現代、私たちの生活に欠かせない存在となっている「ポリエステル」。
サラサラとした生地が特徴で、バリエーション豊かな服がポリエステルから作られています。
今やポリエステルの生地の服はネットで格安で購入することができます。
例えばこの商品は、なんと400円程度で購入することができるのです!
このようにポリエステルの服は安くたくさんありますが、どの季節で切るのが良いのでしょうか?
実はそのシーンに合わせたポリエステル製の衣類を選べば、季節やタイミングに関係なくポリエステルのものを着る事ができるのです。
ではポリエステル100%で作られた洋服を着るのに季節ごとにどのように着れば良いのかを詳しく説明したいと思います。
ポリエステル100%の服を着る季節は夏?冬?
ただ、ポリエステルの素材に合った服作りがされているので、それぞれのシーンに適した服というのは存在します。
まずポリエステルとは何なのか、ポリエステル100%の服にはどのようなメリットとなる特徴があるのかを先に見てみましょう。
意外と身近にあふれているのがポリエステルの服なので持っている服のタグを見てみると気づかないうちにポリエステルの商品がお家にたくさんあるかもしれません。
先ほど冒頭でも出てきた『合成繊維』ですが、コットンやウールは自然界にできたものから糸を作って、それを生地にしています。
反対に合成繊維は人の力で作られた物を繊維にして糸にして生地を作り上げます。
その合成繊維の中のひとつがポリエステルなのです。
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ポリエステルとは?
石油から作られる素材の種類で、主に洋服には「ポリエステル繊維」が使われます。
ポリエステル繊維には大きく分けて3種類あり、一番一般的なのは「PET(ペット)」と呼ばれるものです。
ペットボトルの原料としても有名ですね。
その『PET 』で作られるポリエステル繊維は、軽くて耐久性が高いというのが大きな特徴です。
原価がとても安く、さらに機能性に優れた商品を作ることができるのが、ポリエステル繊維の最大の魅力です。
ポリエステルのメリット
耐久性が高い
ポリエステル100%だけではなく、合成繊維全般に言える特徴なのですが、とにかく『丈夫』なのが特徴です。
これはただ単に破れないなどの「生地が強い」というだけではなく、縮まない・型崩れしづらいというものも含まれます。
さらに熱に強く、虫に食べられないという特性もあるので、アウトドアに向いている素材と言えます。
このようにポリエステルはあらゆる面で耐久性に優れているんです。
速乾性がある
ポリエステルは吸水性が低い(水を多く吸わない)ため、洗濯後もすぐに乾きます。
これはポリエステルの服を着て汗をかいても、服が汗を吸収せずベトっと肌に張り付かないということです。
耐候性に優れている
ポリエステルは耐候性に優れているので、長期間外の空気に触れていても劣化しません。
この特徴を活かして、アウトドア用品やアウターにも広く使われています。
普段の生活の中では、乾燥時に日焼けをしにくいというメリットがあげられます。
軽い
他の合成繊維と比べた時にポリエステルが一番軽いというわけではありませんが、天然のコットンなどの素材と比べるとかなり軽い素材なんです。
洋服を作る時も大きめのアウターでもかさばらない、コンパクトなものが作れます。
シワになりにくい
ポリエステルは、シワになりにくいのと型崩れもしにくい素材です。
洗濯したあとにそのままの状態でアイロンをしなくても気軽に使用することができます。
安い
ポリエステル繊維は天然のものではないので、人の力で大量に生産することができます。
そのため繊維自体がとても低コストで作れるので、ポリエステルの服も安価で購入することができます。
汚れが落ちやすい
たとえば、ポリエステル100%のズボンをはいている時にコーヒーをこぼしてしまったとします。
そんなときでも焦らずにすぐに水で流せばなにもなかったかのように元に戻るのです。
コーヒーやワインなど、一度こぼしてしまったら絶対に落ちないというイメージがありますよね。
ですが、ポリエステルの生地の吸水しない特徴からコーヒーやワインの強い色のついた液体も吸水しないのです。
そのためすぐに水で流せば元通りの色に戻るというわけですね。
これを利用して、料理用のエプロンや、お子さんがご飯を食べる時に使うエプロンにポリエスエルはよく使われています。
汚れてもサッと流せば落とせるので、とても便利だと思います。
汚れが繊維に入りこまないので、洗剤を使わずに、ほとんど水だけで汚れを落とすことができるのもうれしいですよね。
以上7つの特徴から考えてみると、ポリエステル100%の服を着るのに一番適した季節は。。。
春夏秋冬すべての季節と言っても良いような気がします。
季節問わずに着られる素材で耐久性も強いので、これからの時代にはぴったりの素材のように感じますね。
ポリエステル100%の服を着るおすすめの時期や温度
上の特徴を知ったうえで、ポリエステルの洋服を着るのに、おススメの時期・季節や温度・場面について紹介していきます。
ポリエステルは暑い季節にオススメ?
