自転車やフライパンやなべといった金属でできたものは、いつかはサビがきます。
これは金属製品では避けられない事実だと思います。
そのまま放置してても広がる一方だし、あまり見た目も良くありません。
だったら、サビを擦って落とせば良いのでは?と考えて擦る人も多いと思います。
しかし結果としてサビが落ちたかの様に見えますが、実はその行為は目に見えない程度の傷が金属についてしまい、その傷にまた汚れが入り込みやすくなり無意味です。
ではどうしたらいいのでしょうか?
オキシ漬けと言う言葉を聞いたことはあるでしょうか?
コストコで売られていて黄ばみ落としなどに有効な洗剤でお湯に洗剤を溶かしてそこに黄ばみを落としたいものを入れて漬けて置くだけです。
30分から40分ほど漬けるだけで汚れが落ちていると言うとても便利な洗剤で、漬けるだけで簡単なので主婦に人気です。
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ではそのオキシクリーンでサビは落ちるのでしょうか?
シチュレーション別に紹介したいと思います。
キッチンのサビはオキシクリーンで落ちる?調理道具やシンクを検証
まずは、キッチンのサビから説明したいと思います。
そもそもキッチンはステンレス製品が多く、鉄を錆びにくく加工しています。
しかしあくまでのサビにくい加工処理であってまったくサビないわけではありません。
サビがつく原因としては大きく分けて3つあります。
- もらいサビ
- 塩分
- 塩素系漂白剤によるダメージ
もらいサビ
もらいサビとは、名前からわかると思いますが、ステンレス製品と接触する状態で、空き缶や鉄製のアイテムなどを置いたままにすると、それについてるサビがくっつきサビが発生します。
強いステンレスでも一度もらいサビがつくと広がってしまいます。
塩分
そもそもステンレスがサビにくい理由としては、ステンレスに含まれるクロムが空気中の酸素に触れることで、表面に薄い保護被膜を貼ります。
しかしその被膜は塩分に弱い性質があり、塩分によって剥がれてしまいサビが発生します。
塩素系漂白剤によるダメージ
塩素系の漂白剤の使用により、塩分でも説明しましたがステンレスの保護被膜に傷がつく場合があります。
その被膜には再生機能がありますが、再生する前にサビが入ってしまうとそこからサビが広がることになります。
塩素系の漂白剤を使用した場合は、すぐに洗い流すようにしましょう。
ではそのキッチンのサビをオキシクリーンで落とせるのでしょうか?
この答えに関しては、はっきりと断定できません。
調べてみたら、落ちた人もいますし、落ちたけどコーキングが落ちたとか時間が経ったら余計にサビが広がったと言うコメントもあります。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
そもそもオキシクリーンは漂白剤の一種であり、漂白剤は酸化型漂白剤と還元型漂白剤の2種類に分かれます。
さらに酸化型漂白剤は、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分かれます。
そしてオキシクリーンは酸化型漂白剤のうち酸素系漂白剤の一種になります。
オキシクリーンが当てはまる酸化型漂白剤というのは、漂白剤が金属や衣類などの物質と接触することで、酸化が起こり金属をサビさせてしまいます。
しかしサビが落ちたと言う評価もあります。
その理由としては、先ほど説明したオキシクリーンなどの酸素系漂白剤は主に過炭素ナトリウムを含んでいます。
その過炭素ナトリウムは弱アルカリ性で酸化を防止するための膜ができて酸化が進みにくい様になっているみたいです。
ですので、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤は酸化の原因になりサビの原因となります。
その反面、同時に酸化を防ぐ膜も出来るためじわじわとはっきりとはわからないペースでサビが酷くなる可能性もあります。
オキシクリーンは、キッチンのサビ落としにはあまりお勧め出来ません。
お風呂のサビはオキシクリーンで落ちる?浴槽やタイルを検証
では次にお風呂の場合のお話もしたいと思います。
お風呂に関してはキッチンと違いサビがつくものが少ないのであまりお勧めしないという評価はありませんでした。
