外での食事やドアノブの除菌など家の中でも外でもウェットティッシュは欠かせないアイテムですね。
特にお子さんがいる家庭だと必須アイテムかも知れません。
パッケージに「強力除菌」「99.9%除菌」「しっかり除菌」などと書いてあると、しっかりと除菌できそうで安心です。
ただ「これって成分大丈夫なの?」「アルコール濃度は?」「子どもが触れても大丈夫なの?」「手荒れしない?」などの疑問の声も聞こえてきそうです。
実際は、成分が書いてなくても(一社)日本衛生材料工業連合会の自主基準による表示が記載されていれば安心できます。
反対に成分表示がない商品はかなり怪しいので購入は控えた方が良さそうです。
今回はウェットティッシュの成分にどんなものが入っているか?
危険なものは入ってないか?
アルコール濃度はどれくらいなのか?
この辺りを詳細に解説していきたいと思います。
ウェットティッシュのアルコール濃度はどのくらいが許容範囲なの?
様々な種類のウェットティッシュがあってどの商品を選べば良いか迷っちゃいますよね。
よく店頭で見かける有名なものだと
- ユニ・チャーム「シルコット」
- ライオン「キレイキレイ」
- 日本製紙クレシア「スコッティ」
- 大王製紙「エリエール」
- 花王「ビオレ」
- 王子ネピア「ネピア」
などがあります。
私はユニ・チャームの「シルコット」シリーズを愛用しています。
アルコールタイプ、ノンアルコールタイプ、水タイプなど種類によって黒や紫、黄緑や水色とパッケージが色別で分かれています。
分かりやすくて、しかも可愛いです。
他にも
- アイリスオーヤマ
- カインズ
- 和光堂
などの色々な企業がウェットティッシュを製造しています。
それぞれにアルコールタイプやノンアルコールタイプを作っている企業が多く、携帯用サイズなどの種類も豊富です。
最近ではコンビニやドラッグストアのプライベートブランド(P B)も安価で良質なものが手に入るようになりました。
セブンイレブンやファミリーマートのプライベートブランド(P B)の商品は特に人気が高いみたいです。
通勤途中や忘れたときなどいつでも買うことができます。
ウエルシアやマツモトキヨシ、スギ薬局などのドラッグストアのプライベートブランド(P B)。
イオンなどのスーパー系のプライベートブランド(P B)もお得感があって、特に主婦層に人気がありますね。
あなたはどのようなウェットティッシュを使っていますか?
さて、アルコールタイプのウェットティッシュのアルコール濃度は商品によって違いはありますが濃度は50%〜80%のものが多く販売されているます。
あなたが持っているウェットティッシュのアルコール濃度はどれくらいでしょうか?
WHO(世界保健機関)が規定する殺菌効果が認められるアルコール濃度は60%〜80%です。
日本で販売されているウェットティッシュは大体の商品がしっかりバイ菌を除去してくれそうです。
WHO(世界保健機関)は人間の健康を基本的人権として捉えて活動している国際連合の専門機関です。
テレビのニュースでもよく目にする機会がある国際機関なので信用できそうです。
日本政府の厚生労働省の指針ではアルコール濃度が70%〜95%のものを推奨しています。
60%台でも一定の有効性があるという報告がありますので70%台のものが手に入らない場合は60%台のものでも問題ないとのことです。
WHO(世界保健機関)の指針よりも日本政府の厚生労働省の指針の方が厳しいのが驚きです。
日本の基準は世界の基準よりしっかりしていて安心安全の基準ってことですね。
商品の中にはアルコール濃度が50%でも「高濃度アルコール」「しっかり除菌」「ばっちり除菌」などと表記してあったりしますが、50%だと少し心配です。
WHO(世界保健機関)が推奨しているアルコール濃度が60%〜80%のものや厚生労働省が推奨しているアルコール濃度が70%〜95%のものを選ぶようにしましょう。
ここで「なぜアルコールの推奨濃度は上限が95%なの?」「濃度が高ければ高いほど殺菌できるんじゃないの?」「99%の濃度の商品はないの?」と疑問に感じたあなた。
実は、アルコール濃度は高すぎると殺菌効果がないんです。
驚いた方も多いのではないでしょうか?
