ワイパーを動かしたときに、「キュッキュ」「ガガガガガー」「キューー」など異音がしたことありませんか?
窓の水はきれいにならないし、何しろうるさい。
不愉快極まりないこの音はなんで鳴るのでしょうか?
この音がでる原因としては、
- ワイパー自体に原因がある場合
- フロントガラスに原因がある場合
の2種類あります。
それぞれ対処法も違ってきますので見極めることが大切です。
ワイパー・フロントガラスの問題の原因は、
- ワイパーゴムの劣化
- ワイパーアームが曲がった
- フロントガラスに油膜が付着している
- ガラスコート剤にムラがある
以上が考えられます。
対策として、エアロワイパーをつけることをオススメします。
この商品はスタイリッシュで、ビビり音を解消するため摩擦抵抗を低減する仕組みとなっています。
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では、ワイパー自体に原因がある場合、そしてフロントガラスが原因にある場合を分けて順に見ていきましょう。
ワイパーのキュッキュ音の対策
ワイパーゴムの劣化
ご存知のように、ワイパーゴムはガラス上の水分をホウキのように払うことで、ドライバーの視界を確保しています。
ところが、紫外線や経年劣化によりワイパーゴムが硬くなると、ガラス上を滑らずにひっかかってしまうことで音がなりだすのです。
ワイパーゴムは、購入して装着した時点から、徐々に劣化をするパーツで、理想的な交換サイクルは1年に1度といわれます。
ワイパーを作動させたとき、
- フロントガラスに筋状に拭き残しが見られるようになってきた
- 拭き取った後にガラスに水がにじむ
- 拭きムラが見られるようになってきた
といった症状がでてきたら交換時期です。
ワイパーアームが曲がった
ワイパーを取り付けているアームが曲がると、フロントガラスとワイパーゴムが密着できなくなり、音が出る原因となります。
アームが曲がる原因としては、負荷がかかった、子供のいたずらなどが考えられますが、雪国などでは雪の重みで曲がることがあります。
雪国では積雪が予想されるときはワイパーを立てているのをみたことがあると思いますが、それがこの曲がり防止のためです。
多少曲がったくらいなら自分で直すことも出来ますが、フロントガラスとワイパーゴムをきちんと密着させる必要がありますので経験がない場合は難しく感じるかもしれません。
フロントガラスに油膜が付着している
大気中にあるほこりや黄砂などの異物が、ワイパーゴムとフロントガラスの間に挟まったり、ワックス等の油分が油膜としてフロントガラスに付着することでも、音が鳴る場合があります。
もしフロントガラスが乾いた状態で音が出る場合には、これらが原因です。
また、フロントガラスの油膜は、特に夜間はギラついて視界に悪影響があるので、必ず除去するようにしましょう。
ガラスコート剤にムラがある
撥水コートをフロントガラスに行うと、雨の水滴が気持ちよく撥水されて視界も良好になりますが、水分が除去されてしまう分、ワイパーゴムがガラスにひっかかりやすくなります。
この場合は、ガラスコート剤を一度落として均一な厚さで塗り直さなければなりません。
均一な厚さになれば音は出なくなります。
ワイパーのビビリ音に対する対策
「キュッキュッ」「ガガガガ」というビビリ音というものを放っておくとどうなるのでしょうか。
運転に支障が出るワイパーの「ビビリ音」が発生している状態では、ワイパーが本来の役割を果たすことができず、フロントガラスに雨水の拭きムラや筋が残ってしまいます。
ひどい場合には視界不良となり、運転に支障が出ます。
特に夜間走行では、街灯の近くと離れている場所との明暗差が大きくなるため瞬間的に視界が遮られることがあり、大変危険です。
ワイパーゴムがちぎれる
ワイパーの部品のうち、フロントガラスに接触している部分を「ワイパーゴム」と呼びます。
ワイパーの「ビビリ音」の原因は、このゴムの劣化である可能性があります。
そのまま使用を続けると風圧やワイパー使用時の振動などでゴムがちぎれ、走行中に飛んで行ってしまい、後続車や周囲の歩行者・自転車などに当たる危険性があります。
ワイパー関連部品の寿命が縮まる
本来ワイパーゴムはフロントガラス上をスムーズに移動するように設計されています。
引っかかりなどでワイパーゴムが想定通りに動かないと、他の部品に余計な負荷がかかり、結果的にワイパー関連部品の寿命を縮める可能性があります。
