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除光液の正しい捨て方は?知らないと大変なことに!?

豆知識
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除光液」って、最近使ったことありますか。

女性なら「除光液」と聞いて、すぐに思い浮かべるのは「除光液」イコール「ネイル落とし」だと思います。

しかし、最近は、ネイルもジェルが主流になっている上、油性マジックの使用もほとんどないため、私自身は、除光液はほとんど使わなくなり、常備さえしなくなりました。

セルフネイルにも最近は色々ありますが、ネイルカラーをする人にとって、除光液は必需品ですよね。

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そこで今回は、「除光液の捨て方」について紹介したいと思います。

また適切な「捨て方」をご案内すると同時に、取り扱い時どういったことに注意すべきか、併せてご紹介します。

除光液の捨て方は?可燃ゴミ?不燃ゴミ?


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除光液に含まれている「アセトン」という成分ですが、これが消防法の「危険物」に指定されているとお伝えしました。

そのため、捨て方にも注意しなければならないということなのですが、この「アセトン」という成分は、一体どういうものなのか、まずは簡単にご紹介します。

ウィキペディアの説明を一部引用・要約すると、以下の通りです。

アセトンは有機溶媒として広く用いられる有機化合物で、最も単純な構造のケトンの一つ。

両親媒性の無色の液体。

水、アルコール類、クロロホルム、エーテル類、ほとんどの油脂をよく溶かす。

20℃における蒸気圧が高いことから、常温で高い揮発性を有し、強い引火性がある。

要するに、常温でも揮発性が高いことと、強い引火性があると書かれています。

取り扱いについても、規制があります。
(以下、一部引用・一部要約)

消防法により危険物第四類(第一石油類危険等級2水溶性)に指定されている。

指定数量以上の貯蔵・取扱には市町村長等の許可が必要。

指定数量の1/5以上指定数量未満の貯蔵・取扱には消防署への届出が必要。

指定数量以上の取り扱いには危険物取扱者乙四類か、甲種免許所持者でなければならない。

となっています。

日頃身近に使っている除光液ですが、その主成分がこのように活字で説明されるとちょっと怖くなってしまいますよね。

身体への危険性としても、以下のような恐れがあると案内されています。

  1. 眼刺激、生殖能又は胎児へ悪影響のおそれ
  2. 眠気又はめまいのおそれ
  3. 呼吸器への刺激のおそれ
  4. 長期又は反復してばく露することで、血液障害のおそれ、飲み込み・気道に侵入すると有害のおそれ

化学物質等安全データシートにも、

  • 眼の刺激性、中枢神経への影響あり
  • 吸引すると頭痛、気管支炎などを引き起こし、大量だと意識を失うこともある

と書かれています。

このようにして見て頂ければ、「アセトン」の危険性や有害性が、よくお分かり頂けたかと思います。

危険性をお分かり頂いたうえで、どうやって適切に取り扱えばよいか。

早速みていきましょう。

今回は「捨て方」にフォーカスします。

この除光液は、たいてい中身は「液体」ですよね。

液体は、どのようにゴミとして出せばよいのでしょうか。

そもそも「可燃ゴミ」なんでしょうか。

それとも、「不燃ゴミ」に該当するのでしょうか。

まずは、中身と外の容器は分ける必要がありますね。

たいていの場合、除光液が入っている容器は「瓶」のことが多いと思います。

容器が瓶の場合は、もちろん「不燃物」になります。

容器がプラスチックだった場合は「可燃ゴミ」として適切に出してください。

では、中身の液体はどうなるのでしょうか。

先にお伝えしたように、中身は、消防法に指定される「危険物」ですから、むやみやたらに捨ててはいけません。

排水溝に流してしまうのは、もってのほかです。

液体は引火性が高い為、そのままの状態で可燃ゴミとして出すのは危険です。

布か新聞紙などに液体を吸い込ませて漏れないようにして出しましょう。

詳しい処理の仕方は、次の項目でご紹介いたしますが、中の液体は「可燃物」として適切に出します。

除光液の捨て方は?正しい方法はこちら!


