紐通し、それは簡単なようでそうではない、案外、いえ、意外とテクニックがいる作業です。
勿論手芸用品で紐通しがある場合はとても簡単です。
棒の先端にある小さな穴に紐を通し空洞になっている記事の中をすいすいと泳がせていくだけなのですから。
目をつぶってたってできます、朝飯前です。
ただ、問題は手元に紐通しがなかった場合です。
あの小さな手芸用品はよく姿をくらませてしまいますし、もしかしたら出先の着替え中にズボンのウェストから紐が抜けてしまうアクシデントが起こるかも知れません。
紐のないズボンなんて考えただけでも震えてしまいます。
激しく動いたらずり下がってきてしまうかも知れません。
今回はそんな時のために紐通し以外の代用品をご紹介いたします。
紐通しの代用でクリップを使う方法!
因みにゼムクリップがオススメです。
やり方はとてもシンプルで、クリップに紐を通して途中で抜けてしまわないように紐の先端に結び目を作ってから生地に通すだけです。
クリップ自体が小さいので小回りがきき生地の中を通すのが楽です。
ただ結び目があると、生地の穴が小さめの場合その部分に結び目が引っかかってしまい通らないこともあります。
そんな時は結び目を作らずに通すのも手です。
途中で紐が抜けてしまわないように注意をする必要がありますが、私は作った結び目を解く手間がない分こちらの方法をやっています。
またクリップ自体が力を加えると歪んでしまうので、焦って通そうとすると力が加わりすぎて歪み生地の中を通すのが大変になってしまうかも知れません。
小さなままだと扱いにくいときはクリップを伸ばして使うのも方法の一つだと思います。
手探りで紐を通すためクリップの感触が分かりにくいかも知れませんが落ち着いてやれば大丈夫です。
紐が抜けてしまうシーンはどんな時?と言うとズボンであれば着替えるような場合でしょうか。
それならばクリップが手元にある可能性は低いかもしれませんが、巾着程度ならば学校や職場などでアクシデントが起こってしまう可能性も高く、クリップが手の届く範囲にあるかも知れません。
このクリップ小さいせいなのかよく書類をとめるのに使われているせいなのか、意外と探すとそこら辺からぽっと出てきたりするのでとても不思議です。
紐通しの代用でヘアピンを使う方法!
紐通しの代用でヘアピンも良いです。
ヘアピンは私も一番良く使います。
寧ろ手芸用品としての紐通しよりも使う頻度が高いです。
やり方は皆様のご想像通り輪になっている部分に紐を通してから生地の中へヘアピンを潜入させるだけです。
材質がしっかりとしているので、少々力を入れたくらいでは曲がることもなく、手探りで紐を通す際にもしっかりと手に感触が伝わるので安心して最後まで進めることができます。
ただし、こちらも結び目を作る場合生地の穴が結び目より小さいと通らない可能性があります。
そうなると残された手段は結び目を作らずに生地の中を通す、になります。
とても抜けやすいので生地を通すことばかりに集中してしまうと、やっとの思いで通し終って反対の穴からヘアピンを出した時に紐が生地の中に置き去りにされている、なんてことも起こってしまうので気を付けて下さい。
先が少しだけ反っているので柔らかい生地や薄い生地の場合容易に破ってしまう可能性もありますので注意を払う必要があります。
難点をあげるとすれば、ヘアピンというものは常に持ち歩くものではない人が大多数であることでしょうか。
髪をとめたい方ならば常に携帯しているかも知れませんが、必要がなければ持たないものです。
もしいざという時に代用品としてヘアピンを選ぶのならば一つくらいは手近な場所に置いておくと良いかも知れません。
一つ一つは場所を取るものでもないのでポーチに入れたりお財布にしまったりしていればかさばることもないと思われます。
紐通しの代用で割り箸を使う方法!
紐通しの代用で紐通しに割り箸を代用することも出来ます。
割り箸はどこのお宅にも大概置いてあるかと思われますし、学校でも職場でも食事に使う物なので常備してあったり、もしくはご飯を自炊のお弁当ではなくコンビニで買っていた際に貰っていて、手元にある確率は割と高いと思われます。
なので、いざという時に用意しやすいのではないかと思います。
使い方としては割り箸は割って一本にします。
紐を割り箸に適度に巻き付けテープなどで途中で外れないよう固定してから生地の中へと通すのですが、クリップやヘアピンと比べて長いので、通しにくい場合はあらかじめ切るなどして長さを調整します。
生地を通し終わった後は割り箸から紐を外して完了となりますが、最初にあれこれ下準備が必要な分急いでいるときには少し煩わしさを感じてしまうかも知れません。
また巻き付けた後にテープで固定していても生地の中を通している内に紐だけが置き去りにされてしまうケースがあるので気を付けて下さい。
予防策として最初にしっかりと固定するようにすると失敗は少なくなると思います。
この方法は割り箸の他にも道具が必要になって来ますが、いざという時には割り箸のみで対応することも出来ます。
ただ、巻き付けた割り箸を生地の穴に通すのも、更には生地の中を通して最後に反対側の穴から出すのも割り箸から紐が外れないように注意を払う必要があり、至難の業になるので思い通りにいかず余計に焦ってしまう可能性があります。
まとめ
パーカーからズボン、巾着に至るまで紐が使われている衣類や道具は多種多様であります。
放っておいても構わない場合もありますが、やはり初めから通っていたものならば元に戻したいですよね。
紐通しがあればそれを使うのが一番いいのかも知れませんが、中々紐通しを単体で持ち歩く人はいないのではないかと思います。ゼロではないと思いますが。
今回はクリップ、ヘアピン、割り箸の紹介でしたが、他にも安全ピンやストロー、ボールペンを使うなど色々な方法があります。
もし紐が抜けてしまうと言う事件が起きたら焦らず慌てずに身の回りを見て下さい。
きっと解決に繋がるアイテムがあると思います。
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