吸湿性の低いポリエステルの特徴。
この特徴のある服を着た場合、たとえ汗を大量にかいたとしても、汗が服に吸われて濡れてしまうことがないので、蒸れにくいのです。
服に汗が吸収されないので、汗自体がそのまま蒸発しやすくなり、サラサラの状態に戻ります。
そのため夏の暑い季節にはポリエステルの洋服はオススメできると言えるでしょう。
天然素材のコットンなどは、汗を吸い取ってくれるものの、そこに水分をとどめてしまい、なかなか乾きません。
しめっている服を着ているのって気持ちが悪いですよね。
その特徴を活かして、洋服以外に寝具などにもポリエステル繊維は使われています。
ポリエステルは寒い季節にオススメ?
ポリエステルの生地のデメリットとして挙げられる、『通気性が悪い』という特徴を逆手にとって、
寒い季節の防寒具としてよく使われます。
通気性が悪い=外の寒い空気を防ぐ、そして中の温かい空気を逃がさない。
ということになりますね。
風を通さず、さらに軽いので『ウインドブレーカー』にポリエステル繊維はよく使われています。
そして寒い季節に着る物は基本的にすべて大きくてかさばります。
着ているだけでドシっと重いものもありますが、ポリエスエル素材はとても軽いので、その問題も解決できます。
この特徴を考えると、寒い季節に温かくて軽いアウターを着たいなら、ポリエステル製品はかなりオススメできます。
ポリエステルはスポーツにオススメ?
一昔前までは、スポーツには汗を『吸う』コットン素材の服を着る事が主流でした。
ですがコットン素材は乾きにくい素材の為、汗で濡れた服がまとわりついてとても不快でした。
ポリエステル素材は汗を『吸わない』ので速乾性で汗がすぐに肌から蒸発して乾き、さらに軽いのでスポーツをするときにピッタリの素材です。
ジムでの筋トレ運動や、ランニングなどの外の運動にもオススメできます。
ポリエステルは仕事中にオススメ?
スーツで出勤する方々や制服を着る学生さんたちに特にオススメなのです。
スーツや制服の中に着る『Yシャツ』にポリエステル製の物が増えています。
ポリエステルのシワのできにくい特徴で面倒なYシャツのアイロンがけを短縮できます。
そして実際に着ている間も日中仕事や用事で動き回っても、伸縮性があるので動きやすいです。
デスクワークなどで同じ姿勢が続いてしまっても、シワができにくい。
さらに汗をかいてもまとわりつかないので、多方面から快適に一日中着る事ができますよ。
最近ではYシャツだけでなく、ポリエステル100%のスーツも販売されるようになりました。
ポリエステルの特徴の軽さと、合成繊維ならではの低コストでとても人気です。
従来のスーツのフォーマルで気品あふれる感じも素敵ですが、ポリエステル製のカジュアルで着やすいスーツも一度試してみてください。
動きやすさや、敷居の低さから、これからのスーツはポリエステル製が主流になってくるかもしれませんね。
なぜポリエステル100%の服を着る適した時期があるのか?
