ユニフォームのプリント剥がれた！？キレイに修理する方法を解説

ユニフォームのプリントが剥がれる理由とは？

洗濯による劣化

ユニフォームのプリントが剥がれてしまう一番の原因は「洗濯」によるものです。
特にプリント面を裏返さずに洗ったり、高温のお湯で洗ったりすると、プリント部分が熱や摩擦で弱くなってしまいます。
また、洗濯機の強い水流も影響します。何度も洗濯するうちに、プリントが浮いてきたり、端がめくれてくることがあります。
プリントが剥がれやすいユニフォームは、特にスポーツチームや学校のクラブ活動などで頻繁に使われるため、どうしてもダメージが蓄積しやすいのです。
洗濯時の工夫だけでもプリントの寿命は延びるので、日頃から注意することが大切です。

保管方法の問題

実はユニフォームの保管方法も、プリントの剥がれに関係しています。
たとえば、折りたたんだ状態でプリント面が他の部分と密着したまま高温の場所に置いておくと、プリントがくっついて剥がれやすくなることがあります。
夏場の車の中や直射日光が当たる場所などは要注意です。
また、湿気の多い場所に長期間しまっておくと、プリントの糊部分が弱くなり、触るだけで剥がれることもあります。
ハンガーにかけて風通しの良い場所に保管するなど、日頃から丁寧に扱うことで、剥がれを防ぐことができます。

プリント素材の違い

ユニフォームに使われるプリント素材にはいくつか種類があります。
たとえば、「ラバータイプ」「フロッキータイプ」「転写プリント」などがあり、それぞれ耐久性や手触りが異なります。
ラバータイプは比較的剥がれにくいですが、時間が経つとヒビ割れしやすく、転写タイプは洗濯で端から剥がれやすくなる傾向があります。
安価なプリント素材はどうしても耐久性が低く、短期間で剥がれてしまうことがあります。
購入時にプリントの種類を確認し、できれば長持ちするタイプを選ぶのがポイントです。

自分でできる！簡単プリント修理術

家庭用アイロンでの修理法

剥がれたプリントは、家庭用アイロンを使って簡単に修理することができます。
まず、プリント部分の剥がれた端を元の位置に戻し、あて布をしてアイロンで押さえます。
温度は「中温（140～160℃）」に設定し、スチームは切ってください。
あて布越しに10秒ほど押しつけるようにアイロンを当てると、糊が再度溶けてプリントが貼り付きます。
冷えるまで動かさず、しっかりと乾かすことが大切です。
ただし、あまりにも広範囲に剥がれている場合は、この方法だけでは元に戻りにくいことがあります。

補修シートの使い方

補修シートとは、アイロンで貼り付けることができる専用のシートです。
100円ショップや手芸店などで手軽に手に入るアイテムで、プリントが剥がれた部分に貼るだけで修復できます。
使い方は、まず剥がれた部分をキレイにし、補修シートをカットして重ね、上からアイロンを当てます。
このときもスチームは切り、中温でしっかりと熱を加えましょう。
補修シートは透明なタイプや色付きタイプがあり、ユニフォームのデザインに合わせて選ぶと目立ちません。
小さな剥がれなら、これだけで十分に元の状態に近づけることができます。

市販のプリントシート活用術

もしデザイン全体が剥がれてしまった場合は、市販のプリントシートを使って新たにプリントし直すのも方法です。
プリントシートは好きな文字や番号を印刷してアイロンで貼り付けることができ、オリジナルデザインにも対応しています。
パソコンとプリンターがあれば、自宅で簡単に作れるのも魅力です。
修理というより「再プリント」に近い方法ですが、きれいな仕上がりを求めるならおすすめです。
特にチームのロゴや背番号などが完全に剥がれてしまった場合、新しく作り直した方が見た目も整います。

プリントが剥がれにくくなる予防法

正しい洗濯方法

ユニフォームのプリントを長持ちさせるには、まず洗濯方法を見直すことが大切です。
基本は「裏返して洗う」こと。これだけでプリント部分の摩擦を大幅に減らすことができます。
さらに、ネットに入れて洗うと他の衣類との接触が減り、より優しく洗えます。
洗剤も中性洗剤を使い、漂白剤や柔軟剤の使用は控えるのがベストです。
乾燥機はプリントを傷める原因になるため、自然乾燥を心がけましょう。
少しの工夫でプリントの寿命はグッと伸びます。

