5キロの洗濯機というと、一般的には一人暮らし向けのサイズになりますよね。
少し小さめサイズの洗濯機になりますが、この5キロの洗濯機で毛布は洗えるのでしょうか?
冬や肌寒い季節になれば、ひざ掛けや、寝る時など大小さまざまな毛布が必須となりますね。
その毛布は直接肌に触れる物ですので、冬の間中ずっと洗わないで使うことは衛生上よくありませんよね。
ですが、いざ毛布を洗うとなると、わざわざコインランドリーやクリーニング店に持っていくのは、『重い・遠い・高い』でかなり億劫ですよね。
自宅の洗濯機で毛布が洗えたら、とっても助かると思いませんか?
今回は小さめサイズの『5キロの洗濯機』で毛布が洗えるのか、毛布を自宅の洗濯機で洗うときの注意点や洗うときのコツなどを紹介していきたいと思います。
5キロの洗濯機で毛布は洗えるか?
ただ、どんな毛布でもすべて問題なく洗えるというわけではなく、目安になるのは『シングルサイズ』つまり小さめのサイズの毛布ということになります。
たとえば子供がおねしょをしてしまい、毛布が汚れてしまった場合ならば、こども用の毛布であればもちろん小さいサイズなので、手洗いすることなく、洗濯機で洗うことができますよ。
ひとことに毛布と言っても、厚さや大きさ、生地の種類などは様々で、同じシングルサイズのものだとしても、重さが変わってくるかもしれません。
洗うときにいちいち毛布の重さをはかったりはしないと思うので、とにかく洗濯機にまず入れてみるのもサイズを測る上で良い方法と言えますよ。
たとえば薄手の毛布であれば、シングルサイズより大きい物でも、コンパクトになるものなので5キロの小さめサイズの洗濯機でもじゅうぶんに洗うことができます。
大きさや重さが微妙なところでよく判断が出来ないときにはまず小さくして洗濯機にいれてみてください。
毛布を入れた時に洗濯槽に余裕があり、水流が毛布全体に行き渡りそうかどうかを目で見て判断することができると思います。
基本的に洗濯機とは水の流れを利用して汚れをキレイに洗うので、『水流』がポイントになるのです。
毛布を入れただけでパンパンになってしまうと、洗濯層の中に余裕がなくなり、水流を作る事ができません。
つまりこれではうまく洗えません。
他のものとまとめて洗いたくなる気持ちもわかりますが、効率よく洗濯するという意味では、2回、3回と他の物と分けて洗った方が確実に毛布を洗濯することができます。
5キロの容量的には問題なくても、洗濯層に十分な余裕ができない場合は、洗っている最中に水の表面に出てくるカスが毛布の重なった部分にたまったりしてしまうので余計に汚くなってしまうこともあるんですよ。
5キロの洗濯機で毛布を洗うコツ
1. よわい水流、多めの水で洗う
水流をうまく使いたいので、洗濯層に余裕を持たせて、おいそぎコースなどではなく手動で設定をするか、「毛布コース」がついていればそれを利用するようにしてください。
2. すすぎは長めに
ほとんどの毛布は厚いものなので洗剤の成分が残りやすいです。
それを避けるためにすすぎ時間を長めに設定するとGOOD!
3. 脱水のときは偏っていないか確認しながら
偏りの原因になるので、ネットに入れない方が良いです。
毛布が偏ってしまうとピーピー音が鳴り、洗濯機が止まってしまうので、たまに状況を確認しましょうね。
自宅で5キロの洗濯機はどのくらいの量を洗える?