液体である除光液をどのように捨てたら良いのでしょうか。

先にもご案内しましたが、除光液に含まれるアセトンという成分は、消防法において「危険物」に指定されていますので、取り扱いには注意が必要です。

処分する際も、排水溝に流してしまったら、もしかしたら大変なことになるかもしれません。

アセトンは、引火性が高く刺激臭があります。

特に集合住宅などでは、このような「危険物」が排水溝に流されることで、集合住宅全体の下水が汚染水となってしまいます。

下水なので、直接口に入る可能性は極めて低いと思いますが、引火性が高いことや、公衆衛生という意味でも、やはり適切に処分しなければなりません。

では、どうすれば「適切に」処分できるのでしょうか。

まず、残っている液体を適切に処分する方法が主に2つあります。

一つ目は、牛乳パックなどに、新聞紙や古紙などを詰めて、それに残った除光液を染み込ませるという方法です。

染み込ませたら、口をふたしてビニール袋で包んで、可燃ゴミとして出します。

二つ目は、残った液体を蒸発させることです。

これは、場所を選んで適切に換気をすることが重用です。

除光液の臭いは強烈です。

一気に吸い込むことのないように、必ず風通しの良い換気された場所で行ってください。

引火性も高い為、換気は非常に大切です。

何らかの火の気があると、引火する恐れがあり、大変危険です。

できれば屋外で蒸発させ、室内でする際には換気を良くし、火の気のない所で蒸発させて、液体をなくします。

この「アセトン」という成分は、常温での揮発性が非常に高いものです。

ネイルを落としている時、除光液でぬぐった爪がすぐに乾いてしまったような経験はありませんか。

一瞬で乾いてしまいますよね。

これだけ、揮発性が高いということです。

揮発性が高いため、常温でもすぐに蒸発しますので、余って使わなくなった除光液は「蒸発させて無くす」という手段もあります。

除光液の適切な処理の仕方については、以上の2通りが主な方法となります。

容器については、それぞれの住まいの自治体のルールに従って、不燃ごみとして出します。

除光液を含ませて使用したコットンやティッシュペーパーなども、通常の一般ごみ(可燃ごみ)として出すことができます。

この場合、蓋のついていないゴミ箱をお使いの場合は、臭いが室内に充満することもある為、使用後のコットンなどを小さめのビニール袋に入れてから、ゴミ箱に捨てると風通しが十分でない場合にも臭いが充満しなくて良いですね。

「危険物」に指定されている除光液ですが、100円均一のショップなどでも販売されており、身近に入手できますよね。

最近では、この独特の刺激臭に配慮して、かなり臭いが抑えられた除光液も販売されています。

ひと昔前の除光液と言えば、強烈なシンナーの臭いを発していました。

時の流れとともに、この強烈な臭いが少しマイルドになってきた気がします。

とは言え、成分は同じです。

「危険物」に指定されている「アセトン」の取り扱いには注意が必要です。

簡単に手に入るわりに、意外と知られていない「捨て方」。

環境汚染とならないよう、是非この機会に、正しい捨て方を知ってください。

除光液の捨て方を誤ると危険!


ここまで、除光液の主成分である「アセトン」について詳細にお伝えしてきましたので、ある程度この危険性・有害性については、お分かり頂けたかと思います。

では実際、危険性・有害性のある成分を適切に処理しなかったらどうなるのか。

色々調べてみました。

除光液を適切な捨て方をしなかったことで、大きな事件や事故になったニュースを見つけることはできませんでした。

ただ、小さな事故などは散見されます。

例えば、除光液を使って使用後のコットンを置いていたら、たばこの火に引火した、というものが
あります。

個人で、マニュキアの調色や希釈をしようとして溶液の入った瓶を激しくふったところ、蒸気圧によりガラス瓶が破裂して、手を負傷した、というものもあります。

除光液は、一般的に個人がマニュキアを落としたりする目的で、少量購入して使用するケースがほとんどかと思います。

したがって、大量購入して、1回で大量に使うということは、きわめて少ないと思われます。

しかしながら、除光液は強烈な臭いがしますので、いっきに大量に使用し、万が一排水溝に流してしまうようなことがあったなら、異臭騒ぎ等も起こってしまうかもしれません。

引火性が高いので、何かの拍子に引火するおそれも否定できません。

こういった事故や危険性を考えると、誤った捨て方をしてしまうと、自分だけならず近隣の方にも迷惑がかかってしまうかもしれません。

ただの異臭騒ぎで終わってしまえばよいですが、これまでにご案内しましたように、一瞬にして大量に吸ってしまうと身体(呼吸器等)への悪影響も否めません。

アメリカやヨーロッパなどの研究データによると、アセトンの健康への被害はわずか、であることが分かっています。

子供に対するアセトンの暴露についての研究データにおいても、除光液やネイルリムーバーなど、一般的な製品で、子供へ重大な健康被害を及ぼす危険性は少ないとされています。

ちなみに、このアセトンという成分ですが、実は人間の体内で自然と生成されているケトン体の一つです。

人間の身体の正常な代謝の過程で、ケトン体から自然に生成され、排出される物質です。

エネルギーの必要量が高く、脂肪の利用が高まると、アセトンの生成も活発になり、一般的に、妊婦や小児、授乳中の母親の体内のアセトン量は増加します。

したがって、もちろん子供の体内にも存在しており、上記研究においても、子供の体内に存在するアセトンの90%が体内で生成されたものだった、という結果となっています。

要するに、外部因子でのアセトンではない(=ほとんどは自身の体内で生成されたもの)ということがわかりました。

以上のことからわかるように、一般的に我々消費者が簡単に入手できるような除光液では適切に使用すれば、健康被害はほとんどないということです。

これゆえに、一般消費者が簡単に入手できるわけですね。

とは言え、一方で消防法の危険物に指定されるような成分ですから、やはりその危険性や有害性を良く知ったうえで、適切に使用・管理したいですね。

まとめ

ここまで、大変身近にある「除光液」について見てきました。

主成分である「アセトン」の危険性・有害性などご存じじゃなかった方も多いと思います。

とはいっても、身体に害があるかというと、常識的な範囲で適切に使う分には、身体への影響はごくわずか、ということも研究結果で分かっています。

これまで、処分の仕方が良くわからず、排水溝に流してしまっていたあなた。

今後、くれぐれもお気をつけくださいね。

身近な些細なことでも、いずれ何十年、何百年とたったころの環境汚染に繋がっていくかもしれません。

やはり守るべきルールはきちんと守って、みなが安全・安心して快適に暮らせる世の中にしたいですね。

除光液は、排水溝には流さない。

残った液体は、布か古紙に液体を含ませてから可燃ごみとして出す。

容器は、不燃ごみであれば、それぞれの地方自治体で決められたルールに従って出す。

以上、最低限守っていただきたいなと思います。

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