ポリエステルスーツはデメリットだけではない!?特徴を解説しメリットを紹介

ファッション

ポリエステルというとあなたは何を想像するでしょうか?

私は毛玉ができそう!とにかく安い!

そんなイメージがあります。

でもポリエステル素材は、実はデメリットだけじゃないんです!

今回は、

  • ポリエステルってどんな繊維?メリット・デメリットを比較
  • ポリエステルの布団は選ばない?考えられるデメリットとは
  • ポリエステルはスーツにも含まれる!メリットとデメリットを紹介

この3つの話題を中心に、ポリエステルについて解説していきます。

ポリエステルってどんな繊維?メリット・デメリットを比較


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ポリエステルは、石油から作られる素材です。

衣料品用は紡績したポリエステル繊維が使われるのが一般的です。

さて、ここではポリエステル繊維の基礎知識とメリットとデメリットをご紹介していきます。

ポリエステル繊維の種類で一般的なのものはポリエチレンテレフタレート(PET)です。

ペットボトルの原料としても有名です。

その作り方は、石油からキシレンいう物質を取り出してここに他の化学物質を混ぜます。

これらの物質を大量につなぎ合わせて、ポリエステルの原料であるポリエチレンテレフタレート(PET)を作ります。

ポリエステルの種類は他にも沢山あります。

  • ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)
  • ポリエチレンナフタレート(PEN)
  • ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)
  • ポリブチレンテレフタレート(PBT)

などです。

それではポリエステル繊維の主なメリットをご紹介します。

耐久性

合成繊維全般当てはまる特徴ですが、とにかく丈夫です。

単純に生地が強いわけではなく、縮みや型崩れが起きにくくて熱に強いです。

高温にも耐えることができるのでアイロンOKのものが多いです。

洗濯しても痛みにくいのでわざわざ毎回クリーニングに出す必要がなく気軽にお手入れできそうです。

速乾性

ポリエステル繊維は吸水性が低いため、洗濯後もすぐに乾きます。

反対に、吸水性や吸湿性がないため、汗を吸うようなアイテムには不向きです。

例えば、パジャマやインナーなどには適していません。

耐候性

ポリエステル繊維は、耐候性があります。

長時間、外気に触れていても劣化が少なく、アウトドア用品に多く使われている素材でもあります。

日焼けが起こりにくい性質もあります。

軽い

他の合成繊維に比べて、比較的軽いです。

絹や綿などの天然素材と比べるとかなり軽いです。

そのため服はもちろん、バッグなど割と強度が必要なアイテムにも多く使われています。

ポリエステル混の布団は軽くて運ぶのにも苦労しません。

シワになりにくい

ポリエステル繊維は、シワになりにくい素材です。

型崩れもしにくく、アイロンがけをせずに、そのまま着ることができます。

現在主流になりつつある、形状記憶のワイシャツなどにも多く使われている素材です。

染色性

染色性に優れているで、紡績方法や他の素材を練り込むことによって天然繊維のような風合いに仕上げることができます。

麻、めん、絹(シルク)、カシミヤ、羊毛(ウール)、アルパカ、アンゴラ、モヘアなど、色々な素材に似せて作ることができるのです。

保管がしやすい

石油を利用した素材のため、カビや害虫の被害を受けにくいという特徴があります。

基本的に害虫は、動物の繊維を好んで食べる傾向があるのでポリエステル繊維などの化学繊維はあまり好みません。

ただし、食べこぼしなどの汚れをそのままにして保管してしまうと害虫が寄ってくることもあるのできちんとお手入れしてから保管すると良いでしょう。

熱可塑性

熱の力でデザインを施した生地をそのままの形で固定させる特性を持っています。

折り目が取れにくい特徴から女性のプリーツスカートに使われることが多いです。

以上がポリエステル繊維の主なメリットになります。

続いて、ポリエステル繊維の主なデメリットをご紹介します。

静電気を起こしやすい

ポリエステル繊維は、静電気が起きやすい素材です。

特に乾燥する冬の季節は注意が必要です。

パチパチと音と共に電気が走るかも知れません。

そんなときは静電気防止スプレーを使うのが良いでしょう。

ホームセンターなどで手に入れることができます。

携帯用の小さいサイズや無香料タイプ、速乾タイプや下着や寝具などの衣類全般に使うことのできる商品もあります。

毛玉ができやすい

ポリエステル繊維と言えば毛玉ができやすいのがデメリットとして有名かも知れません。

あなたのクローゼットにも毛玉だらけのお洋服が眠っていませんか?

