賃貸のクローゼットにハンガーパイプがない！？ 今すぐできる便利な対策５選を紹介

最近の賃貸クローゼットに増えている“ハンガーパイプなし”とは

最近の賃貸物件では、クローゼットにハンガーパイプが最初からついていないことが意外と多くなっています。引っ越してクローゼットを開けたら「あれ？服を掛けるところがない…」と驚いた方もいるかもしれません。特に築年数が浅いワンルームや1Kタイプのコンパクトな部屋では、コスト削減のためにハンガーパイプが省略されていることがあるんです。

また、オーナーによっては「自由に収納してもらったほうがいい」と考えて、あえて設置しないケースもあります。そのため、物件を契約する前には、内見のときにクローゼットの中までしっかり確認することが大切です。見た目は立派でも、中に何もない…なんてことは珍しくありません。

このように、ハンガーパイプがないクローゼットは決して「欠陥」ではなく、最近の賃貸事情のひとつなんです。ですが、衣類をスッキリ収納したい人にとっては少々不便。そこで次からは、そんなときに役立つアイデアやアイテムを紹介していきます。

なぜハンガーパイプが設置されていないことがあるの？

クローゼットにハンガーパイプがない理由はいくつかありますが、まず一番の理由は「コスト削減」です。ハンガーパイプは意外と頑丈な金属で作られていて、取り付けにも手間がかかるため、施工費や材料費がかさみます。そのため、特に低価格帯の物件では、あえて省略されることがあります。

もうひとつの理由は「収納の自由度を確保するため」です。パイプがあるとどうしてもハンガー収納が前提になりますが、最近では収納ボックスやカラーボックスを使って整理する人も増えています。そのため、パイプを設置せず、入居者自身が使いやすいように工夫してほしいという意図もあるようです。

また、古い物件では単に老朽化や破損で取り外されてしまっただけ、というケースも。入居前に気づかなかったとしても、管理会社に相談すれば取り付けてくれることもあるので、一度問い合わせてみるのもアリです。

入居前にチェックしておきたいポイント

賃貸物件を探しているとき、クローゼットの中までしっかり確認するのはとても大切です。外見がきれいでも、実際に中を開けてみたら「棚だけ」「何もない」なんてことも。特に「ハンガーパイプがない」と気づくのは、引っ越し当日だったという人も少なくありません。

チェックすべきポイントは3つ。まず「パイプが設置されているかどうか」、次に「パイプの位置と高さ」、最後に「壁に補強があるかどうか」です。壁が石膏ボードだけの場合、後から自分でパイプを取り付けようとしても強度が足りず落ちてしまうことがあります。

できれば、内見の際にスマホでクローゼットの中も撮影しておくと安心です。後で見返して、設置のアイデアや必要なグッズを考えるのに役立ちます。収納は毎日の快適さに直結する部分なので、見逃さないようにしましょう。

工事不要！取り付け簡単な突っ張り棒の活用法

どんな突っ張り棒を選べばいい？

クローゼットにハンガーパイプがない場合、最も手軽に使えるアイテムが「突っ張り棒」です。工具もいらず、壁に穴をあける必要もなく設置できるので、賃貸でも安心して使えるのが魅力です。ただし、選ぶときにはいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

まず注目したいのは「耐荷重」です。衣類は1枚1枚は軽くても、コートやジャケットなど重たいものが増えると、かなりの重さになります。耐荷重が10kg以上あるタイプを選べば、安心して服を掛けられます。

次にチェックしたいのが「長さ調整の幅」です。クローゼットの幅に合わせて伸縮できるタイプが一般的ですが、しっかりとした固定力があるかも大事なポイントです。滑り止めが付いていたり、設置面にゴムパッドがあるタイプだと、壁に傷をつけにくく安定しやすいです。

また、見た目も重視したい人には「木目調」や「マットブラック」など、インテリアに馴染むデザインのものもおすすめです。自分のクローゼットにぴったり合う突っ張り棒を選べば、使いやすくて見た目も満足できる収納が実現します。

