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土用は草むしりをしてはいけない!?草むしりをしてはいけない日は2023年はいつがダメで間日はいつか調べてみた

豆知識
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「土用」といえば、うなぎを食べる「土用の丑の日」が有名ですが、「土用」の期間には、土いじりや草むしりは控えた方がいいと言われる事があります。

「土用」とは、日本独自の季節を表す暦である雑節の一つで、雑節の中には節分やお彼岸など馴染み深いものもありますが、土用は草むしりをしてはいけないという事を知っている人は、少なくなってきているのではないでしょうか。

また土用は、春夏秋冬の季節が変わる時に1回ずつ(18日程度)、1年間で約70日もあります。

ここでは、そんな「土用」に関する「土用は草むしりをしてはいけない」と言われる理由や、2023年の土用の期間、土用の期間中でも草むしりをしてもいいと言われる「間日」について紹介していきます。

なぜ土用は草むしりをしてはいけないの?


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土用に草むしりしてはいけないのは、土を司る神である土公神(どくしん・どこうじん)が土用の期間中には土の中に宿ると言われ、この期間中に土いじりや草むしりをすると神様が怒り、祟りを起こすと言われているからです。

土公神とは陰陽道における神の一人で、「土用」という考え方も、万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという陰陽五行思想または五行説に由来しています。

火・水・木・金・土を四季に当てはめ、春は木、夏は火、秋は金、冬は水、そして余った土は、それぞれの季節の変わり目に当てはめられ、「土用」としたのです。

こういった理由から、土用は「土が盛んに働く、季節の変わり目の準備期間」という意味を持ち、土を動かすという行為がよくないとされています。

また、土を動かすという意味を広く解釈すると、「土いじりや草むしり」の他にも「新しい事」や「移動する事」も土を動かすと捉える事ができ、土用にしてはいけないと言われています。

「新しい事」や「移動する事」とは?

具体的には、以下のような行動や出来事です。

【新しい事】

  • 就職や転職
  • 結婚
  • 新居購入
  • 開業

【移動する事】

  • 旅行
  • 引っ越し

また建築関係の仕事では、地鎮祭や基礎工事、家のリフォーム工事なども土を動かすという理由から良くないとされ、土用期間を避け計画する人が多くいます。

そもそも土用とは、季節の変わり目の時期を指しているので、昔の人はこの季節の変わり目は体調に気を付け、新しい事や移動する事を避け静かに過ごすという事を大切にしていたのです。

夏の土用の丑の日に食べるうなぎも、元気の出るうなぎを食べ、夏バテをせずに夏を乗り切ろうという「夏の暑さに備える」意味が込められています。

また、衣類や本を干して虫やカビが付くことを防ぐ「虫干し」や、田んぼに健康な稲が育つようにする「中干し」も「土用干し」と呼ばれ、夏の土用の時期に行われる年中行事です。

土用は草むしりをしてはいけないの?2023年はいつが土用か調べてみた

2023年の土用の期間はこちら。

  • 冬の土用
    2023年1月17日(火)~2月3日(金)
  • 春の土用
    2023年4月17日(月)~5月5日(金)
  • 夏の土用
    2023年7月20日(木)~8月7日(月)
  • 秋の土用
    2023年10月21日(土)~11月7日(火)

「土用」の期間を求める方法は、「平気法」と「定気法」の2種類があります。

現在は定気法が主流の考え方になっているため、クリスマスや元旦などと違い「土用」は、毎年同じ日ではなく数日異なります。

  • 平気法とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を固定で土用とする
  • 定気法とは、太陽黄径を元に求められ、17~19日の間になる

定気法は、土用の期間が太陽の動き(※太陽黄径)を元に決められており、その時期が毎年必ずしも同じではなく誤差が出ます。

そのため、土用の期間も毎年違った日付になってしまうのです。
※太陽黄径とは、太陽が天球上を1年で1周する経路を「黄道」と言い、この黄道上で春分点をゼロとして計った角度を「黄径」と言う。

土用の日は、春分(太陽黄径0度)を起点に、「太陽黄径27度、117度、207度、297度」と決められています。

太陽黄径の角度を、季節を表す日「春分、夏至、秋分、冬至」と一緒に考えてみると、土用の日が季節の変わり目にあるという事がよく分かると思います。

下記に、太陽黄経の角度と季節の流れを紹介します。

【太陽黄経と季節の流れ】

  • 太陽黄経0度:春分
  • 太陽黄径27度:春土用
  • 太陽黄経90度:夏至
  • 太陽黄径117度:夏土用
  • 太陽黄径180度:秋分
  • 太陽黄径207度:秋土用
  • 太陽黄径270度:冬至
  • 太陽黄径297度:冬土用

今現在、普段生活している中では、「土用の日」を意識して生活している人は少ないでしょう。

ただ、昔の人は農作業の目安や気候の変化の違いに「土用の日=季節の変わり目」という考え方を大いに活用していました。

このことから、「土用に草むしりをしてはいけない」という考え方は、ただの迷信というだけではなく、日本の風土に合った、理にかなった考え方であると言えるでしょう。

土用の草むしりはしてはいけないけど間日はしていいって本当?

「土用に草むしりしてはいけない」と言われていますが、土用の期間中でも土いじりや草むしりなどしてもいいとされる「間日(まび)」という日があります。

土用の期間中は、土公神が土の中に宿るため土いじりや草むしりをしてはいけないと言われますが、「間日」には、土公神が文殊菩薩に呼ばれ下界を離れ天空に招かれる為、下界にいなくなると言われています。

このため、土の中に土公神がいない「間日」は、土いじりや草むしりなど土用期間中にNGとされていた行為をしてもいいとされているのです。

土用の日にやってはいけない事として、「土いじりや草むしり」、「新しい事」や「移動する事」がありますが、これには穴を掘ったり、柱を立てたりする建築関係の基礎工事も含まれます。

土用の日は一年を通じて、トータル約70日間もあるので、土用の日に基礎工事などの作業が計画されていれば、建築関係の仕事は長期間ストップしてしまいます。

これを避けるため、建築関係の人の為に「間日」が作られたとも言われています。(諸説あります)

間日は、季節毎に十二支の日で決まっています。

  • 冬:寅・卯・巳の日
  • 春:巳・午・酉の日
  • 夏:卯・辰・申の日
  • 秋:未・酉・亥の日

では、2023年の間日はいつになるのでしょうか。

土用の日と一緒に、下記で紹介していきます。

冬の土用

2023年1月17日(火)~2月3日(金)で、間日は、1月20日・1月21日・1月23日・2月1日・2月2日

春の土用

2023年4月17日(月)~5月5日(金)で、間日は、4月17日・4月18日・4月21日・4月29日・4月30日・5月3日

夏の土用は

2023年7月20日(木)~8月7日(月)で、間日は、7月20日・7月21日・7月25日・8月1日・8月2日・8月6日

秋の土用

2023年10月21日(土)~11月7日(火)で、間日は、10月28日・10月30日・11月1日

まとめ

ここでは、「土用は草むしりをしてはいけない」と言われる理由や、2023年の土用の期間、土用の期間中でも草むしりをしてもいいと言われる「間日」について紹介しました。

「土用は草むしりをしてはいけない」とは、迷信のように捉えがちです。

ただ、「土用」は太陽黄径に基づいて決められている為、「土用=季節の変わり目」という正確な意味があります。

そのため、この「土用の日」には、新しい事や移動する事を避け、次の季節の準備をする、体調に配慮するという昔の人の考え方は、日本の風土に合った、理にかなった考え方であると言えるでしょう。

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