みなさん日本茶は飲んでいますか?
ちかごろはコンビやスーパーで手軽にペットボトルのお茶を手に入れる事ができます。
自分でお茶を入れたことがない!という方も居るかもしれませんが、これを機会にぜひ挑戦してみてください。
お茶を入れるときに必要な道具がのひとつ『茶こぼし』。
\\使いやすく可愛い!たっぷり入れれる//
急須(きゅうす)と湯呑(ゆのみ)だけではないことに少し驚きました。
自宅でお茶をよく入れる方や、茶道をされていればご存じだと思いますが、若い方はあまり見聞きした事がないかもしれません。
今日はそんな『茶こぼし』について紹介していきます。
茶こぼしとは?
茶こぼしを見たことありますか?
答えがイエスの方はかなり少ないかもしれません。
先に説明したように、茶こぼしとはお茶を入れる時に必要な道具のひとつです。
そういわれても想像がつかないもの思います。
基本的にお茶を入れる時に必要なものは、
- 急須
- 湯呑
- お茶の葉
の3点だと思っていましたが、茶こぼしも重要な役割を担っています。
見たことがないという方は、みなさんのご実家や田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家に急須と湯呑プラス茶こぼしがありそうなので、実は知っているかもしれません。
もしくは、旅館に泊まりに行ったとき、部屋の机の上には必ずお茶のセットが用意されていますよね?
お茶の葉、急須、湯呑、お茶菓子。
そして用途不明の灰皿のようなものを覚えていませんか?
筒状で穴あきの蓋がついたもの、それが『茶こぼし』なんです。
旅館のお茶セットの中にあっても、使い方が分からずに、その見た目から『灰皿』として使ってしまう人もいるようです。
そんな間違いをして恥をかいてしまう前に、正しい使い方をお勉強していきましょう。
茶こぼしの基本的な使い方
では、茶こぼしがどんなものか分かったところで、次に気になるのが使い方ですよね。
お茶を入れる時に使うものというのはお察し頂けていると思いますが、実際にどのような使い方なのか説明していきます。
まずは、正しいお茶の入れ方を覚えましょう。
これは覚えておいて損はなし!
旅館に行ったときに一目置かれる存在になれるかも。
一番ありがちなお茶の入れ方として、急須にお茶の葉を入れてポットから一気に急須にお湯を入れて湯呑にお茶をそそぐ。
これも間違いではないのですが、実はきちんと順を追って丁寧にお茶をいれると、同じお茶の葉を使っていても味がぜんぜん違うものになってしまうんです。
正しい入れ方で、日本茶を美味しく楽しみましょう。
用意するもの 2-3人分
- お茶の葉(5-6g:大さじ2杯)
- 急須
- 湯呑(人数分)
- 茶こぼし
お茶の入れ方
- 急須と湯呑にお湯を入れて温める
- 飲む量のお湯を湯呑にそれぞれ入れる
- 温まった急須にお茶の葉を入れる
- 「2」で入れておいたお湯を湯呑から急須にゆっくりと注ぐ(温度注意)
- お茶の葉が開くまで、1分程そのままの状態で蒸らす
- 急須から湯呑に少しずつお茶を注ぎながら、同じ濃さになるようにする
この時に使うお湯の温度もとても重要で、味が変わってきます。
好みの味の温度になるように調節しましょう。
お茶の葉の種類によっても合う温度があるようです。
ここまでお茶の入れ方を見てきましたが、一回も茶こぼしがでてきてない!?
そうなんです。
あえて茶こぼしの使い方についてはとばしてあります。
それではここからは詳しく茶こぼしの使い方を説明します。
上のお茶の入れ方でお茶を入れる時、まずはじめにお湯で茶器(急須と湯呑)をあたためましたね。
そのお湯を捨てる時に使うのが『茶こぼし』なんです。
机やテーブルでお茶を入れているのに、お湯を捨てる時にわざわざ立って台所や洗面台まで捨てに行くのは、面倒くさいですよね。
さらに茶道の場合では途中で席を立つのは見栄え上よくないですし、無作法です。
そのため茶こぼしが必要となるんですね。
これはひとつめの使い方。
次に、一杯目を各湯呑に入れ終えた後、急須の中にはお茶が少し残ってしまうことがあります。
これを二杯目に使うのは、味が変わってしまうため避けたいところです。
一杯目で残った急須の中のお茶は茶こぼしの中に捨てましょう。
もうひとつ、お茶を一度入れ終わったあとに急須に残った出がらしのお茶の葉。
二度目のお茶の葉を入れる前に、茶こぼしの中に使った出がらしのお茶の葉を捨てれば、さっと次の手順に移ることができます。
以上の3つの使い方が、茶こぼしの基本的な使い方です。
茶こぼしの使い方をまとめると、
②急須に残ったお茶をいれる
③出がらしのお茶の葉をいれる
お茶を入れる時の不要な物いれるもの。
と覚えておけば間違いないかもしれませんね。
③の時は固形物なので、茶こぼしの穴のあいたフタを開けて捨てます。
茶こぼしという名前の通り、お茶やお湯をこぼし入れるようなイメージですね。
初心者でも簡単な茶こぼしの利用方法
お茶を入れる習慣から遠ざかってしまっている若い世代の方は、上の手順でお茶をいれて、飲む。というのは面倒くさがられるかもしれませんね。
だったらコンビニでペットボトルのお茶を買ってくるよ~という声が聞こえてきそうです(笑)
お茶を入れたことのない初心者の方だったら、手順を考えると敷居が高くなりそうなので、自分流に、急須でお茶を入れて頂き、残ったお茶やでがらしのお茶の葉っぱを茶こぼしにいれる。
というシンプルな使い方をしてもらえれば良いと思います。
くれぐれもお茶以外のごみを捨てたり、タバコの灰皿にするような茶こぼしが汚れてしまう使い方はしないように気を付けましょう!