1人から出る1日分の洗濯物の量は一般的に約1.5キロと言われています。
成人男性の1日分で考えると、だいたい以下のようなセットで約1.5キロになります。
ワイシャツ | 約200グラム |
長袖の肌着 | 約130グラム |
トランクス | 約80グラム |
靴下一足 | 約50グラム |
綿のズボン | 約400グラム |
タオル小2枚 | 約70グラム |
パジャマ上下 | 約500グラム |
一人暮らしの場合なら、2、3日に一回の洗濯でも5キロの洗濯機で問題なさそうですね。
ですが、3人家族以上となると、毎日必ず洗濯機を回さないと重量オーバーになってしまいますね。
5キロだと、一日数回洗濯する必要も出てくるかもしれません。
洋服以外で具体的に重さを例えるなら、標準サイズで薄めのバスタオルが1枚約300グラム程度です。
なので、バスタオル16枚までなら、5キロの洗濯機で洗うことが出来るという計算になります。
ですが、先ほど上でも書いたように、洗濯機は水の流れを使って洗濯ものをキレイにします。
つまり、重量は問題なくても、洗濯槽に余裕がなくなるほど洗濯ものを入れてしまうと、せっかく洗ってもキレイにならないで終わってしまうことがあります。
実は最近の洗濯機は節水仕様が主流のため、本体が小さく設計されていることが多いのです。
バスタオル16枚入れてまうと、結構ぎゅうぎゅうになってしまうとおもいます。
効率よく汚れを落とし、一発でキレイにするためには洗濯機の既定の重さの70%くらいを目安にして、ゆとりを持って洗濯ものをいれるようにしましょう。
5キロの洗濯機の場合なら、約3.5キロほどがベストコンディションで洗えると思います。
バスタオルの数で言うと約11枚くらいですね。
毛布の他にも、布団カバーやカーテンなんかの大物も、上の重さや、洗濯槽の余裕を見て問題なければキレイに洗うことができますよ。
ぎゅうぎゅうに押し込まなくては入らないような厚手で重量がある毛布や布団類などは洗濯機の故障に繋がる恐れがあるので洗濯機で洗うのはやめておきましょう。
毛布を洗濯機で洗う場合のおすすめ洗剤
さて、5キロの洗濯機でも毛布を洗えることがわかりましたが、次に紹介したいのが、毛布を洗うときに使う『洗剤』の選び方です。
毎日洗濯をしている主婦の方なら熟知しているかもしれませんが、おさらいのつもりで読んでください(笑)
まず、洗剤を選ぶときに確認することは2点です!
毛布を洗濯機で洗うときの洗剤選びのポイント
洗濯表示を確認しよう
毛布に限らず、衣服やタオルなどには必ず洗濯表示のタグがついています。
毛布の生地の種類によって様々なタイプの洗濯表示があると思います。
- 手洗い
- 温度40度まで
- ネット使用
- ドライ洗濯
- 漂白剤使用不可
- 弱洗い専用
- 陰干し
など、上記以外にも多くの洗濯表示の種類があります。
その中で、『中性洗剤使用』の表示がある毛布が存在します。
ウールなどの繊細な天然素材を使った毛布の場合は、アルカリ性でも酸性でもない『中性』のおしゃれ着用洗剤を使うと生地が傷みにくくなります。
今は一般的に毛布に使われている素材は、合成素材の物が多いので普通の洗剤でも問題なく洗える事が多いですが、天然素材を使っているものの場合は、アルカリ性に弱く生地を傷めてしまいますので洗剤選びは重要ですよ。
もし洗濯表示などのタグの文字が消えてしまったり、どうしても生地の種類が分からないなど、迷った時はとりあえず中性洗剤を使用しておけば間違いないはずです。
では中性洗剤の表示がない毛布はどんな洗剤でも良いのかと、適当に洗剤を選んでしまうと、今度は色落ちの原因になることもあります!