やはりまずは日頃のメンテナンスが大切です。
ワイパーゴムは、定期的に拭いて汚れを落としておくことで、ゴムの寿命が延びて、ビビり防止になります。
フロントガラスの油膜取りも大切です。
市販のガラスクリーナーで洗浄してみましょう。
それでも油膜が取れない場合は、油膜取りの専用クリーナーを使うと、ワイパーを作動させた後のギラつきがなくなり、運転もしやすくなります。
先ほど、ビビり音の原因として、アームの変形も書きましたが、 アーム自体を調整することはあまりお勧めできません。
力を入れすぎたり変形を誤ったりすると、修復が不可能になります。
アームの変形に気づいたら、専門家に相談することをおすすめします。
無理に使い続けていると、ガラスに傷が行くことがあります。
フロントガラスに傷がある場合、劣化したワイパーがひっかかりやすくなります。
引っかかっては動きが鈍くなるのであれば、快適な視界が確保できず、運転に支障を
きたすだけではなく、ガラスの傷が大きくなり事故の危険がまします。
フロントガラスの傷からヒビが入り、大きくなるかもわからない状態ですから、正常ではなく、危険な状態です。
車検も通りませんので早めに修理工場に車を出し、フロントガラスを新品に交換しましょう。
ワイパーの構成
ワイパーは主に以下の3つの部品で構成されています。
- ワイパーアーム
- ワイパーブレード
- ワイパーゴム
このうち交換する機会があるのはワイパーブレードとワイパーゴムの2つです。
ワイパーアームに関してはよほどのことがない限り交換することはありません。
ワイパーブレード、ワイパーゴム共に、車種によって形状や長さが異なります。
そのため、愛車に合った適切なものを自分でしっかり把握することが重要です。
それぞれの形状や種類について、以下で確認していきましょう。
ワイパーブレードには3つの種類があり、それぞれ特徴があります。
トーナメントワイパー
最も一般的なワイパーブレードが、このトーナメントワイパーです。
名前の由来はその形状にあり、大小のフレームがトーナメント表のように組み合わされ構成されています。
関節部分が多くガラスの曲面に馴染みやすい特徴があります。
フラットワイパー
フラットワイパーは、ワイパーゴムとワイパーブレードが一体になったタイプのワイパーです。
国産車ではあまり見かけないワイパーですが、欧州車では多くの採用例があります。
トーナメントワイパーに比べて整流効果に優れ、高速域でのバタつきが減るというメリットがあります。
しかし、ものによってはワイパーゴムのみの交換ができないタイプもあるので注意が必要です。
エアロワイパー
その名の通り、エアロデザインで整流効果に優れるワイパーです。
トーナメントワイパーとフラットワイパーのいいとこ取りをしたような構造をしており、ゴムの交換が可能で整流効果を持つという一石二鳥なワイパーとなっています。
ワイパーのゴムの種類
「ワイパーのゴムなんてどれも一緒では?」と思うかもしれませんが、意外にもゴムによって特性が異なります。
ここでは、主流の3タイプをご紹介します。
ノーマルタイプ
最も標準的なワイパーゴムです。
スタンダードと呼ばれることもあります。
実際の商品には特にノーマルタイプといった記載はなく、グラファイトや撥水の表記がなければノーマルタイプだと考えて問題ありません。
フロントウィンドウに撥水剤を塗布していない方であれば、ノーマルタイプのゴムで問題ないでしょう。
これといった特徴はないですが、しいて言えば価格が安いことがメリットです。
「特にこだわりはない。安いのがいい」という方には最適なタイプのゴムとなります。
グラファイトタイプ
グラファイトタイプは、フロントウィンドウに撥水剤を塗布している場合に効力を発揮します。
撥水剤を塗布すると水弾きが良くなりますが、水分がないのでワイパーゴムは乾いたガラス面をトレースすることになってしまいます。
乾いていると摩擦が大きくなり、ワイパーが「ガガガガッ」とビビったり、「キュッキュッ」と鳴いたりします。
こうした症状を緩和するためには滑りの良いワイパーゴムが必要となりますが、そこで役立つのがグラファイトです。
グラファイトは簡単に言うと炭素のことで、身近な例だと鉛筆の芯もグラファイトの一種です。
グラファイトは摩擦を軽減する効果が大きく、それをワイパーゴムにコーティングすることで滑らかな動作を実現します。
摩擦の低減によって撥水剤そのものの寿命も伸ばせるため、撥水コート施工車であればおすすめのワイパーゴムです。