茶こぼしのメリット
お茶を入れる時に茶こぼしはなくても問題ないんじゃない?
と思う方もいると思いますが、この茶こぼしがあると得られるメリットがあるんです。
元々お茶の時間というのは、単なる水分補給ではなく、家族や友人、またはお客様とゆっくりと時間を過ごすためのものです。
外国にもティータイムがあると思いますが、優雅な午後のひと時を過ごすために欠かせないのです。
今は朝起きた時やちょっと一息入れる時にコーヒー派の人が増えていると思いますが、日本茶(緑茶)は日本独自の文化なので、できれば大切にしていきたいですね。
そんなリラックスした時間なので、お茶を入れる時に不要なものをシンクに行って捨てるのを繰り返したら、お茶を入れる人はまったく休めませんね。
そこで茶こぼしがあれば、座ったまま作業ができるので手間が省けます。
今の時代は机とイスを使うのが一般的ですが、昔は畳の上に座っていたので、一回一回立ち上がるのも一苦労だったのではないでしょうか?
立ち上がるのが面倒だからという理由ではなく、立ち上がって作業をすると、話の腰を折ってしまいますよね。
そんな状況を避けるために、茶こぼしはひろく使われてきました。
ゆっくりできるお茶の時間のために茶こぼしは必要不可欠だったんですね。
茶こぼし利用時の注意点
茶こぼしの使い方について説明してきましたが、実際に使う際の注意点があります。
茶こぼしの使い方は先にもお話しましたが、
②急須に残ったお茶をいれる
③出がらしのお茶の葉をいれる
の3つですが、まずお湯やお茶を捨てる時は、フタに穴があいているので、そのまま流してOKです。
③の出がらしを入れる場合には茶こぼしのふたははずしてから中に使いい終わったお茶の葉を入れて下さい。
これをしないと、お茶の葉がフタの穴につまってしまい、次にお茶を流すときに下に落ちず、あふれてしまいます。
もう一点注意があります。
旅館で見かけても使い方が分からずに灰皿にしてしまう人が居ると上でもお伝えしましたが、いくら似ていてもそれだけはやめてください。
茶こぼしを灰皿にしてしまうと、
- 臭いが落ちない
- 火の熱で溶けてしまう
こうなってしまうと再度使うことができなくなってしまいます。
さらにもし茶こぼしと知ったうえで灰皿としてしようすると、器物破損になりますので、くれぐれも注意してください。
まとめ
茶こぼしの使い方についておわかりいただけたでしょうか?
自宅に茶こぼしや茶器がなくても、日本で生活していればいつかは目にする時が来るはずです。
昭和の時代はどこの家庭にも置いてあってとても一般的な物でした。
茶道では『建水(けんすい)』という名前で使われています。
『水こぼし』や『こぼし』と呼ばれることもあるそうです。
使い方は茶こぼしと同じなのですが、見た目が少し違います。
焼き物や金属製の物があったり、深い物から浅い物、ツボのような形の物もあって非常にバリエーション豊かです。
一方茶こぼしの方は、材質が違うだけで、サイズ感や、形はほぼどれも変わりないです。
ただ、フタに開いている穴の形が個性的で、丸型から、さくらや梅の花びらの形、穴の数が3つだったり5つだったり、穴ではなく透かし細工のようになっている物もあります。
\\使いやすく可愛い!たっぷり入れれる//
最近ではモダン茶こぼしとして、定番の円柱形ではなく、四角形や丸形のものも登場しています。
定番型ももちろんいいのですが、最近は和室が少ないので、部屋の雰囲気に合わせたモダンタイプも良いかもしれませんね。
値段はかなり幅があって、1,000円未満のものから5,000円以上するものもありました。
最初から高いものを使う必要はないと思うので、安い物からお試しで使ってみるのが良さそうですね。
コーヒーも大好きですが、おばあちゃんが入れてくれた日本茶の味も懐かしくておいしいものですよ。
たまにはペットボトルのお茶ではなくお茶っ葉でいれたお茶も楽しんでみて下さいね。
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