設置のコツと落ちにくくする方法

突っ張り棒をうまく設置するには、いくつかのコツがあります。まず最初に確認したいのが「壁の材質」です。石膏ボードの場合、強く突っ張ってもすぐに壁が傷んでしまったり、棒がずり落ちたりすることがあります。そういったときは、「補強板」や「突っ張り棒用の補助プレート」を併用すると安定感がアップします。

設置する高さにも注意しましょう。あまり高すぎると衣類が取り出しにくくなり、低すぎると床に引きずってしまうこともあります。ハンガーにかけた服の丈に合わせて、ちょうど良い高さを見つけるのがポイントです。

突っ張り棒を固定するときは、必ず左右の力を均等にかけながら、ゆっくりと回して調整することが大切です。急に力を入れて固定すると、バランスが崩れてしまうことがあります。また、設置後には一度軽く揺らして、しっかり固定されているか確認しましょう。

さらに、棒の端に「滑り止めシート」などを貼っておくと、使用中のズレや落下を防げます。少しの工夫で、より快適な収納スペースが完成しますよ。

重たいコートもOK！安定感のある突っ張り棒を選ぶコツ

冬場に活躍する厚手のコートやジャケットは、突っ張り棒にとってはなかなかの重さになります。安定して使うためには、重さに耐えられる突っ張り棒を選ぶことがとても重要です。ここでのポイントは「太さ」「素材」「固定方法」の3つです。

まず、「太さ」がしっかりしているものを選びましょう。細い棒はしなりやすく、重たい服を掛けると中央がたわんでしまいます。直径2cm以上の太めの突っ張り棒なら、しっかりと支えることができます。

次に「素材」も重要です。アルミよりもスチール製のほうが頑丈で、重さに強いです。また、棒の表面に滑り止め加工がされていると、ハンガーがずれにくくなってさらに便利です。

最後に「固定方法」です。中にはネジでしっかり固定するタイプや、L字の金具を壁に取り付ける「半固定型」もあります。こうしたタイプなら、重たいコートを何着も掛けても安心です。ただし、賃貸で壁に穴をあけるのが難しい場合は、取り外し可能な補強アイテムを使うと良いでしょう。

工夫次第で、クローゼットがないような物件でも、快適な衣類収納スペースを作ることができます。次は、「賃貸でも使える“置き型”タイプのハンガーラック」について紹介します。

賃貸でも使える“置き型”タイプのハンガーラック

ハンガーラックの種類と選び方

クローゼットにハンガーパイプがない場合、「置き型ハンガーラック」はとても頼りになる存在です。組み立てが簡単で、場所を選ばずに設置できるのが大きなメリットです。まずは、どんな種類のハンガーラックがあるのか見てみましょう。

一番シンプルなのは「シングルタイプ」のハンガーラックです。横に1本のバーがついていて、コートやシャツを掛けるのにぴったり。狭いスペースにも置きやすく、価格も手頃なので初心者におすすめです。

次に「ダブルタイプ」はバーが2段になっているもので、上段には長めの服、下段にはシャツやズボンを掛けられるので、収納力がぐんとアップします。「棚付きタイプ」なら、下にカバンや収納ボックスを置くことができて、より実用的です。

選ぶときのポイントは「サイズ」「耐荷重」「移動のしやすさ」です。部屋の広さに合ったコンパクトなサイズで、なおかつ重い服にも耐えられる頑丈なフレームを選びましょう。また、キャスター付きなら掃除や模様替えのときも楽に移動できます。

スペースを有効活用できるレイアウト術

置き型のハンガーラックを使うとき、ただ置くだけではもったいない！限られた空間を最大限に使うためには、レイアウトの工夫が大切です。

まず、ラックを「壁際に沿って配置する」ことで、部屋の中央のスペースを空けることができます。特にワンルームのようなコンパクトな部屋では、壁を活用することで広く感じられるようになります。

次に、「デッドスペースを狙う」こともポイントです。例えば、ベッドの横や出窓の下など、普段はあまり活用していない場所にラックを置くことで、部屋の収納力がぐっとアップします。