私は毛玉だらけのタートルネックセーターが沢山タンスに眠っています。

セーターなどに使われているウール素材などでも毛玉はできます。

しかし、ポリエステル繊維と比べて毛玉ができても取れやすいという特徴があります。

合成繊維は耐久性に優れているというメリットがある反面、毛玉ができると繊維の表面に溜まってしまうため取れにくくなってしまいます。

生地表面に毛羽立ちも目立ちやすいです。

私はハサミで処理しようとして服の繊維も一緒に切ってしまった苦い経験があります。

家電量販店で電動の毛玉取り機を買うこともできるので、気になる人は安全安心な方法で毛玉を処理しましょう。

毛玉をできるだけ作らないために洗濯するときに洗濯ネットに入れて摩擦を防ぐのもポイントです。

少し面倒ですが、毎日の積み重ねでお気に入りの服を長く着ることができるかも知れませんよ。

おしゃれ着用の洗剤や柔軟剤もあるのでドラッグストアで是非チェックしてみてください。

汚れを吸着しやすい

汚れが酷いものと一緒に洗濯すると、汚れてしまうことがあります。

水や洗剤の量が少なすぎるときも同様です。

これは、一度落ちた汚れが再付着することによって起こる、逆汚染という現象です。

50〜60度の高温の温水で洗濯する場合に起こりやすいです。

家庭で、このような高温の温水で洗濯する機会はあまりないとは思いますが念の為、お気に入りの服を汚れたものと汚れがあるものを一緒に洗うのは避けたほうが良さそうです。

その他の対策としては、1度着たら毎回洗濯して汚れを繊維に残さないこと洗浄力の強いアルカリ性の洗剤で洗うことです。

肌に良くない

合成繊維が肌に合わず、皮膚トラブルが起こることもあります。

赤み、かゆみ、かぶれ、湿疹などの炎症が起こる場合があります。

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特に最近は機能性インナー(夏は涼しく、冬は暖かく)の着用が定番になっていますが、これらが原因で皮膚が乾燥し、皮膚炎を発症して病院を受診する人も多いそうです。

あなたは寝るときに機能性インナーを着ていませんか?

特に長時間着用する就寝時、知らずのうちに汗をかきそれが更に皮膚への刺激になっている場合があります。

着用をやめても症状が改善しない場合は皮膚科の先生に相談してみましょう。

肌が弱い人や肌への刺激が気になる人は綿などの天然素材のインナーを着てみてくださいね。

ポリエステルの布団は選ばない?考えられるデメリットとは


あなたが使っている布団の素材は何ですか?

全章でご説明したように、ポリエステル繊維が肌に合わず、肌トラブルを起こしてしまうことがあります。

特に長時間は肌に触れる寝具は要注意です。

ポリエステルの布団を選ぶデメリットをご紹介します。

デメリットは主に3つです。

保温力が少ない

軽くて安価なのがポリエステル布団の良いところですが、その反面、温かさに欠けるという面もあります。

同じ厚みの綿の布団比べると、保温力は約半分。

重さも約半分ですが、保温力も半分とはびっくりです!

特に冬場、布団に1番大切なのは温かさですよね?

保温力のないポリエステル布団だと寒すぎて寝付けなかったり夜中寒さで起きてしまったり最悪、風邪を引いてしまうこともあるかも知れません。

吸湿性がない

吸湿性が悪いのも、ポリエステル布団のデメリットの一つです。

人間は就寝中、毎晩おおよそコップ半分と同量の汗をかくと言われています。

ちょっと信じられませんよね?

風邪を引いて高熱のときや寒いと思って布団をかぶって寝たけど暑くなってきたとき、モコモコのウェアを着て寝てしまったときしか汗なんてかいてない気がします。

でも、知らないうちに毎晩、沢山の汗をかいているようです。

これを知ると何だか急に布団が汚く感じてきました。

あなたはどう思いますか?