これはアルコール濃度が高すぎると揮発性が高いので殺菌する前にアルコールが蒸発してしまうためなんです。
アルコール濃度が高すぎると手に取って除菌する前に除菌液が消えてしまい除菌できない。
そんなイメージでしょうか。
なので除菌用品は例えば「アルコール濃度99%」!というような高濃度のものは見当たらないと思います。
ここでアルコールとノンアルコールのウェットティッシュを同時に取り出し、放置して実験してみましょう。
アルコールウェットティッシュはすぐに乾いてしまうのに対してノンアルコールウェットティッシュは濡れままですぐに乾くことはありません。
これはアルコールが蒸発してしまうからなんです。
ちなみに、アルコール入りのものはさらに以下の3種に分類することができます。
アルコール除菌
アルコール除菌は除菌する成分に、アルコールを使用したもの。
手先に使ったり、机や棚、キッチンなどの汚れがある場所での使用にも適しています。
刺激があるので顔や粘膜などのデリケートな場所への使用は控える必要があります。
99%除菌
アルコール除菌の中でも99%以上を除菌することができるものです。
こちらも、刺激があるので顔や粘膜などのデリケートな場所への使用は控える必要があります。
消毒
消毒は医薬部外品の分類で、手先や周りの消毒ができます。
ここで、「除菌と消毒の違いって何?」「言い方が違うだけで同じようなことでしょ?」と思ったそこのあなた。
厳密に言うと除菌と消毒は違います。
除菌は菌を拭き取って取り除くことで殺菌できるわけではありません。
消毒は菌を死滅させたり無力化させることです。
消毒という表現は薬事法の規定で医薬部外品にしか表示できないことになっています。
医薬部外品は、薬機法で定められている医薬品と化粧品の間のものを言います。
薬剤師さんがいない場所でも販売することができるものなんです。
スコッティのウェットティッシュはアルコール濃度いくつ?
日本製紙クレシアのブランド「スコッティ」はあなたも知っていますよね。
有名なので、一度は見たことがあると思います。
コンビニやドラッグストアでも手に取ることができる人気の商品です。
現在スコッティでは、
- 純水99%
- 除菌:ノンアルコールタイプ
- 除菌:アルコールタイプ
- 消毒
この4つのタイプが主流のようです。
早速アルコールタイプの濃度を調べましたが残念ながら商品パッケージやホームページには明確な数字は示されていませんでした。
でも、スコッティの除菌アルコールタイプは「バイ菌99.99%除菌」と書いてあるので高濃度アルコールでしっかり除菌ができそうです。
厚手の柔らかいシートで無香料。
ヒアルロン酸、尿素、11種類の天然植物エキス入りでお子さんや高齢者の方でも安心して使うことができると思います。
色々な商品が沢山売り場にありますがやはり大手企業ブランドの安心感は違います。
特にお子さんや高齢者の方がいる家庭ではしっかり除菌できることが商品を選ぶ上で最優先になりますね。
携帯用をバッグに入れておけば外出先でも気兼ねなく使えますし生地も厚手で使いやすいです。
ちなみに、最近パッケージが青から白に変わってオシャレになったのも嬉しいポイントですね。
デートで食事の時にさっと出せば好感度が上がること間違いなしです。
ウェットティッシュに使われている界面活性剤が肌に及ぼす影響とは?
ウェットティッシュに界面活性剤が使われている商品があることを、あなたは知っていましたか?
界面活性剤と聞いてどのようなことをイメージしますか?
私が界面活性剤と聞いて思い出すのは中学校の家庭科か理科の授業なんかで習ったような…
食器用洗剤に使われていてしっかり汚れを落とす、強そうな成分!という印象があります。
「食器使用洗剤って頑固な油汚れを落とすあの洗剤?」
「洗い物すると手荒れするからゴム手袋が欠かせない」
「そんな成分がウェットティッシュに配合されているなんて大丈夫?」
と不安な気持ちになりますよね。
それではここで界面活性剤について簡単に説明します。
ポイントは「親水性」と「親油性」です。
界面活性剤には水と仲良くする「親水性」と油と仲良くする「親油性」があります。
これらが通常混じり合うことのない水と油を混ぜる役割を果たします。
主に「浸透」「乳化」「分散」の3つの作用がありこれらの働きで汚れを落とします。
「浸透」は繊維と水がなじむことです。
「乳化」は水と油が混ざり合うことです。
「分散」は粉と液体が混ざり合うことです。
「乳化」は普段お化粧をする方なら一度は聞いたことのあるワードかも知れません。
お化粧を落とすときにオイルクレンジングを顔に付けてその後水を馴染ませていくと思います。
油に水を加えることで白っぽい色になります。
これが「乳化」です。
「浸透」「乳化」「分散」は、通常なら難しいことですが界面活性剤の作用によってこれができるようになります。
界面活性剤と言っても成分表にそのまま「界面活性剤」と記載があるわけではありません。
それでは界面活性剤の成分の一例をご紹介します。
- ポリオキシエチレン
- ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
- アクリル酸
- オレイン酸
- ラウリン酸カリウム
- サボンソウエキス
- モノイソステアリン酸グリセル
- メチルポリシロキサン共重合体
- イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリ
- ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
- ジイソステアリン酸ポリグリセリル
- ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
- ヤシ油アルキルベタイン液
- ラウリン酸ジエタノールアミド
- 大豆リゾリン脂質液
- ラウロイルサルコシンナトリウム
- ラウリン酸ジエタノールアミド
- ラウリルヒドロキシスルホベタイン液
- ヤシ油脂肪酸ショ糖エステル
- モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)
- モノステアリン酸ポリグリセリル
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル
など。
他にも何種類も沢山ありますがこのような成分名で成分表示に記載されています。
あなたが知っている成分はありましたか?