さらにおすすめなのが、「ラックの上下を分けて使う」方法です。上のバーには衣類、下のスペースにはカゴや収納ボックスを置いて、バッグや小物を整理できます。こうすることで、ラックひとつで衣類から小物までまとめて収納できるようになります。

賃貸でも、レイアウトの工夫ひとつでおしゃれで機能的な収納が可能になりますよ。

おしゃれで実用的！見せる収納のポイント

「見せる収納」と聞くと、ちょっとおしゃれ上級者向けのイメージがありますが、実は誰でも簡単に取り入れられます。ハンガーラックを使えば、クローゼットがなくてもスッキリと整った印象の部屋を作ることができます。

まず大切なのは「色味を統一する」ことです。例えば、すべてのハンガーを木製や白で揃えると、それだけでまとまり感が出てスッキリ見えます。服の色も同系色で並べると、インテリアの一部としても映えます。

次に意識したいのが「アイテムの選び方」です。全部の服を出してしまうとごちゃごちゃしてしまうので、季節の主役アイテムやお気に入りの服だけを掛けるようにしましょう。残りは収納ボックスなどにしまっておくことで、見た目も機能性もバッチリです。

最後に「小物でアクセント」を加えるとさらにおしゃれになります。ラックの端に帽子を掛けたり、おしゃれなカゴを使ってストールやアクセサリーを収納したりするのもおすすめです。ちょっとしたディスプレイ感覚で楽しめるので、自分だけの“おしゃれ収納”が完成します。

クローゼット改造計画！DIYでハンガーパイプを作ってみよう

材料はどこで買える？ホームセンター活用法

クローゼットにハンガーパイプがないと困っているなら、自分で取り付けてみるのも一つの手です。実は、意外と簡単に材料が手に入り、手軽にDIYができるんです。まずは必要な材料を集めましょう。

主に必要な材料は「パイプ（ステンレスやスチール製）」「パイプ受け（ソケット）」、そして「取り付けビス」です。すべてホームセンターで購入可能ですし、最近では100円ショップやネット通販でも手に入るようになっています。

ホームセンターのスタッフに「クローゼットに取り付けるハンガーパイプを探しています」と声をかければ、適したパーツを案内してもらえるので、DIY初心者でも安心です。長さを測ってから行けば、その場でカットしてもらえる店舗もあります。

また、取り付ける場所の壁が石膏ボードかどうかもチェックしておきましょう。壁の材質によっては、「ボードアンカー」などの補助アイテムが必要になります。購入前にスマホで設置したい場所の写真を撮って持っていくと、アドバイスももらいやすくなりますよ。

初心者でも安心な簡単DIYステップ

「DIYって難しそう…」と感じるかもしれませんが、ハンガーパイプの取り付けは手順を守ればとても簡単です。今回は、初心者向けの基本的な取り付け方をご紹介します。

まずは、パイプを取り付けたい場所の「高さ」と「幅」をしっかり測ります。次に、左右の壁に「パイプ受け（ソケット）」を取り付けます。水平器があると便利ですが、なければスマホのアプリでも代用できます。できるだけ水平になるように、鉛筆で印をつけましょう。

次に、印に合わせてビスでパイプ受けを取り付けます。電動ドライバーがあると楽ですが、手回しのドライバーでも十分作業できます。壁が石膏ボードの場合は、「ボードアンカー」を使ってビスがしっかり固定されるようにしましょう。

最後に、パイプをソケットに差し込んで完成です。たったこれだけで、クローゼットに立派なハンガーパイプが誕生します。作業時間は約30分ほど。慣れない人でも1時間以内には終わります。自分で取り付けたという達成感もあって、収納にも愛着が湧くはずです。

賃貸でも安心！原状回復できる工夫

賃貸物件でDIYをする場合に一番気になるのは、「退去時に元に戻せるかどうか」ではないでしょうか？実は、ちょっとした工夫で原状回復可能なDIYにすることができるんです。

一つ目の工夫は、「壁に穴を開けない方法」を選ぶことです。たとえば、突っ張りタイプのパイプや、クローゼットの内側に設置する「テンションロッド」などは、壁を傷つけることなく取り付けできます。