ポリエステル布団は汗を全く吸わないので湿気がこもりやすいのです。

スノコなどを使わずに床にそのまま布団を敷いて寝たら翌朝床がじっとり、なんてことありますよね。

特に汗が染み込んだポリエステル布団はどんどん冷えて、更に寝心地が悪くなってしまいます。

これを放置すると、カビが生えてしまうことがあるんです。

そこから皮膚トラブルや肺炎にまで発展するかも知れません。

カビだけでなくダニの住処にも。

考えただけでゾッとしてしまいます。

ペタンコになる

ものによりますが、ポリエステル布団はすぐにへたって、ペタンコになってしまいがちです。

安くて経済的と思って買ったけど1年持たなかった、なんてことも。

こんなことでは安物買いの銭失いになってしまいます。

ご紹介してきたように、ポリエステル布団には沢山のデメリットがありあまりおすすめできません。

じゃあ、何を選べばいいの?と思ったあなた。

おすすめは羊毛混布団です。

羊毛混布団は白いポリエステル綿を茶色の羊毛で巻いた構造のものです。

良い点は、価格を抑えながらも厚さとクッションがあることです。もちろん、吸湿性は高まります。

羊毛100%の方が良い気もしますがこれはかなりお高く、重いです。

女性1人で羊毛布団を敷くのは大変だと思います。

羊毛布団、羊毛混布団、ポリエステル布団。

それぞれのメリット・デメリットを理解して自分に適した布団を選びたいですね。

ポリエステルスーツのメリットとデメリットを紹介


ポリエステル繊維は、スーツにも含まれます。

ウール100%のものや、ウールとポリエステルがそれぞれ50%ものなど、種類は様々です。

ボリエステルが含まれたスーツのメリットとデメリットを解説していきます。

メリットは主に2つあります。

コストを抑えることができる

ポリエステル繊維入りのスーツは主に低価格で手に入れることができます。

ウール100%だと高価で手が出ない人や就活や冠婚葬祭など毎日着ないのでお安いものを買いたいという人におすすめです。

耐久性

ウールは天然繊維のため、虫食いや劣化はどうしても避けられないのが現状です。

しかし、ポリエステルが含まれているとこれらを防止できます。

まめにお手入れするのが苦手な人にもおすすめです。

デメリットも主に2つです。

見た目

ウール100%のものと比べるとチープな見た目になることが多いです。

上品さに欠け、高級感はあまりありません。

着心地の悪さ

ウール100%のものは生地が高価なので、同じく仕立てにもこだわっている場合が多いです。

立体縫製で身体にフィットし動きやすく、軽い着心地になっています。

これに比べてポリエステルが含まれていると、コスト削減のために仕立てが甘く、平面的な縫製で着心地が悪い場合があります。

ここまでポリエステルが含まれるスーツのメリットとデメリットをご紹介してきました。

じゃあどのスーツを選べばいいの?というあなた。

スーツの選び方をご紹介します。

ポリエステル混のスーツを3着、ウール100%のスーツを1着持つのがおすすめ。

普段の仕事ではポリエステル混のスーツ3着を着回します。

毎日スーツを着る人は1着を連続で着てしまうとそのスーツが早く劣化してしまいます。

最低でも3着をローテーションさせて着回します。

特に外回りやスーツでの作業などは、スーツが痛みやすいので、3着以上持っておくと良いと思います。

ウール100%のスーツですが、高級感や上品さ、洗練された雰囲気を演出してくれます。

大事な仕事、契約のときや、パーティーなど重要な予定に着ていきましょう。

いつもと一味違うスーツ姿のあなたにみんな注目かも知れません!

まとめ

石油から作られる合成繊維、ポリエステル。

布団やスーツ、カバンなど私たちの身近な色々なものに使われている繊維です。

あなたも必ずポリエステルのものを持っているはず。

肌への刺激が強い場合もあるので特に寝るときの機能性インナーや下着の使用は控えるのがベストです。

しかし、耐久性、速乾性、などメリットも沢山あります。

軽い素材なので、特に布団はポリエステル混のものを選ぶと、持ち運びもラクラク!

このように用途や価格などによってポリエステルを選ぶのはアリです。

メリットとデメリットをしっかり理解してそれぞれの特徴によって賢く選びたいですね。

 

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