも多い革靴は蒸れやすく、汗をかくことで強い臭いが発生します。
足や靴下が臭いまま履けば、スリッパに当然匂いは移ります。
靴を履く時間が長い方や、足の臭いが気になっている方は特に注意が必要です。
②スリッパで雑菌が繁殖
スリッパを履いていると足の皮脂や汗が付着してしまい、雑菌のエサになります。
長時間履いていると蒸れるため、高温多湿を好む雑菌が繁殖しやすい環境が整います。
とくに夏は汗をかきやすく、スリッパも蒸れやすいので注意が必要です。
そこで今回は履いているスリッパが臭くならない方法及び、臭くなったスリッパの対処方法を紹介したいと思います!
知ってる?スリッパが臭くならない方法
吸水性が悪いと足裏でかいた汗が表面に留まり、そこで雑菌が繁殖して嫌な臭いを発生する原因になります。
またスリッパの水分が完全に乾いていない状態で再び足を入れることで、スリッパの中が体温で温められて蒸れてしまい、足裏の臭いのもととなってしまいます。
軽くて安い人気のビニール素材のスリッパは可愛い物が多いですが、吸水性が悪く蒸れやすい素材のためあまりおすすめできません。
麻素材や綿素材でできたスリッパを選ぶと快適さが増します。
蒸れない形状の商品を選ぶことも大切です。
よくある前が完全に覆われているデザインのスリッパは風が通らず、つま先側に湿気がこもりやすくて蒸れやすくなります。
前あき型でつま先が出るサンダルタイプのスリッパが一番使い勝手が良いですね。
冬などは少し寒いかもしれませんが前あき型スリッパは風がしっかり抜けるため足裏の汗もかきにくくなり、いつでもサラリと快適にスリッパを履けるようになります。
日本に昔からある鼻緒型のスリッパなども個性的で蒸れない形状でおすすめです!
また、抗菌性や防臭性にこだわった商品を選び、自宅で洗濯できるかどうかも合わせてチェックしておきたいですね。
抗菌性や防臭性に特化したスリッパは、雑菌の繁殖を抑える特殊な繊維を編みこんでいたり、炭などの防臭素材が入っている生地が使われていたり、いろんなアイデア商品があります。
自宅でいつでも洗濯できるスリッパを選べば、何足か洗い替えで準備しておくことでいつでも清潔で綺麗なスリッパを履くことができます。
スリッパの型崩れを防ぎたい時は洗濯ネットを活用すると便利です。
各商品のタグに洗濯できるかどうか記載がありますので、そちらで確認してみてくださいね。
また、足を清潔に保つことも大切です。
足にひそむ常在菌は本来悪いものではなく、皮膚の表面を弱酸性に保ち、守るという役割があるのですが、増えすぎると臭いのもとになってしまいます。
常在菌を増やさないためにも、古い角質や汚れが残らないよう、丁寧に足を洗いましょう。
以下、正しい足の洗い方を紹介します。
角質を取り除く
まずは足の裏にある厚い角質を取り除きます。
やすりや角質リムーバーで優しく角質を落としていきましょう。
このとき、やすりは一方向に動かしてください。
また、足が濡れた状態で行うと、落とす必要がない角質まで取り除いてしまう可能性があるので、必ず乾いた状態で行いましょう。
ただし、やりすぎは禁物! 週に1~2回程度が目安です。
足湯で汚れを浮き上がらせる
洗面器にお湯をため、足を入れて足湯をします。
この作業をすることで汚れが浮き上がり、汚れを落としやすくなります。
石鹸を泡立てて洗う
片足ずつ、よく泡立てた石鹸を使って洗っていきます。
このとき、できるだけボディソープではなく石鹸を使用すると、より効果が高まります。
ボディソープには保湿成分が含まれていることが多く、その成分が汗や蒸れの原因になることがあるためです。
さらに強い効果が欲しい場合には、足専用の石鹸を使用してみるのも良いでしょう。
ポイントは手で洗うことです。
スポンジなどで足の裏を傷つけてしまうと、菌の繁殖を促進してしまいます。
手で優しく、汚れが溜まりやすい指の間まで丁寧に洗い上げましょう。
爪の間を洗う
見落としがちですが、爪の間は汚れが残りやすい部分です。
場合によっては爪ブラシを使用し、しっかり汚れを落としましょう。
この時も乱暴に行うのはNG。
優しくささっと洗いましょう。
よく洗い流す
ぬるま湯でキレイに泡を落としていきます。
石鹸カスが残らないよう気を付けてください。
水気をふきとる
洗い終わったらタオルで水気を完全にふき取ります。
水分が足に残っていると、雑菌の繁殖に繋がるため、指の間もしっかり拭きあげてください。
ドライヤーを使用するのもひとつの手です。
足が完全に乾くまで、スリッパやルームソックスは履かないようにしましょう。
実はスリッパや足以外にも靴下に原因があることもあるのです。
- 靴下が生乾きなのに履いてしまった
- 汗をかいた靴下を履き続けている
- 通気性の悪いものを履いている
こんなことに身に覚えのある方は、臭いの原因が靴下にあるかもしれません。
汗をかいた靴下は変える、通気性の良い靴下を選ぶ、など工夫をしてみてください!
