みなさんは衣服の素材についてどのくらい知ってますか?
レーヨンやナイロンなどの素材の名前を知っている人は多いと思います。
その特徴やどの季節に合っている、ということまでは知らない人が多いのではないでしょうか。
見た目で買ったとしてもそれほど季節外れ的な格好にはならないと思います。
とは言え、一歩間違えると夏なのに暑すぎたり冬なのに寒すぎたり、などの問題が起きてしまいます。
基本的に、レーヨンは夏向き、ナイロンは季節の変わり目に適していると言えるでしょう。
素材の特徴を知っていれば正しい服選びだけでなく、コーディネートのバリエーションを増やせる可能性も。
今回は服に使われている素材についてまとめました。
服を買う予定がある人は、参考にされてください。
レーヨンってなに?ナイロンとポリウレタンとの違いを解説!適した季節はいつ?
何からできているかまで知っている人は少ないかもしれませんね。
レーヨンは触るとシルクのようにサラッとしていて気持ちいいですよね。
見た目の高級感も目を引きます。
レーヨンは「再生繊維」と呼ばれるものです。
木材パルプから取れる植物原料に薬品を加工して作られます。
レーヨンは天然原料が元になっているので、加工処理をすると自然に還元でき、環境にやさしい、エコ素材とも言えそうです。
レーヨンは高級なシルクの代わりとして開発されたものです。
初期の頃は熱に弱い、長持ちしない、などの問題がありました。
時代とともに技術も進歩しました。
今では衣服をはじめとして寝装品やインテリアなどの多くの製品に使われています。
ナイロンは石油から作られる「合成繊維」です。
開発したデュポン社は「鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」というキャッチフレーズでストッキングを売り出しました。
ナイロンの特徴は強度があることなので耐久性が必要である工業用製品にかなり使われています。
衣服でもよく見るナイロンですが、用途としては自動車や電気・電子機器で50%以上を占めているようです。
ポリウレタンはプラスチックから作られた「化学繊維」です。
2種類の化学物質を結合して反応させることでできた繊維です。
特徴はストレッチ性が高いこと。
ゴムの代わりのものとして開発されたので、下着や靴下などの伸びる生地にも使われます。
ストレッチ性が高いので衣服に使われると動きやすいという特徴があります。
これは重要ポイントですよね。
動きにくい服は着ていると疲れてしまいます。
欠点としては、経年劣化が比較的早いことでしょうか。
その原因は「加水分解」です。
水に反応して分解される加水分解は、空気中の水分からも反応するため耐久性が低いのです。
革製に見える比較的安めのバッグなどで数年でポロポロと何かがはがれ落ちた、という経験はありませんか?
これは加水分解が原因なのです。
素材の原料がそれぞれ違うレーヨン、ナイロン、ポリウレタンは、どの季節に合う素材なのか見てみましょう。
みなさんもご存知の通り、季節によって着る素材は変わります。
レーヨンは光沢がって吸湿性があるので夏向きの素材です。
ナイロンは風を通さず保湿性もない、という特徴があります。
暑さ対策も寒さ対策にも向いていない素材です。
季節の変わり目などで寒すぎず暑すぎず、でも温度調節が難しい季節に合っているようです。
一枚生地でできたナイロンの上着などであれば、春先の4月や5月、秋口の10月、11月あたりが良いようです。
ポリウレタンはその性質上、衣服などで単独で使われることはほとんどありません。
用途としてはメイン素材に伸縮性を持たせるために使われています。
素材自体は季節を問わない素材と言えるでしょう。
ポリウレタンの場合、素材の厚さや織り方、どの素材と混ざっているのか、着る季節が変わります。
綿素材との混合であれば夏、ウールとの混合であれば冬、といった感じですね。
レーヨンがいい?ナイロンがいい?カーディガンを選ぶときは着る季節で変わる?
レーヨンはその特徴から夏用の定番素材として使われています。
衣服は通年で売られていますが、枕や布団カバーなどのリネンでは夏用に使われています。
触るとひんやりする感じ、吸水性に優れていることは夏、特にリネンには必要ですよね。
日焼け対策としてもひんやり感のあるレーヨンのカーディガンはあるといいですね。
レーヨン特有のドレープのシルエットはとてもエレガントに見えます。
見た目も涼しげなのでやはり夏用アイテムですね。
ちょっと大きめのモモンガシルエットのカーディガン。
気になる体型をカバーしてくれますよ。
レーヨンには発熱効果もあるため、ヒートテックのようなアンダーウェアにも使われているのだとか。
レーヨンだけでは防寒はできないので、冬用の衣服には別の繊維と混ぜて作られます。
基本的に冬には向いていない素材です。
ちょっと肌寒くなってくる秋口から初冬にかかる頃までが限度かもしれませんね。
ニットが入ったレーヨンのカーディガンも重宝します。
春先でまだ寒い時期にはインナーとして、少し気温が上がってきた春以降であれば羽織るものとして使えます。
ナイロン製の衣服は季節を問わず売られています。
ただ、風も通さず保湿性も無いナイロンは、暑い季節、寒い季節には不向きです。
長袖裏地なしであれば気温が20度前後の季節に向いているようです。
春先か初冬ぐらいでしょうか。
風が冷たく感じ始める季節にはナイロンのカーディガンがあってもいいかもしれません。
夏では冷房がかなり効いている場所がありますよね。
ナイロン製の上着やカーディガンなどを羽織ることで夏場の寒さ対策になりますよ。
レーヨンとポリエステルとナイロン、どの季節にどれがいい!?
レーヨン製のものなら夏が一番でしょう。
速乾性があるので汗をかいてもベタつきません。
ポリエステルは、季節に関係なく使える素材です。
軽くて耐久性もあってシワになりにくいので、普段着にぴったりの素材と言えます。
そのため、Tシャツやポロシャツ、ブラウスやスーツなど幅広く使われています。
ただ蒸れると暑くなり、冬は寒く静電気も起きるのが特徴です。
最近では「吸水速乾」とうたって夏場で汗をかく時期でもOKな製品が出回るようになりました。
カシミヤウールなどと混合することで冬に着られる服も出回っています。
静電気は他の素材との組み合わせで避けることができるのだとか。
季節に関係なく着られるのはこのポリエステルの衣服でしょう。
ナイロンもポリエステル製とほぼ同じような位置にあると言えます。
ジャケットやカーディガンなどの上着であれば春、秋の気温が一定しない季節が一番使いやすいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
思っていたことと違う点もあったのではないでしょうか。
開発された時代より大きくテクノロジーが発達した現代では、素材の特徴や機能も大きく変化しているようです。
基本的にはポリエステルが季節に関係なく着られるという点、着やすさ、扱いやすさでは一番ですね。
レーヨンはやはり夏に着たい素材ですね。
ナイロンは単体で着るというよりは重ね着と言う観点から着るものと言えるのではないでしょうか。
デザインやサイズだけでなく、素材も確認するようにしましょう。
どんなコーディネートができるのか考えながら服を買うのも楽しいと思います。
新しい発見があるかもしれませんよ。
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