毛布の色で判断しよう
洗濯表示に洗剤の指定がない場合は、毛布の色に注目して洗剤を選んでみましょう。
- 淡い色
(うす紫・ベージュ・ピンク・ライトグレーなど)
変色を避けるために、蛍光剤が入っていない洗剤を選んでください。
蛍光剤は白い物をより白くするための添加物なので、薄い色の毛布の洗濯に使ってしまうと色が抜けてしまう可能性があるので要注意です。 - 濃い色
(黒・ダークグレー・青・赤・むらさきなど)
毛布の色が抜けてしまう可能性があるので、漂白剤が入っていない洗剤を選んでください。
漂白剤にも種類があり、酸素系、塩素系、還元系とあります。
酸素系の場合は染料を脱色しないで、汚れだけを落としてくれるものなので、色柄物にも使えるのですが、基本的に漂白剤はシミなどの汚れを落とすものです。
特に目立った汚れがあるわけではないのであれば、漂白剤なしの洗剤を選んだ方が無難といえます。 - 白色
もともと白かった毛布を、買ったときのような白さに戻したいという場合は、漂白剤・蛍光剤入りの洗剤を使って洗うと良いでしょう。
上でも書いたように、蛍光剤はより白く、漂白剤は汚れを落としてくれるので、そのどちらも使うことで買いたてのような白さを取り戻すことができます。
ただ、洗剤や漂白剤の種類によっては混ぜて使えないものがあります。
かならず洗剤の表示をよく読んでから使用するようにしてください。
この以上の2点を注意深く見ながら、今持っている毛布にベストな洗剤はなにか探してみてくださいね。
ちなみにこちらは洗濯機で洗う場合でも手洗いの場合でも同様に洗剤選びに重要なポイントになります。
洗濯機で毛布を洗うことのメリット
冒頭でも少し触れていますが、毛布を自宅の洗濯機で洗うことにより何かメリットがあるのでしょうか?
またそのメリットはどのようなものなのかをくわしく見ていきたいと思います。
節約になる
洗濯機で毛布を洗うメリットの一番目はやはり『節約!』です。
コインランドリーで毛布を洗うと、1枚洗うのに500円程度かかります。
さらに乾燥機が使える物なら、乾燥もさせるとそれにプラスで600円程度かかります。
つまり合計で1,100円。
一枚の毛布を洗うのに1,000円以上かかるのはちょっと気が引けますよね。
そしてクリーニング店に出しても同様に1,000円前後の料金がかかります。
一方、自宅の洗濯機で毛布を洗う場合なのですが、かかるコストとしてはほぼ水道代くらいなものです。
洗濯機を1回使うごとに約150リットルの水を使用します。
水道料金は地域によって変わりますが、1リットル当たり0.24円だとすると1回洗濯機を回すとかかる金額は約36円前後です。
洗剤の料金を合わせても40円~50円程度で毛布を洗うことができます。
1,000円以上と50円なら、断然自宅で毛布洗濯を選びますよね!
時間短縮になる
毎日毎日仕事や家事・育児をしていて、忙しく時間のない中、毛布を担いでコインランドリーやクリーニング屋さんに行くのは本当に時間のロスになります。
家の隣にお店があるのなら話は別ですけれども、遠ければなおさら時間も労力もかかります。
ましてや小さなお子さんが居る家庭なら、子供を片手に毛布を担いでなんて、もう不可能に近い話です。
家に居ながら毛布を洗うことができれば、ほかの家事をしながら、お子さんと遊びながらでもできますもんね。
洗濯待ちの時間は有効に使うことが出来ます。
洗濯機で毛布を洗うことの注意点
上では洗濯機で毛布を洗う、魅力的なメリットを紹介しましたが、注意する点もあります。
かならず注意点を理解した上で毛布の洗濯をしましょう。
洗濯表示の確認を忘れない
洗濯表示については、洗剤選びのところで触れましたが、自宅で毛布を洗う場合は、毛布についている洗濯表示を必ず確認します。
家で洗濯機が使えるのか、手洗いなのか漂白剤は使用できるのかなどの確認が重要です。
もしも海外製品の場合でも、洗濯表示は必ずあります。
ただ、日本の物と違ったり、外国語で分からないこともあります。
ですが、非常に重要なことなので、面倒くさがらずきちんと意味を調べてから洗濯をするようにしてください。
日本語表記でも同様に、洗濯表示の数は非常に多いので、分からないものはネットで調べましょう。
洗濯機で洗えるマークがついているものであれば、表示されてる「数字」と「弱」の表示があるか確認してください。