スリッパの臭いに効くのは10円玉!?消臭効果を上手に活用
足の裏は1日にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
昔から臭い対策として知られているのが、「10円玉を入れる」という方法です。
身近にあるものを使って手軽にできる半面、その効果が気になるところですが、10円玉を入れるだけで本当に消臭できるのでしょうか。
10円玉には銅が95%含まれています。
この銅には抗菌作用があり、水分に反応して発生する『銅イオン』が不快な臭いの元となる雑菌を分解します。
10円玉を使った試験結果のデータで銅イオンによる除菌が確認されており、臭いの原因である雑菌を減少させることで臭いを軽減できるのです。
ちなみに、国内外問わず、ほとんどの硬貨に銅が使用されているのは、その抗菌作用によって多くの人の手に触れても病原菌などが蔓延(まんえん)せず、衛生的に保たれやすいからだそう。
古くからの知恵であった10円玉の抗菌・消臭効果は近年、科学的に証明されているのです。
10円玉はひと晩入れておく
それでは、私たちにとって最も身近な「銅」である10円玉を上手に活用し、臭いを抑えるためのコツはどのようなものでしょうか。
消臭効果が得られるのは10円玉周辺が中心なので、スリッパ全体に効果が行き渡るよう5~10枚ずつ広げて入れるとよいでしょう。
特に、湿気がこもりやすく雑菌が繁殖しやすいつま先には多めに入れるのがオススメ。
なるべく新しくてきれいな10円玉を使うことで、消臭効果アップが期待できます。
なお、10円玉を入れておく時間は最低でもひと晩。
スリッパを脱いだら10円玉を入れ、翌日またスリッパを履く時に10円玉を取るというサイクルが理想です。
スリッパの中に入れた10円玉を使い、人に渡るというのは少々抵抗感がありますよね。
10円玉の成分は、ほとんどが銅でできています。
銅は時間がたつにつれてサビて酸化してしまいます。
10円玉のサビを家庭でも手軽に落とす方法として、「酸」が含まれている食材を使うという方法があります。
酸につけておくことで銅と結びついていた酸素が水に溶けだし、酸化していないきれいな部分が表に現れるのです。
例えば家庭内にある食材の中では、ケチャップ、マヨネーズ、ウスターソース、レモン、梅干しなどに酸がふくまれています。
10円玉にこれらをかけて置いておくとピカピカになるのです。
10円玉を軽く洗った後は、濡れたままではまたサビてしまうので水気をふき取って乾かしましょう。
靴に10円玉を放り込むだけで消臭、防臭効果があるというのは本当に手軽です。
一度お試しください。
ちなみに、10円玉以外では、アルミホイルをくしゃくしゃと丸めてスリッパに入れておくのも有効といいます。
スリッパだけではなく、靴にも有効のようですよ。
スリッパの臭いは重曹で取れる?買い替える前に試してみて
実は、重曹を使えば靴の消臭が根本から簡単にできるのです!
重曹は弱アルカリ性成分で、悪臭成分を中和分解する作用があるとのこと。
特に、人間の皮脂や汗といった酸性の臭いに効果を発揮してくれるので、重曹は靴の消臭にもってこい!