聞いたこともない難しいカタカナで「ちょっと怖い…この成分って本当に大丈夫?」そう思いませんでしたか?
もちろん、大丈夫です!
洗剤や医薬品、化粧品、食品の成分としても使われているとてもポピュラーな成分です。
ただ、少し注意が必要なこともあります。
肌に界面活性剤が触れた状態が長く続くと皮膚膜が少しずつ薄くなり、肌が弱ってしまいます。
界面活性剤入りのウェットティッシュを使うときは肌荒れを起こさないよう長時間や連続の使用は避けて必要な時だけ使うようにしましょう。
特にお肌が敏感な方やお子さんなや高齢者の方が使うときや成分が気になる方は界面活性剤が入っていない商品を選んでみるのも良いですね。
ちなみに純水タイプは除菌成分が特に入っておらず「純水99%」などと表示されているものが多いです。
刺激がほとんどないので口元を拭くときなどにおすすめです。
肌の保湿性を保つヒアルロン酸入りのものも販売されています。
ここでウェットティッシュの成分を比べてみようと思います。
今からご紹介するウェットティッシュの成分は(一社)日本衛生材料工業連合会の自主基準による表示です。
こちらの機関では成分を全部表示するように義務付けているので信用できる基準だと思います。
ユニ・チャーム「シルコット」ノンアルコールタイプ
水、P G、B G、安息香酸、ポリアミノプロピルビグアニド、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ベンザルコニウムクロリド、E D T A―2N a、(C12―14)パレスー12、チャ葉エキス
ユニ・チャーム「シルコット」アルコールタイプ除菌
水、エタノール、グリセリン、フェノキシエタノール、E D T A―2N a、ベンザルコニウムクロリド、P E G―40水添ヒマシ油、ヒアルロン酸N a
水、エタノール、ポリアミノプロピルビグアニド、ベンザルコニウムクロリド、P E G―40水添ヒマシ油
水、P G、フェノキシエタノール、ポリアミノプロピルビグアニド、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、セチルピリジニウムクロリド、P E G―60水添ヒマシ油、E D T A―2N a
水、エタノール、B G、メチルパラベン、エチルパラベン、モモ葉エキス、E D T A―2N a
エタノール、水、P G、ポリアミノプロピルビグアニド、ポリオキシエチレンアルキルアヘン、ベンザルコニウムクロリド、グリシン、塩化N a、水酸化N a、アロエエキス
エタノール、水、カプリン酸グリセリル、グリセリン、クエン酸、クエン酸N a、モモ葉エキス
水、フェノキシエタノール、P G、グリセレスー26、安息香酸N a、ベンザルコニウムクロリド、クエン酸、ヒアルロン酸N a
水、B G、除菌剤、防腐剤、アロエベラ葉エキス、キレート剤
このような成分が入っているようです。
ノンアルコールタイプ、アルコールタイプどちらにも色々な成分が配合されているみたいですね。
まとめ
ウェットティッシュには特に危険な成分は入っておらずアルコール濃度は50〜75%くらいでした。
ウェットティッシュにはアルコール濃度の記載がないものも多いです。
しかし、裏面に(一社)日本衛生材料工業連合会の自主基準による表示が記載されているものがほとんどです。
この成分を使っています!ときちんと表示されているので安心ですね。
反対に成分表示がない商品はかなり怪しいので購入は控えた方が良さそうです。
アルコール濃度の表示がある場合はWHO(世界保健機関)が推奨している濃度が60%〜80%のものや厚生労働省が推奨している濃度が70%〜95%のものを選ぶのが良いと思います。
界面活性剤入りのウェットティッシュは使いすぎると肌荒れなどを起こすこともあります。
成分表を見ながらお肌に優しいウェットティッシュを選ぶようにしたいですね。
アロマなど良い香りが付いているものやオシャレなパッケージの個包装ウェットティッシュなどもありますので、手に取ってみてはいかがでしょうか。
毎日楽しく除菌できて、清潔に過ごすことができそうです。
コメント