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秋雨前線の時期はいつ?2021年と2022年の状況と梅雨前線の違いを解説

豆知識
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皆さんは停滞前線というものをご存じでしょうか。

TVなどで耳にすることはあっても、どうしてできるのか、どんな被害が起きているのかなどについてはいまいちピンとこないかもしれません。

この停滞前線ができることで毎年多くの水害が発生しております。

停滞前線が出来るのは季節の変わり目で、北上したい”暖かい空気の塊”と南下したい”冷たい空気の塊”がぶつかり、空気の塊が動かることで長時間動かなくなり、長雨が降りやすい状況ができます。

この停滞前線には梅雨前線(ばいうぜんせん)と秋雨前線(あきさめぜんせん)の2つが主に挙げられ、梅雨前線が6~7月に発生し、秋雨前線が8月後半~10月前半に発生いたします。

前線の違いと秋雨前線の2021年、2022年の様子についてなどお伝えしていきます。

秋雨前線の時期はいつ?2021年の場合


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2021年は比較的早く8月11日ごろから始まっていました。

日本付近に停滞している秋雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となった影響で、全国的に大雨が継続し、総降水量が多いところで1200ミリを超える記録的な大雨になりました。

また、前線は一旦は北上したものの、その後南下して9月に入ってから停滞しております。

さて以下に具体的に前線の動きとその被害の状況を記載いたします。

8月11日から15日は東シナ海の前線が次第に東へのび、その後西日本から東日本に停滞し、その前線に 向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で全国的に雨となりました。

日降水量が九州北部地方では多いところで400ミリを超え、東海地方でも多ころで300ミリを超え、ほかの地域でも200ミリを超える地域も多い大雨となりました。

この大雨に対して気象庁は広島県広島市を対象として大雨特別警報を発表しました。

また、8月14日の雨は気象庁は佐賀県長崎県福岡県広島県を対象に大雨特別警報を発表し、特に佐賀県嬉野市で24時間降水量555.5ミリを観測し、観測史上1位の値を更新する記録的な大雨となりました。

8月16日から18日は、前線上の東シナ海に発生した低気圧が日本海へ進み、前線は日本海沿岸まで北上しました。

8月19日から20日は、前線を伴った低気圧が朝鮮半島付近を北東へ進み、その後、前線は不明瞭となる が、日本付近には高気圧の周辺から暖かく湿った空気が流れ込みました。

多いところで200ミリを超える大雨となりました。

以上の影響から被害は全国20都道府県に及び、人的被害26名(死者8名、行方不明者3名、負傷者15名)、住宅被害5,123棟(全壊13棟、半壊13棟、一部破壊102棟、床上浸水924棟、床下浸水4,071棟)が報告されております。

秋雨前線の時期はいつ?2022年の場合

2022年はさらに早く秋雨前線が到来しました。

8月1日から6日にかけて日本海から東北地方・北陸地方に伸びる前線に暖かく湿った空気が流れ込んだため、北海道地方や東北地方及び北陸地方を中心に大雨となりました。

特に新潟・北陸などの多い地域では300ミリを超える記録的大雨となりました。

このうち、3日夜には新潟県と山形県で線状降水帯が発生し、雷を伴った猛烈な雨が断続的に降り続きました。

※線状降水帯とは:次々と発生する積乱雲が列をなし、同じ場所を通過・停滞することで線状に伸びた地域に大雨を降らせるもので、2014年の広島県での大雨から注目されるようになりました。

3日から4日にかけて複数の地点(青森県、山形県、福島県、新潟県、石川県、福井県)で24時間降水量が観測史上1位の値を更新するなど記録的な大雨となった。

その後前線は次第に南下し、4日は石川県や福井県、5日から6日にかけては福井県や滋賀県および三重県などで大雨となった。

以上の影響から被害は全国25都道府県に及び、人的被害12名(死者2名、行方不明者1名、負傷者12名)、住宅被害7,042棟(全壊28棟、半壊586棟、一部破壊337棟、床上浸水1,710棟、床下浸水4,381棟)が報告されております。

また、その後台風14号15号と到来した。

台風14号は9月14日に発生し、20日に日本の東で温帯低気圧となった。

この台風では総降水量は複数の地点で9月の1か月の平年値の2倍前後となったと報告されています。

台風15号は9月23日に発生し、24日に東海道沖で温帯低気圧となった。

この台風により静岡県愛知県では線状降水帯が発生するなど記録的な大雨となった。

また、特に静岡県では記録的短時間大雨情報を多数発表し、複数の地点で24時間降水量が400ミリを超えて平年の9月の1か月の降水量を上回り、観測史上1位の値を更新した。

秋雨前線と梅雨前線の違いは何?

被害が大きいのは分かったけど、そもそも前線って何なん?という方のために解説していきます。

冒頭に前線とは冷たい空気と暖かい空気の境目である旨ご説明をしているかと思います。

この前線には4種類にわけられます。

  • 温暖前線
  • 寒冷前線
  • 閉塞前線
  • 停滞前線

先ほどまでお伝えしていた秋雨前線は“停滞前線”で、梅雨の原因となる梅雨前線も挙げられます。

秋雨前線とは、暖かい空気の塊である小笠原気団と冷たい空気の塊であるシベリア気団がぶつかり合って、8月の後半から10月の前半に現れる停滞前線のことです。

日本海側(北部)で発生し、南下して弱まっていきやがて日本の南東沖で消失するという経路を通ります。

また初めのほうが活発であり、梅雨前線より秋雨前線のほうが雨量が少ないというのが特徴になります。

しかし、秋雨前線が出来る時期は台風が発生する時期でもあるので、影響が大きくなることがあります。

梅雨前線は暖かい空気の塊である小笠原気団と冷たい空気の塊であるオホーツク気団がぶつかり合って、6月から7月に生じる停滞前線です。

経路は秋雨前線の逆向きにとり、徐々に北上し、東北北部や北海道南部で消滅します。

北海道まで行くことは稀のため、北海道は梅雨の時期がありません。

比較的穏やかな雨が長い期間降ること、初めより終わりの時期のほうが活発というのも特徴になります。

また「梅雨明け」という言葉の通り終わりがあるというのも特徴になります。

まとめ

停滞前線である梅雨前線と秋雨前線ですが、それぞれの特徴はあるものの、季節の変わり目に現れる前線で、雨量が多い傾向にあるというポイントがあります。

特に秋雨前線ですが、台風と重なることが多く、その被害は過去の状況を見ても甚大なものが多く注意が必要です。

お住いの地区の防災マップを今一度確かめ、避難先やその経路、お子さんの通学路で氾濫の恐れがないかなど、ご確認いただくとともに、その準備も行っていただければと思います。

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