保管時の注意点

ユニフォームを保管するときも、プリントが剥がれないように注意が必要です。
まず、プリント面が他の部分と密着しないように、ハンガーにかけて保管するのが理想です。
どうしても畳んで収納する場合は、プリント部分に薄紙や布をはさむと接着を防げます。
また、保管場所は風通しがよく、湿気の少ない場所を選びましょう。
夏の車内や押し入れの奥など、極端な温度変化がある場所は避けた方が無難です。
ちょっとした気配りで、プリントの剥がれは予防できます。

長持ちする素材の選び方

ユニフォームを購入するとき、プリントの素材にも注目してみましょう。
ラバータイプや昇華プリントなど、耐久性の高い素材を選べば、剥がれの心配がぐっと減ります。
特に昇華プリントは、インクが生地に染み込む方式なので、剥がれる心配がほとんどありません。
一方で、転写プリントは見た目はキレイですが、耐久性が低い場合があるため注意が必要です。
価格だけでなく、使う頻度や洗濯の回数を考えて、最適な素材を選ぶのが長持ちのコツです。

プリント修理におすすめのアイテム紹介

アイロンプリントシート

アイロンプリントシートは、家庭で簡単にユニフォームのプリントを修理したい人にぴったりのアイテムです。
これは、好きなデザインや文字を印刷し、アイロンの熱で布に転写するシートです。
プリンターで印刷したあと、切り取ってユニフォームに乗せ、アイロンを当てれば、オリジナルのプリントが完成します。
特に、名前や背番号などの再印刷に便利で、剥がれた部分をそっくりそのまま再現できます。
ただし、洗濯に弱いシートもあるので、「洗濯に強いタイプ」を選ぶのがポイントです。
ネット通販や文房具店、家電量販店などでも購入可能です。

耐熱シートとプレス布

アイロンを使った修理や補修作業には、耐熱シートやプレス布があると便利です。
これらは、プリント部分とアイロンの間に挟んで使うもので、熱を均一に伝えながら、直接アイロンが触れないように守ってくれます。
とくにプレス布は、一般的な綿のハンカチなどでも代用可能ですが、専用のものは熱の伝わり方が均一で仕上がりがきれいです。
耐熱シートは透明なので、プリントの位置を確認しながら作業できるというメリットもあります。
ちょっとした道具ですが、仕上がりに大きな差が出るので、持っていて損はありません。

専用接着剤

プリントの端だけが少し浮いてきた場合や、部分的な補修には「布用の専用接着剤」も効果的です。
この接着剤は布に使えるように作られており、乾くと透明になるので目立ちません。
使い方は簡単で、剥がれた部分に少しだけ塗って押さえつけ、乾かすだけ。
接着力の強いタイプを選べば、洗濯にもある程度耐えられます。
ただし、広範囲に使うとシワができることがあるので、小さい範囲での使用がおすすめです。
文房具店やホームセンター、ネットでも手に入ります。

業者に頼むべきか？自分でやるべきか？

業者修理のメリットとデメリット

ユニフォームのプリントが広範囲に剥がれていたり、デザインが複雑な場合は、業者に頼むのが安心です。
業者に依頼すると、専用の機械と技術を使って、元のデザインとほぼ同じように修復してくれます。
また、仕上がりがプロ並みに美しく、耐久性も高いのが魅力です。
一方で、料金がかかるのがデメリットです。内容にもよりますが、数千円かかる場合もあります。
また、依頼から納品までに時間がかかることもあるため、急ぎの場合には向いていません。
費用と時間に余裕があるなら、業者に依頼する価値は十分あります。

自分で修理する場合のコツ

自分でプリントを修理する場合、まずは小さな剥がれから試してみるのがコツです。
一気に全部直そうとせず、1カ所ずつ丁寧に作業することで、失敗を防げます。
また、アイロンの温度調整や、あて布・プレス布の使用など、基本的なポイントを守ることも大切です。
事前に不要な布などで練習してみるのも良い方法です。
ネットや動画で方法を確認してから取りかかると、初めてでもうまくいくことが多いです。
自分で修理できれば、費用も抑えられ、他の衣類にも応用できるようになります。

どんな場合にプロに依頼するべきか

次のような場合は、プロの業者に依頼した方が良いでしょう。
まず、プリントが完全に剥がれてしまったとき。
また、デザインが細かく、再現が難しいときや、複数枚まとめて修理したい場合もプロの技術が必要です。
さらに、大会やイベントなどで着用する大事なユニフォームなら、失敗を避けるためにもプロに任せるのが安心です。
見た目や仕上がりにこだわる場合は、自己流よりも専門家の力を借りた方が確実です。
その分費用はかかりますが、大切なユニフォームを長く使うための投資と考えれば納得できます。