しかも、吸湿性にも優れていて、蒸れやカビの予防もできるのだそうです。
具体的にはどのような方法で靴の臭いが取れるのか、以下でご紹介します。
重曹スプレーを活用する
重曹スプレーの作り方は簡単。
濃度約1%の重曹水溶液(水200mlに対し重曹小さじ2分の1程度)をスプレー容器に入れておくだけです。
重曹水溶液が濃すぎると使用後に重曹のざらつきが残ったり、スプレーの噴射口がつまったりすることがあるので、濃度はこの程度でOKとのこと。
重曹スプレーはスリッパだけでなく、靴やカーテンやクッション、布張りのソファなどの消臭にも使えます。
消臭スプレーを何種類も用意しなくてもこれ1本で家中の臭いケアができるので、とても便利!
臭いが気になる前に予防として、こまめにシュシュッとスプレーしましょう。
布性のスリッパなんかに重曹スプレーをかけておくと、汚れも中和分解するので、水洗いしたときに汚れが落ちやすくなります。
スプレーしておくだけで洗濯の手間も軽減してくれるとは、ズボラさんにぴったりのケア方法ですね。
重曹シューキーパーを活用
靴下のような細長い布の袋に、スリッパのサイズに合わせて重曹を詰めれば、即席シューキーパーのできあがり。
これを使用していない間にスリッパに入れておけば、重曹による消臭・吸湿作用で臭いや蒸れを予防できるのだそう。
効果が持続する期間は2~3カ月程度ですので、3カ月に1回は中の重曹を交換しましょう。
なお、使用済みの重曹は、掃除や洗濯に活用できます。
不要な靴下(ただし穴は開いていないもの!)があれば、ぜひ重曹シューキーパーを作ってみてはいかがですか?
重曹の消臭袋を活用する
前掲の重曹シューキーパーと同じ原理です。
重曹1/2カップをハンカチなど通気性のよい布で包み、てるてる坊主か巾着を作るように口をゴムやひもでしっかり縛れば、消臭袋として何かと重宝します。
スリッパの中はもちろん、靴のなか、靴箱、下駄箱などに入れて、悪臭や湿気を予防しましょう。
中身の交換は2~3カ月に1度が目安です。
重曹を直接振りかける
よりダイレクトに重曹の消臭効果を生かしたいなら、重曹をスリッパに直接振りかけるのもアリです!
消臭したい靴全体に重曹をたっぷりと振って一晩おき、翌日、履く前に重曹をはたき落としましょう。
シーズンオフで保管しておくスリッパにも、重曹を直接ふりかけておくと、消臭、カビ予防効果になりますよ。
重曹の消臭効果は2~3カ月ほどというお話がありましたが、長期間保管する場合、2~3カ月ごとに1度、古い重曹をはたき落として、新しく重曹を振りかけ直す必要はありません。
きちんと乾燥してしまえば臭い菌は活動しなくなるため、シーズンによってスリッパを履き替える場合は次回使用するときまでそのまま放置して大丈夫です。
重曹を振りかけてそのまま保管しておくだけでOKなんですね。
久々に取り出したスリッパがカビ臭い……なんて涙目な事態を防ぐためにも、ぜひ重曹を活用しましょう。
まとめ
スリッパの臭いを取る方法を今まで紹介してきましたが、もちろん、玄関や下駄箱の消臭にも重曹は大活躍。
消臭袋を置いたり、吊るしたりしておいてもいいですし、重曹をびんや箱に入れて置いておく方法もあります。
重曹がより多くの空気にふれるように、口の広い容器がおすすめです。
しっかり消臭したいなら、ふたはなしでもOKですが、うっかり倒して重曹をこぼしそう……と心配であれば、容器の口にガーゼなど薄い布をかぶせて、輪ゴムやひもでとめておくとよいでしょう。
重曹と空き容器さえあれば、家中いろいろな場所の消臭ができるのですね。
この方法を用いた場合も、中身は2~3カ月に1度交換しましょう。
スプレーするだけ、入れておくだけ、振りかけておくだけ……どの方法もとてもお手軽ですよね。
足元の臭いケアにも重曹を積極的に活用しましょう!
愛用したスリッパを捨てる前に、ぜひ一度試してみてください。
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