数字は温度を指していいて、「弱」はそのまま洗濯の強さを指しています。
これらの表示を元に洗濯機のコース選択して洗ってくださいね。
乾燥機の使用ができるかと、干し方も洗濯表示にのっているので、こちらも十分に気を付けた方が良いでしょう。
白色の毛布に漂白剤を使用したい場合は、「エンソサラシ」と書かれた部分にバツがついていないかを確認をしておきましょう。
バツがついていれば漂白剤は使用可能ですよ。
三角がついているものの場合は酸素系漂白剤を使用することができます。
漂白剤には種類がありますので、自宅にある漂白剤の種類を把握しておくのも重要となってきます。
ほかにも洗濯表示には詳しい意味がありますので、見落とすことのないように、注意深く見て、理解してから洗濯をするようにしましょう。
洗濯前の下準備
洗濯機で毛布を洗う前に、毛布に目立つ汚れがついているかを確認してみましょう。
食べこぼしたあとだったり、シミや汚れがあるときは、シミなどの専用の洗剤を付けて軽く染み抜きを行ってください。
せっかく洗濯機で洗っても、干すときにシミを見つけたりすると、けっこう悲しいものですよね。
シミや汚れだけではなく、全体についている髪の毛やほこりも洗濯機で洗う前に少し外やベランダではたくなどして取り除いておくと、洗濯機が詰まったりする心配もなく洗えます。
もともと毛布は静電気を帯びやすいので、ホコリや髪の毛を集めてしまう性質があります。
柔軟剤などで、静電気を起こしにくいものがあればそれを使うとホコリが付きにくくなって次の洗濯が楽になりますよ。
洗濯ネットを使う場合
はじめにネットは使わずにと書きましたが、毛布の中には洗濯表示に『ネット使用』の記載があるものもあります。
洗濯ネットを使うときは、身体に直接触れる部分が『外側』になるように毛布をたたんで入れましょう。
なぜかというと、毛布が直接身体に触れる部分にはどうしても汗や皮脂などで汚れがたくさんついてしまからです。
目に見えない汚れもあるので、できる限り外側が肌に触れる方になるようにたたむとキレイに洗濯することができますよ。
各100円ショップやホームセンターなどに行けば、毛布用の大きなネットが売っています。
ネットに入れればドーナツのような円形になって洗濯機の中で偏りづらくなるようなアイディア商品などもあるので、是非使ってみてください。
電気毛布の場合
冬に電気毛布を使用している人は多く、その洗い方に悩んでいる人もいますよね。
電気を通すケーブルが入っているので、洗濯機で洗うことができるのか。
そもそも水を使って洗って良いのかも悩みどころになると思います。
まず使用している電気毛布が洗濯機で洗えるタイプなのか確認しましょう。
確認せずに洗ってしまうと壊れる原因になりますので、絶対にやめましょう。
電気毛布の洗濯表示に洗濯機や丸洗いなどのマークがあれば洗濯機で洗うことができます。
手洗い毛布という表示がある場合もあるので、その場合は洗濯機で洗わずに手洗いするようにしましょう。
もし、使っている電気毛布に表示がない場合は洗わないほうが無難といえます。
水洗いも避けましょう。
そもそも電気毛布とコンセントのケーブルが外れないタイプもあるので、そういったものは水を使って洗うことはできません。
それでも電気毛布の汚れが気になるときは、部分的に拭いたりして、汚れを落とすしかないですね。
カバーやシーツなどを使えば、電気毛布が汚れることがないのでオススメです。
まとめ
5キロの洗濯機で毛布が洗えたら、とても便利ですよね。
私は今まで洗えないものだと思い込んでいたので、しっかりコインランドリーに持って行ってました。
金額的にも、労力でも自宅での洗濯がベストだと思います。
きちんと洗濯表示を確認して、洗剤なども正しい物を使えば、クリーニングに出さなくとも、とてもキレイにフワフワに洗えます。
寒くなってくる頃にはしまってある毛布を出してみてニオイなどするようなら洗濯機でシーズンが始まる前に洗ってしまえるのも良いですよね。
これから毛布を買おうと思っている方も、自宅にある洗濯機で洗えるものを選択肢に入れて選んでみるのもオススメですよ。
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