オキシクリーンは先ほど話した通り、過炭素ナトリウムです。
この過炭酸ナトリウムはお湯に溶かすことで効果的に使えます。
しかし、お湯の温度が高すぎても低すぎても本領発揮されなくなります。
そのため、オキシクリーンを使う際は40~60度のお湯に溶かしましょう。
そしてその溶かしたお湯に小物類はまとめて浴槽に入れてオキシ漬けにしましょう。
時間としては、オキシクリーンの成分の効果が発揮するのは20分ほどなので、最低でもその時間は漬けておきましょう。
浴槽はオキシ漬けで放置しているだけで汚れが取れるので、とても簡単です。
また浴槽の中に小物(おもちゃや椅子、桶など)を一緒に入れて置くと同時に汚れが取れるので一石二鳥となります。
またオキシクリーンと重曹をお湯(または水)で混ぜることで、オキシペーストという掃除に大活躍するアイテムが作れます。
オキシペーストを使って、お風呂をピカピカにしていきましょう。
作り方はオキシクリーン、重曹、お湯(または水)を混ぜるだけです。
基本的な比率はオキシクリーン1:重曹1:水1ですが、作りたいペーストの硬さに合わせて調整するといいでしょう。
オキシクリーンと重曹は、共に弱アルカリ性なので混ぜても洗浄力に変化は出ません。
しかし、重曹と混ぜることで研磨作用をもたせることができます。
これにより擦り落とす時の力がアップするので、掃除に役立つというわけです。
オキシペーストは、床のパッキンやタイルなどに使えます。
先ほど紹介したオキシペーストをパッキンに塗り、ラップを被せて1時間ほどパックします。
その後歯ブラシなどで擦り、しっかりと洗い流しましょう。
オキシペーストは、タイルの目地や目の届きにくい隙間などのポイントにも使えるため、気になるところに漬けてラップして放置していれば汚れやサビも取れるでしょう。
但し、オキシペーストは作り置きはNGです。
オキシクリーンはお湯に溶けることで、主成分である過炭素ナトリウムが分解され始め、数時間で効果が無くなってしまう為、作ったらすぐに使い切りましょう。
またオキシクリーンは弱アルカリ製の漂白剤の為、アルカリに弱い素材には使用できません。
例えば天然木やウール、革、麻製品やステンレス以外の金属です。
シミになったり錆びたり、コーティングが取れて変色することもありますので、使用する前にその素材を調べる必要があります。
服についたサビはオキシクリーンで落ちる?
いつの間にか洋服にサビがついていたという事があるのではないでしょうか?
しかも洋服なので洗濯機で洗濯してもなかなか落ちません。
ではその様な時にオキシクリーンは有効なのでしょうか?
結果から言うとオキシクリーンは有効です。
ただし、あくまでも漂白剤なので水洗いが出来ない洋服には注意が必要です。
あらかじめ洗濯表示を確認することをお勧めします。
ではオキシクリーンでの衣類サビの落とし方ですが、上記の2点でも説明しましたが、やはりここでもオキシ漬けが効果を発揮します。
元々オキシクリーンは外国では粉末漂白剤として使われています。
一般的に漂白剤は液体よりも粉末の方が効果があるとされ、その中でもこのオキシクリーンは漂白能力が高いとされています。
そのオキシクリーンを40度くらいのお湯に適量入れ、オキシ漬けします。
時間としてはおおよそ1時間以上が良いと思います。
その衣類の汚れ具合に合わせて時間を調節してください。
数時間漬けおきしたら、洗濯機で濯ぎ洗いを行い、乾燥させます。
漬ける時間ですが、あくまでも漂白剤なので色落ちしやすいものや、色物と白色のものを同時につけるのは避けた方が良いでしょう。
まとめ
以上で今回は3パターンのオキシクリーンのサビ汚れとりについてお話ししました。
全てが対応できる無敵万能なオキシクリーンでは無いので、あくまでも漂白剤としてサビ汚れを落とすのが一番です。
あまり上手くいかなかった場合は、漬ける時間を伸ばすか、洗剤の量を増やして濃ゆくする方法もあります。
しかし物によっては対応していないものもあるので、そのサビ汚れを落としたい物の性質や素材、洗濯表記などをよく読んで取り扱いしましょう。
ちなみに、日本版・アメリカ版のオキシクリーンがありますが、サビ汚れ落ち的には効果に大差はありませんので、安くてすぐに手に入る方を使用して問題ないと思います。
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