もしパイプ受けをビスで取り付ける必要がある場合でも、「石膏ボード用のアンカー」を使えば、小さな穴ですみますし、退去時にパテで埋めて修復すれば問題ありません。ホームセンターでは「原状回復キット」なども売っているので、それを使えば安心です。

さらに、壁に接する部分に「養生テープ」や「マスキングテープ」を貼ってから取り付けると、取り外したあとに壁紙がはがれる心配も少なくなります。見た目はそのままで、しっかりとした機能性を持つDIYができるので、収納の悩みも解消されますよ。

ハンガーパイプがないことで得られる意外なメリットとは？

収納の自由度が高まるって本当？

「クローゼットにハンガーパイプがないと不便…」と思いがちですが、実はその状態が逆にメリットになることもあるんです。最大の利点は「収納の自由度が高い」ということ。パイプがないことで、空間を自由に使えるので、自分のライフスタイルに合わせた収納方法が選べます。

たとえば、洋服をたたんで収納したい人には、カラーボックスや引き出しケースを並べることで、効率的なスペース活用ができます。高さのあるボックスや段ボールを置いても、パイプが邪魔になることがありません。

また、子どもと一緒に住んでいる場合、子ども用の低いハンガーラックや収納ボックスを使いやすい高さに置くことも可能です。ハンガーパイプが固定されていないからこそ、自分好みの収納レイアウトを試すことができるのです。

使い方を工夫すれば、「自分だけのクローゼット空間」を作ることも可能です。服だけでなく、趣味の道具や本、インテリア雑貨まで収納できるスペースになる可能性も秘めています。

ボックス収納やシェルフの可能性

ハンガーパイプがないクローゼットは、逆に言えば「ボックス収納」や「シェルフ（棚）収納」の活躍の場です。自分で好きなアイテムを選んで、収納を組み立てていく楽しさがあります。

ボックス収納の良いところは、衣類や小物を種類ごとに分けてしまえる点です。Tシャツ、下着、靴下などをそれぞれのボックスに入れることで、探しやすく、片付けもしやすくなります。中身が見える透明タイプのボックスを選べば、一目で何がどこにあるか分かるのでとても便利です。

また、シェルフ（棚）をクローゼット内に設置することで、バッグや帽子など形の崩れやすいアイテムもきれいに収納できます。棚の高さを調整できるタイプを選べば、大きな荷物も小物も効率よく収納可能です。

最近では、「クローゼット専用シェルフセット」なども販売されていて、組み立てが簡単で見た目もスタイリッシュなアイテムが増えています。ボックスや棚を組み合わせれば、パイプがなくても十分な収納力を確保できます。

クローゼットを“趣味スペース”に変える発想

少し視点を変えて、ハンガーパイプがないクローゼットを「趣味スペース」として活用するのも面白いアイデアです。実は、衣類の収納にこだわらなければ、このスペースはとても自由に使える場所なんです。

たとえば、デスクやスツールを入れて「小さな書斎コーナー」にするのはいかがでしょうか？クローゼットの中に照明を取り付ければ、落ち着いた雰囲気の作業スペースになります。パソコンやノート、読書用の本などを収納すれば、立派な趣味部屋の完成です。

また、手芸やプラモデル、DIYなどの「作業場」として使う人も増えています。シェルフを使って材料を整理し、壁面にはツールホルダーを設置することで、作業がはかどる自分専用のアトリエが作れます。

さらに、観葉植物を飾って「癒しの空間」として使ったり、ペットの寝床にしたりと、使い方は無限大です。クローゼット＝洋服収納という固定観念を捨てて、自分だけの秘密基地のようなスペースに変えてみるのもおすすめです。

まとめ

クローゼットにハンガーパイプがない場合でも、工夫次第で快適な収納空間を作ることができます。突っ張り棒やスタンド式ハンガーを使えば工事不要で簡単に対応でき、賃貸でも安心。さらに、収納ラックやハンギング収納を組み合わせれば、衣類の整理整頓もスムーズになります。自分のスタイルや予算に合わせて、使いやすいクローゼット作りを始めてみましょう！