撥水タイプ
名前からも分かるように、ワイパーゴム自体に撥水効果を持たせたタイプの商品です。
撥水剤を塗りこまなくても撥水性がプラスされるので、コーティングが面倒な方にはぴったりのワイパーゴムでしょう。
性能的には最も優れたワイパーゴムに思えるかもしれませんが、その分価格も3タイプ中最も高額です。
また、撥水効果も「撥水剤+グラファイトゴム」には劣る傾向にあるため、必ずしも最高性能のワイパーとは言い切れない部分があります。
なお、撥水タイプのゴムを使う場合はブレードも専用のものにしたほうが効果的なので、初めはブレードとゴムのセットを購入し、以降はゴムだけを交換するといいでしょう。
窓の油膜やその他の対応を行い、まだビビりが発生するようならば、ワイパーの交換をお薦めします。
ゴムの劣化には使用状況とクルマの保管環境で大きく変わりますが、ワイパーゴムは1年を目安に交換することが推奨されています。
交換は自分でもできますが、付属の説明書や最近ではyou tubeなでども詳しく交換の説明がありますので、しっかり確認して行いましょう。
ワイパーの付け根から異音がする場合の対策
ギュウギュウという音がワイパーの付け根からなる原因は、ワイパーアームの裏側にあるスプリングというバネが原因です。
このバネが錆ついていると上手く伸びたり、縮まる機能が作用しなくなります。
それでもワイパーを振り続けるものですから、バネが伸び縮みするとギュウギュウと鳴るのでしょう。
また異音がモーター付近から聞こえてくる原因は、ワイパーに雪がたくさんのっかっている状態で無理矢理に動かした、大雨のときに長時間早く振り続けた状態であったなどが原因です。
ワイパーアームの付け根部分のナットが緩んでいれば、ワイパーを長時間、または激しく動かしているときに外れてしまうことがあるので正常ではありません。
このナットが緩むことで、モーターなどのシステムが故障または破損することを防ぐことができる役目があります。
また、付け根部分が錆ていると、いつワイパーを激しく動かしているときに付け根部分から折れるかわかりません。
ですからナットをしっかり締め、錆びていれば付け根部分から修理工場で新しくしてもらいましょう。
無理な状態でずっとワイパーを動かすと、モーターに大きな負担をかけます。
すると、ユニットの一部が折れたり、焼き付いたりして異音がするようになります。
ワイパーモーターが故障する寸前ですから、すぐに修理工場で修理をしてもらうことが大事です。
また車を走らせているときに、ダッシュボードやドア、ハッチの部分からきしみやビビリ音が聞こえることがあります。
少しの音ならそれほど気になりませんが、何度も音がすると気になって運転に集中できなくなってしまいます。
車内に取り付けられているオーディオやパネルといった、部品のつなぎ目から発生する音のことであり、「ビリビリ」や「ジジジ」といった音が出てきます。
このビビリ音が発生するのは、走行時の振動によってつなぎ目がこすりあわされることで起こります。
考えられるのは、ネジやグリップが緩むことで、ダッシュボードががたついたりゆがむため、ビビリ音やきしみが発生するのです。
また、ドアのハッチ部分のゴムとドア部分の金属面がきしむことでも、同様にビビリ音などが発生します。
車にオーディオを取り付けている方も多いとは思いますが、CDやプラスチック類をダッシュボードに積んで走行されているケースが見られます。
その場合ダッシュボードないでプラスチック同士がこすれ合って、ビビリ音のような異音が発生することがあります。
使用頻度にもよりますが、自動車は一年に一回点検を受けておく必要があるため、そのタイミングで車内外の点検とともにワイパーやゴムの状態を確認しておきましょう。
ワイパーブレードの交換時期は、3年が目安とされています。
劣化が激しくなければ使いつづけても良いですが、ガラス表面との角度を確認し、曲がっているようなら角度調整を行い、調整が難しければ交換を考えましょう。
まとめ
車は命を運んでいます。
異音がすると気分が悪いだけではなく、不安にもなります。
また同乗者を載せている際にはもちろんですが、同乗者の命にも責任を持っています。
安心運転、安全運転のため、ウィンドウの視界を良好に、少しでも不安なときはディーラーやカーショップにすぐに相談をしましょう。
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