今まではポリエステルのメリットを多くお伝えしてきましたが、ポリエステルにはデメリットもあります。
そのデメリットからなぜポリエステル100%の服を着る適した時期があるのか?を検証していきたいと思います。
静電気が起きやすい
ポリエステルは静電気が起きやすい素材です。
バチっと痛い思いをしたり、髪の毛がふわふわと浮いてしまったりという事があるかもしれません。
空気が乾燥しやすい冬の季節には、特に注意が必要です。
―解決法-
ポリエステル素材の服を身につけている時は、静電気除去のためのブレスレットやキーホルダーで静電気対策をすると良いでしょう。
また組み合わせとしてレーヨン・ナイロン・ウールは帯電しやすいので控えるようにしましょう。
コットン・麻の組み合わせがベストです。
ちなみに、この静電気の問題を解消するために、ポリエステルはコットンなどの他の安定した繊維と混ぜて使われることがあります。
これは『ポリコットン』と呼ばれ、ふたつの繊維のメリットがよく生かされています。
ポリエステル100%よりも強く、耐久性があり、しわになりにくく、通気性に優れています。
静電気が起きやすい体質の人はポリエステルとコットンの混合のものを選ぶほうが良いかもしれませんね。
毛玉ができやすい
ポリエステル素材の洋服は、毛玉ができやすいのもデメリットのひとつとなります。
セーターやカーディガンなどに使われるウールなどの他の天然素材も同様に毛玉ができやすい素材ではあります。
ただ、ウールなどの天然素材のみの場合は、毛玉ができても取れやすいので、毛玉取りなどで簡単にとることができるんです。
ですが、ポリエステルなどの合成繊維の場合は繊維自体がとても強く、切れにくいので、毛玉ができた時に、繊維の表面にしっかりと留まってしまいます。
そのため一度毛玉ができるとなかなか取れにくいので、毛玉ができないような注意が必要です。
―解決法-
毛玉を作らないようにするために、洗濯する時に洗濯ネットを使用してください。
服同士の摩擦をなるべく減らすことで、毛玉ができるのを防げます。
もうひとつは毎日同じ服を着るのをやめることです。
同じ服を連続して着る事で、毎日の生活の中での摩擦や、こすれが毛玉ができる原因となります。
お気に入りでもローテ―ショーンで服をまわして着るようにするなどの対策をしてください。
吸湿性が低い
こちらは上でポリエステルのメリット、『速乾性』として紹介したのですが、逆にいうと、吸水性・吸湿性が低いので、インナーなどの汗を吸う必要がある衣類などには向いていない面もあるということになります。
―解決法―
ポリエステル素材の物は、眠る時や汗を吸って欲しい時には使用を避け、運動や日中の生活の中で着用するようにすると良いでしょう。
以上のデメリットを踏まえて、静電気と毛玉で想像できる冬の季節はあまりポリエステルの服は向いていないのかなと感じました。
ですが、ポリエステルの服にはその季節に応じた多くのバリエーションがあります。
秋や冬の寒い季節には厚手のカーディガンやセーター、コートなどのアウターもあります。
このような寒い季節には、厚手のポリエステル製の服が風を通さない・軽いというポリエステルのメリットから最大のオススメできるポイントとなるようです。
デメリットとなる寒い季節の静電気と毛玉は着る時や洗うときにちょっとした対策をすれば防ぐことができそうなので、そこまで大きなデメリットにはなってなさそうですね。
夏や暑い季節には、吸水しない特徴がある服がオススメできるポイントとなります。
さきほどデメリットとして紹介しましたが、キチンと自分が使うシーンに合わせて選べば、吸水性が低いことはメリットになります。
薄手で軽く、肌触りも良く汗でべとつくこともないという理由から暑い季節には薄手のポリエステル製の服がオススメできるといえますね。
まとめ
今の時代には誰にでも身近な存在のポリエステル。
季節によってもバリエーションは多く、仕事や学校などの普段の生活の中やスポーツやアウトドアにも最適な物がありましたね。
そのシーンに合わせたポリエステル製の衣類を選べば、季節やタイミングに関係なくポリエステルのものを着る事ができます。
普段あまり服の素材を気にしていない方もこれを機に洋服のタグを見てみると新しい発見につながりますよ。
ポリエステルの服は今やネットで格安に購入することができます。
自分に合うポリエステルの服をぜひ探してみてください!
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